戸惑いの決断
内容があらすじ詐欺な気がしてきた(白目)
アンケート協力ありがとうございました。
「オリジナルの魔術……がいいかな……」
俺はそう答えた。
なぜだ?と聞かれたが答えは決まっている。
「決められた固定概念をぶっ飛ばすほうが楽しいだろ?」
そう言うとメンティクスは大声で笑いだした。
腹を抱えて笑っている。
笑いすぎて涙がでているほどだ
「ふふふ、そうか、面白いな少年。ならば与えよう。この力を使い、魔王を倒してくるのだ!」
あたりが白く光り出す。
「えっ?魔王なんて興味ないよ」
先ほど言われたことを訂正しておく。
この世界に来て、そんなことを言われた覚えはないしな。
驚いた顔をしているメンティクスは無言のまま
夢から覚める。
「まあ、いいか」
そう思いながら、オリジナル魔術のことに目を向ける。
好きな魔術を作れると言ったが、どこまでいいのか決められていない。
説明しなかったあの神様がいけないよね。
割り切ることにした。
魔術は困った時に使おう。
そう決めた。
異世界だからといってすぐイベントが起こるわけではない。
俺は気ままに剣術の稽古、トレーニングを繰り返し行う。
鍛える
寝る
鍛える
寝る
鍛える
寝る
鍛える
寝る
そんな繰り返し
恋人イベントは?
そんなの異世界じゃなくてもできる。
魔王は?
だれかが倒すだろ。
宗教団体が襲ってくるとか?
特にない
彼は剣の道を歩んでいき、22年の時が過ぎた。
えっ?飛びすぎ?って思われただろう。
確かにそうだ、この間にライバルとの死闘、師匠から免許皆伝と言われたこと、魔王をいつの間にか仕留めていたこと。戦争が始まり、多くの仲間たちをうしなったこと。
数々のエピソードがあった。
笑いもしたし、泣きもした。
………だからどうした?
俺は退屈だった。
いや、最初は楽しかったのだ、それが、極めていくと有名になる。
そして、その有名となり名声となり、
俺の心を縛りつけた。
剣術を選んだばっかりにその世界では剣術のみしか許されなくなった。
魔術を学びたい……
旅もしてみたい……
いろいろな願望がまだ叶っていない。
ふと、誰かから声がかかる。
「師匠!今日も稽古おねがいしやす!!」
弟子の一人だ。
いまの俺には弟子が何十人もいる。
剣王なんかになったからだ。
はあ……
そんな時、ふと思い出す。
「(オリジナル魔術………まだ使ってないよな)」
道場からでて、街を歩く。
一番弟子に道場を任せ、路地裏に入る。
その先は、俺が隠している隠れ家だ。
そこでオリジナルの魔術を考える。
「もっと遊ぶのに時間が足りないし、この世界じゃもうそれもできない。なら……」
思いついたことを述べる。
「もう一度転生するか………」