~津軽の一人思考(別人格と)~
少し短めです。
軽い説明話&休憩ですね。
~津軽の一人思考(別人格と)~
おはようございます!
気絶から目が覚めた津軽です!
いやー、魔法があそこまで強いとわ。
いや、違うな。
自分で調節できるが故の強さか。
詠唱で組まれた魔法プログラムと、自分で作り上げる魔法プログラムの差だね。
速度制限が無いに等しいから、あんなことになったんだと思う。
まぁいいや、取り敢えず昨日気絶したことが問題だ。
でもこれに関してはほぼ答えは出てる。
気絶したのは、そう。
魔法をぶっぱなしてからだ。
この世界には魔力がある。
人の体内にもだ。
そして体内にある魔力を使い切るとどうなるか。
体が危険信号を出して気を失わせる。
これで間違いないはずだ。
ってことは、だ。
マダ〇テとか撃てないわけだ。
撃ったら最後、気絶して終わり。
そして、もう一つ重要なこと。
それは、魔法が全然撃てないということだ。
あ、私が、ね?
最大速度で撃ったとしても、私が放ったのはたかが土の塊。
絶対メラ〇ーマとかファ〇ガとか撃てない。
ちょっと悔しい。
魔法無双とかしたかったな。
で、だ。
私何してたんだっけ?
なんで通路のド真ん中の大きな大きな穴の中で魔法をぶっぱなして気絶してるのかな?
えーと…
(餌取りだバーカ)
バカとはなんだ、バカとは。
(じゃあ、アホ?)
ならヨシ。
(意味わからん)
分からんでいい。
で、なにしてた…あぁ餌取りだ。
…なんで魔法使ってたん?
(竹槍戦法だよ、穴に落としてぐさー)
あ、思い出した。
で、土魔法か。
思い立ったら吉日っていうしなー。
(この場合は思い出したら吉日。)
うるさいなー。
津軽Bが生意気だ。
でも気にしたら負けだと思う。
ってことでやってみよ。
魔力的には絶望だけど、何とかなる。
最悪時間かければオーケー。
ん?ってことは私まだなんも食ってないの?
…分かるとお腹減ってきた。
まずは自力で取りに行こう。
恐らく、罠完成までは時間がかかる。
だって、魔力量が絶望的なんだもの。
毒ブスッってやって終わらせよ。
そう思って穴の壁を登る。
壁長っ!
穴深っ!
ナニコレ!
ぜーはーぜーはー。
長い…長かった…。
深すぎるよー。
なんでこんなんほったんだ!
(絶対に仕留めるため。)
間違ってはいないが!
(許してくれる?)
おぉう…妙にしおらしいな。
まぁいいだろう。許す!可愛いし!
(自分を可愛いってお前)
私は可愛い!
(ダメだこの人。)
なんて脳内会話(別人格)と会話していた私は、長い間気付かなかった。
餌を抱えた同族さんがすぐ近くにいて、私のことを観察していたことに。