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無双系女騎士、なのでくっころは無い  作者: 赤木一広(和)
第四章 王都ジェヌルキ
69/212

069.闘技場の皆様(前編)



 耳を劈く大歓声。

 イェルケルは、頭の中が真っ白になっていく自分をすら、自覚できぬまま。

 闘技場のど真ん中で、自分が次に何をすべきかを完全に忘れてしまっていた。


『あれ、これ私はどうするんだっけ。やっべ、全然思い出せない。これマズイ、よな? 多分、私にも何か言わなきゃいけないこととか、合図に合わせてすることとか、あったと思うんだけど何一つ思い出せない。どうしよ。どうにか、しないと何だろうけど、出てきた敵を倒す、だよな。イカン。それしか思い出せん』


 イェルケルの紹介が闘技場中に響き渡る。

 これは、時計と同じくイジョラ魔法王国産のものらしく、人の声を広く伝えることができるらしい。

 滅多に出回らない逸品で、闘技場の一室に据え付けてあるものだ。

 そんな無駄な知識ばかり思い出して、昨日さんざ打ち合わせして、今朝も確認までしたイェルケルがこの場ですることが、全く思い出せない。

 この間に紹介は続き、イェルケルへの挑戦者たちの列が入場してくる。

 その先頭の男に木剣が渡される、同時にイェルケルにも木の剣が。

 イェルケルは必死の形相でこれを手渡してくれた係員に問う。


「な、なあ、この後の段取りどうなってたっけ? すまないが、全部忘れてしまったみたいなんだ」


 彼はびっくりした顔で答える。


「え、ええと。後はもう特には。始めの合図と共に、挑戦者と戦っていただければ」

「じゃ、じゃあ、最初の敵倒した後はどうするんだっけか」

「殿下は開始線に戻っていただいて、すぐに次の敵が来ますので、再び始めの合図に合わせて戦いを開始してください」

「そ、そっか。なら、大丈夫そうだ。ありがとうな」

「は、はい。頑張ってくださいっ」


 ぼそぼそと小声で早口に話していたおかげで、それほど目立ってはいなかったようだ。

 そうこうしている間に、最初の敵が開始線の上に立つ。

 異常に心臓が跳ねる。まるで全力疾走直後のようだ。


「それでは! 第十五騎士団入団試験一戦目! 始めてください!」


 この声を聞いたイェルケルは、どうしてこうなったと頭を抱えたくなった。

 颯爽と登場し、堂々と待ち構え、余裕の態度で打ち倒す。

 そんなつもりであったのだが、昨日の自分には全く考えられないぐらいばたばたとした開始になってしまった。


『どうして私はこう、びしっと決まらないのだろうか』


 ヘルゲの笑い声が聞こえてきそうで、イェルケルは心底情けない気分にさせられるのだった。






「ふん、立ち上がりは悪くないな、イェルケルの奴」


 既に五人を打ち倒したイェルケルを見て、ヘルゲはそう呟く。

 だがアイリにとってはあの動きは不満なようだ。


「馬鹿を言え。なんだアレは、手加減ですらないただの手抜きであろう、あれでは」


 アイリの隣でレアがうんうんと頷いている。

 二人共、今のイェルケルの出来が余程気に入らないようだ。

 ヘルゲは苦笑する。


「あれだけの大観衆が注視する中、たった一人であそこに立ってるんだぞ。そりゃ硬くもなるだろうよ」


 ヘルゲの言葉にレアは、騎士学校での講演を思い出したのか納得顔である。

 他の闘技場運営係員たちはというと、イェルケルのとんでもない強さに圧倒されているだけ。

 ただ一人アイリのみがやはり不満顔のまま。


「思わぬ弱点であったな。まあ、今のうちに判明して良かったと思うべきか。……人に見られているのがそんなにも嫌なものか?」


 アイリはイェルケルの苦痛がわからぬようで、レアがこれに抗議する。


「勝てる勝てないじゃない。ただもう純粋に、圧倒される。アイリは大勢の前に出て何かしたことある? 戦以外で」

「む? うーむ、領民の前で話をしたぐらいか。それはそんなにも恐ろしいものなのか?」

「二度とやりたくないと、思うぐらいには」

「……ふむ、ならば私も経験しておくべきか。ふふっ、楽しみが増えたな」


 実際に、すぐ外の会場には何が楽しいのかという勢いで絶叫を上げている大観衆が集まっているのだ。

 イェルケルがどれだけ緊張しているものか、闘技場に出て剣を見せるのがどれほど恐ろしいのか、誰しもが想像できている。

 なのにこのチビ女騎士は、まるで臆する所が見えない。

 ヘルゲは首を振ってコレを視界から外しつつ、係員室にいる皆に重々しく告げる。


「まだ立ち上がり始めだ。問題が起こるのはこれからなんだから、全員、気を抜くなよ」


 一斉に返事が来る。

 これまでの準備期間の間に、ヘルゲのリーダーシップは完全に確立されており、今回の闘技場に関わる係員全てをヘルゲは掌握していた。

 本来はこれを利用してイェルケルを追い込む予定であったのだが、今そんなことをしては自分の首を絞めるようなものだ。


『上手くいかんもんだ。だが、これを見事こなせば当初の目論見とは違ったものだが、充分払ったものに見合った評価を得ることができる。……というか俺の見立てが正しければ払ったものすら……』


 主要な係員が集まるこの部屋に居る面々以外は、皆闘技場や会場の外、貴族専用席にて、忙しく動き回っているのだ。






 貴族席は既に半分が埋まっている。

 皆好みのグラスを手に、イェルケルの武勇を楽しんでいた。

 貴族たちにはそれぞれ自家の使用人がついており、彼らが闘技場の係員に注文を行なうという形になっている。

 厨房は既に戦争のようだ。

 昼の準備もあるが、闘技場貴族室の半数、つまり貴族が二百人もいるのだ。

 これらを粗相無く相手するのに必要な料理や菓子は相当な量になる。

 元々闘技場はそうした貴族対応もできるようには作られていたが、それにしたところでこの人数は想定外だ。

 今日だけは、本来あった平民用厨房もその全てを貴族用に回してフル回転である。

 平民用の料理は、そもそも今回に限っては用意する必要が無い。

 平民は会場内での飲食が禁止されており、これらは外に出てからするようにとなっている。

 もちろんこの対応に平民たちは不満もあろうが、だからと貴族の分をこっちに寄越せなんて抜かす馬鹿もいないのだ。

 大きく改築された貴族席では、イェルケルの戦いを見る者たちももちろんいるが、それとは別に社交に花を咲かせる者もいた。

 これほどの数の貴族が一堂に会するなどそうはない。

 しかも今日のこれは私的な催しに過ぎず、煩わしい社交辞令も幾つかは省くことができるし、集まった者たちは各々好きなことをしていたとしても礼儀には反しない。

 剣術にさして興味の無い者たちは、ある程度イェルケルを見るとすぐ、貴族同士の会話を楽しみ始める。

 もちろん飲料は欠かせぬもので、ヘルゲが大量に用意させていた超高級飲料が火を噴くのである。

 貴族席は概ねこういった形で安定していた。

 そして問題の平民席である。

 最初に入った人間が、闘技場をぐるっと動きながら外に出るまでがおおよそ一時間で計算していた。

 これが上手くいかない。

 誰もが足を止めたがるので、予定の倍の二時間かかってしまっている。

 そして闘技場外で並ぶ行列がまた凄い。

 開始前の段階で既に一万人以上が並んでおり、彼等を整然と移動させるのは並々ならぬ労苦がいる。

 最大収容人数一万の闘技場に、入りきらぬからと移動しながらの観戦のみを許す形にしたのだ。

 予想される集客数は三万以上。

 対する闘技場平民整理係員は二百もいない。

 これでもヘルゲがこうしたものに慣れた人材を片っ端から集めたもので、そんな彼らだからこそ、どうにか倍の時間がかかる程度で人が流れてくれているのだ。

 そんな彼らは人の流れを見ながら確信している。


『これは、五万を超えるっ!!』


 この報告を受けたヘルゲは大いに頭を抱えたそうな。

 闘技場前で待ち時間を過ごす者たちには、移動しながら飲食物を売る者たちが向かう。

 入場前に食いきる飲みきるのが前提であるが、こうした待ち時間対策も採られているのだ。

 また闘技場から出た者たちを、待ち構えるかのように出店がずらりと並んでいる。

 今見たイェルケルの勇姿を酒でも飲みながら語り合おう、そんな趣旨で用意された店たちで、狙った通り闘技場を出た彼らはこれらの店に寄って金を落としていく。

 見物者たちは、あまりにイェルケルが強すぎるため、全て一撃で決まってしまうことに文句を言ってはいるものの、その圧倒的さは好ましいもののようで。

 何人までやれるのかを賭けの対象にしている者まで出てきていた。

 どうにか軌道に乗った、そう言って良いだろう。

 だがこうなるまでには、ヘルゲを筆頭に係員たちの血の滲むような苦労が積み重ねられているのである。






 貴族席での挨拶を終えたヘルゲは、ようやく一息つけたと本部係員詰め所にて飲料を呷る。

 開場直後は、考えに考え抜いた布陣でもやはり隙はあったので、それらへの対応に追われ走り回り、合間を縫って貴族たちへの挨拶を行う。

 特に身分の高い貴族には主催者であるヘルゲが行かなければならない。

 それらを進めつつ、各所で随時動き方の細かな修正報告が上がってきており、これの良し悪しを判断しつつ許可を出していく。

 係員皆が、今日この日に備えて訓練し、動きを想定し、想像してきただけあって、不具合が起こればすぐにでも対応すべく係員自らが動いてくれる。

 そうした彼らの献身を形にしたものがこの報告なのだ。

 ヘルゲがこれを粗略に扱えるはずもない。

 上がってきた報告全てに適切な返答をした後、ヘルゲはようやくゆっくりとイェルケルを見ることができるようになった。

 見ると、本部係員で最後まで動き回っていたのはヘルゲであったようだ。

 他の面々はより早くに仕事を終え、本部係員詰め所にてくつろいだ様子である。

 この部屋からはイェルケルの戦いも見ることができるので、幾人かはそちらを興味深げに観戦していた。

 そこに混ざって覗き込むヘルゲ。

 闘技場のイェルケルは、己こそが闘技場の中心だと言わんばかりに高々と剣を掲げ上げていた。

 片手上段。

 半身の姿勢でこの構えを取っているイェルケルの姿が、ヘルゲには光り輝いて見えた。

 確かに、そう見えたのだ。

 その輝きは掲げた木剣へと集っていき、敵が動いたその瞬間、イェルケルの腕より解き放たれる。

 打ち込まれた相手は、苦痛に顔をしかめその場にうずくまる。

 すぐに係員が彼へと駆け寄り、両腕を取って引っ張り下げる。

 同時に次の対戦相手が前へ、この時には既に放送で次の対戦相手の紹介は済んでいる。

 再びイェルケルは開始線の所で片腕を振り上げ構える。

 イェルケルはさっきからコレしかしていない。

 片手上段の構えからただ振り下ろすのみだ。

 だが、誰一人としてこれを受けられた者はいない。

 イェルケルは一つだけ変化を加えていた。

 それは右袈裟に振り下ろし左肩を打つか、左袈裟に振り下ろし右肩を打つかの二つだけだ。

 選択肢は二つなのだから、二人に一人は受けられる。

 そんな単純な話では無論無い。

 イェルケルの変化を待って受けては間に合わない。

 かといってどちらかに賭けて動けば、動きを見たうえで逆に振り下ろされる。

 この極めて単純な動きを、誰一人破ることができないのだ。

 間合いの広い者がより遠くから仕掛けたこともあったが、イェルケルが何気なく踏み込んだだけで間合いの差なぞはあっという間に詰まってしまう。

 ヘルゲの護衛として本部係員詰め所にいた傭兵は、食い入るようにイェルケルの姿を見つめている。


「……あれと、戦えってか? 冗談じゃねえぞおい……」


 それはヘルゲを非難する言葉であったが、雇い主であるヘルゲはそんな言葉が耳に入らぬほど、イェルケルの姿に衝撃を受けていた。


「あれは、なんだ……。あれ、が、イェルケル? そんな、馬鹿なことがあるか……」


 喘ぐように言葉を漏らすと、強く、強く拳を握り、ヘルゲはこれを近くの壁に叩き付ける。


「ふざけるなっ! あれがイェルケルだと! ふざけるな! ふざけるな! ふざけるなああああああああ!! あんな! あんなイェルケル認めるか! あれはイェルケルじゃない! あんなバケモノであってたまるかあああああああ!!」


 ヘルゲの怒声の理由を察したのはアイリだ。

 ヘルゲの隣に立つと、激することもなく淡々と告げてやる。


「騎士学校を出てから、殿下がどれほどの修羅場を潜ったと思っている。しかもあの方は私とスティナの剣を見ているのだぞ。騎士学校の頃と変わっておらなんだら、そちらの方が驚くわ」


 強くアイリを睨むヘルゲ。

 当然、そんなもので怯むアイリではなく、ヘルゲは強く言葉を重ねる。


「だからって! だからってあれは無いだろう! あんな! あんなバケモノ! 俺は今まで見たことも無いぞ!」

「馬鹿が。まっとうな腕で百だの千だのといった軍勢を相手にできるはずがなかろう。貴様程度の常識で測れる範疇なら、とうに殿下は死んでおったわ」


 勢い良く反論しようとして言葉が思いつかず、息を詰まらせるヘルゲ。

 アイリは薄く笑い言った。


「それでも信じられぬのなら、殿下がいつも見ているモノをお前にも見せてやろうか?」

「な、に?」

「我が剣、一太刀のみだがお前に見せてやろうと言っているのだ。不要か?」


 驚いた顔のレアがどことなく非難めいた視線を向けてくるがアイリはこれを無視。

 ヘルゲは吸い寄せられるように頷く。


「良かろう。コレを受けられれば、私が貴様を第十五騎士団に推薦してやる。そんな一撃だ」


 剣をひらりと抜き、両手持ちに中段に構える。

 アイリはヘルゲの方を向いていないというのに、ヘルゲの全身を信じられぬ殺気が襲う。

 部屋中の熱が冷やされていくようで、誰もがその場で身震いを。いや、レア以外全員、だ。

 レアは目を丸くして言った。


「うわ、本気だ。なんだってまた王子の……」


 それ以上を言わせず、アイリは動いた。

 動きはそれほど難しいものでもない。

 前に一歩出て斬る。それだけだ。

 剣術素人衆も、ほうと息を漏らす。そんな美しさすら漂う動きであった。

 ヘルゲの護衛の傭兵は肩をすくめる。


「イカン、もうぜんっぜんわからん領域だ。俺が百人集まっても勝てないのはわかるが、どこがどう凄いとかが全く説明できねえ」


 彼より、ヘルゲはほんの半歩分だけ、踏み込んで理解できた。

 自分の顔を押さえながら、大きくよろめく。


「やべぇ、イェルケルで驚いたのが一発で吹っ飛んだ。何、これ。なんだこれ。意味がわからねえ。これ多分、相対したら俺、吸い込まれるよな、その剣に。避けるだの受けるだのって次元の話じゃねえわこれ。すっげ、何コレすっげ、意味わかんねえぐらいすっげぇわ。イェルケルこれ毎日見てるのか? 良く発狂しねえなアイツ」


 ヘルゲの言葉がレアには意外であったようだ。

 アイリに問いかけるような視線を送ると、アイリはこくりと頷いて返す。


「殿下に聞いた。ヘルゲ・リエッキネンの剣を、ダレンス殿も評価しておったそうだぞ」

「へぇ。じゃあ王子も?」

「殿下はコヤツを絶対に褒めたりはせんよ」


 ぷっと小さく吹き出すレア。


「案外、子供」

「どうしてだか、この男を前にすると殿下はそうなってしまうのだ。お前も見てきたであろう」

「てっきり冗談だとばかり。あれ、本気で言い合ってたんだ。うわぁ、だとしたら王子の、新たな一面見ちゃったかも。できれば、見たくない類の」

「……気持ちはわかるが、そうあからさまに言うでない」


 で、と気を取り直してアイリがヘルゲに問う。


「感想は?」

「……色々ありすぎて言葉にできねえ。本当に、すげぇと思ってるんだ。だけどな、どう凄いだの、俺がどう感じただのが、まるで言葉にならない。頭の中がヒデェことになってやがる。くっそ、お前、俺今、失敗できない仕事の真っ最中だぞ。なんてことしてくれやがったんだ」


 これにはアイリではなくレアが答えてやる。


「言葉に出すまでもない。だって、貴方、笑ってるし。それが、貴方の答えだと思う」

「俺が? 笑ってる? 本当か? 泣いてたって驚きゃしねえが、笑ってるのか俺。ああ、もう、どんな顔してるかすらわかってねえってのは、気味が悪いなおい」

「嬉しいし、楽しい。そう顔が言ってる。私も経験がある。剣には、もっともっとずっと先がある、それがわかったのが、嬉しい。同じぐらい苦しいけど」


 ヘルゲは大きく頷き同意しようとして、慌てて自制する。


「……チクショウ。他人に腹の内読まれてるってな、気分悪いな。ましてやそれが、自分ですらわかってないようなことだと尚更だ」

「良いことだと思う。少し見直した。そこで絶望しないのは、きっと貴方の中に、そもそもその道を諦めるってつもりが、全然無いってことだろうから」

「…………」

「今、物凄く剣振りたいでしょ」

「そのとーりだよ、クソッタレ」

「今はやめておいた方がいい。きっと次の日動けなくなるまで、やっちゃうから。後、仕事もあるし」

「……お説が一々ごもっともで、俺の機嫌は回復不能だ」


 ヘルゲは自分の両頬を強くはたく。

 乾いた音が部屋に響くと、ヘルゲの目から熱に酔ったような色が抜ける。


「よし、今日は俺は剣を握らん。傭兵共もイェルケル見てビビってんだろうから、連中にも伝えておけ。今日イェルケルとやらせるつもりはないから、きっちり仕事こなしとけってな」


 おー、とレアとアイリが同時に声を出す。

 これに怪訝そうな顔でヘルゲ。


「なんだよ?」

「我慢できると、思わなかった」

「うむうむ。レアや殿下よりよほど自制心に富むようだな」

「お前もイェルケルも我慢できなかったのかよ!?」


 レアは強くこれを否定した。


「王子はともかく、私は我慢できなかったんじゃない、しなかっただけ」

「同じだボケええええええええ!」


 ヘルゲはちょっとだけ、コイツらと付き合ってるイェルケルも苦労してるんだろうなぁ、と思ったとか。




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― 新着の感想 ―
[一言] ヘルゲ、やはりイェルケルがいなければ圧倒的な1位になれたとしてもおかしくないくらいには有能なんだというのがヒシヒシつたわる。
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