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憧れの女の子が、美巨乳なんだが?

作者: baraken501

健次は、悩んでいた。


(なんでこんな能力が、備わったんだ?)


彼の手のひらは、今淡い光に包まれていた。

目の前には、学園一の巨乳美少女、黒瀬結衣が意識を失い、あおむけに倒れていた。

黒くて、滑らかな長い髪が、地面に広がり美しかった。


普通、その状態では乳房は、重力に負けて垂れるはずだ。

だが、彼女のFカップの乳房は、奇跡的な形を保ち、豊かな胸の谷間が出来あがっていた。

その魅惑の巨乳を健次は、揉んでしまったのだ。

触った時に指がめり込み、優しく包まれ、程よく反発して、思わずうっとりしてしまった。


「めっちゃうれしかったけど、どうやって言い訳しよう?」


大きな悩みが、健次を襲った。

朝方、何やら腹の上に何かが、乗っている感触を感じた。


「おう。テメェは、後一ヶ月の命よ。覚悟しときな~」


健次は、眠気で重い瞼をこすって見ると、ちっこい悪魔が、居ることに気づいた。


「へ? 君は何? なんでここにいるの?」


悪魔はニヤリとした。黒い尻尾が尻から生え、先端が矢印の形をしていた。

顔はいかにも道化師という感じだ。

これまた黒い羽根を背中から出し、ピコピコ動かしていた。


「俺は、ブッチ。そんなことはどうでもいいじゃねえか? お前の近くを通りすがった時、精気が足りなかった。そこで、寝ている間にお前の精気を吸い取った。だから後一ヶ月の命だって言ったんだよw」


健次は、顔が青ざめた。


「ちょっと! やめてくれよ! 早く元に戻してよ!」


健次が必死に抵抗すると、ブッチが言った。


「助かりたければ、巨乳の女の胸を揉むことだ。手の甲を見てみな、丸いアザがあるだろ? そこに巨乳のエナジーを吸わせて、お前の精気とすれば、助かる。ヒントはいったぞ? じゃあな」


ブッチは、意気揚々と窓から飛び去っていった。


「おい! なんだよそれ? 頭おかしいって思われるだろ!」


健次に非情な現実が、立ちはだかった。


自分の命がかかっている。なりふり構っている状況ではない。

そこで、健次は以前から憧れていた結衣にお願いをすることにした。

直球でそれを言うのか? いや、その場で取り繕うしか方法が思いつかなかった。


放課後、体育館裏でまっている旨を手紙で書き、結衣の下駄箱へ入れた。

健次は、時間前に来て待機していると、結衣が律儀にも現れた。

便宜上、告白することにしてある。


「あ、あの……手紙読んだけど……私……」


健次は、その後に来る言葉をすぐに察知した。


(お断りします)


それしかないだろう。もう言うしかない。本当のお願いを。


「あの! 結衣さん! 実は!」


突然、健次の手の甲のアザが光り始めた。


「痛っ!」


そこから激痛がして、健次はその場で悶え苦しんだ。


「大丈夫ですか?!」


結衣が心配して、近づいてきた。

強烈な光が、アザから発せられ、衝撃波が周辺に及んだ。

二人は同じ方向に吹っ飛ばされ、倒れ込んだ。


その時、健次は図らずも目的が、果たされた。

結衣の巨乳を揉んだという事実だ。


「あっ……」


揉みしだいた瞬間、艶めかしい声を聞いた気がした。

その瞬間、胸から淡い光る粒子が発せられ、アザへと吸い込まれていった。


「うっ……うーん……」


(マズい!)


健次は、もう少しそのままでいたかったが、意識を回復し始めている結衣から離れた。

先ほどの感触が忘れられなかった。


「あ、あれ私は?」


「だ、大丈夫? どうも突風が吹いたみたいだね」


健次は、苦しい言い訳だが、まくしたてた。

結衣の頬が朱色に染まっているのを健次は、気付かなかった。


(まだたりないぜ! 坊主! もっと巨乳をもむんだ!)


ブッチの声が頭に聞こえた。

幸か不幸かわからないが、健次の巨乳ライフが、始まった。


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