表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

己の覚悟

「ファルよ。ワシの剣技をしりたいのじゃろ?」


「うん、しりたい。」

だって、戦って引き分けて友情が芽生えるとかやってみたい。

汗を流していたい。

寝たきりなのはもうごめんだから。


「ならば、うちの剣術で優秀なエイトに攻撃を当てることができたら教えよう。」


そういうとじいさんはエイトを呼びにいった。

エイトはおれより3つうえの先輩だ。

元弟子の中で一番強く、かっこよかった。

基礎練習のときの模擬戦でも負けたことはないけど...

そんなやつが相手なのか?

なら、簡単じゃん。


じいちゃんが戻ってくる。

「よし、エイト。技を使うことを許可する。ファルを叩き潰しなさい。」


「了解です。師匠」


エイトはうなずくとニヤリと笑った。

何を仕掛けてくるのだろうか。

でも負ける気はしない。


両者構える。

剣術で大切なのは立ち方、相手との距離。

それと、瞬きをしないこと。

かな...。

相手を見失ってはいけない。

これは、戦いにおいての基礎だろう。


「はじめ!」

合図がなる。

俺はすぐさま

力を込めて切りつける。

勿論ガードされるだろう。

されることが前提だ、力が入った勢いでぶつけられる力は重い。

それに反応している間にとどめをさす。


だが、それもできなかった。

切りつけた相手がすり抜けたのだ。

バランスを崩される、咄嗟に建て直すが...


喉元に刀をむけられる。

これは俺の負けだ。


「参った。」


「ふん、当然だ。」


刀をしまう。

負けてしまった。悔しい、もっと強くならなくては......

こんな同じ人間に負けていてはこの世界では生きていけない。


くそ...


「ファル、悔しいか?」

「悔しい。」

「勝ちたいか?」

「勝ちたい。」

「ならば、鍛えよう。その気持ちが大事だ。」


どんなトレーニングでも来い。

全部自分の糧にしてやる。


後の剣王になる男の始まりである。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ