~津軽AとB。え?村人っぽい?~
遅くなりました。
そして添削したら短くなりました。
~津軽AとB。え?村人っぽい?~
こんちは!引き篭るって決めたら少し元気になった津軽です!
やっぱり、外なんて出るもんじゃないね!
さて、今私がいる場所は何処でしょうか?
ダンジョン(仮)の上層に当たる部分です!
この辺には同族しかいない、ハズ。
探索中に出会ったのは、この辺は蟻だけだった。
同族だったら勝てる。
私の頭を使えば勝てる。
異界の蟻とて所詮蟻。
虫の思考程度しかないはず。
まぁ、普通の思考力があっても勝てる。
所詮同族。
って、余裕かますと負けるんだ。
私は先日の戦いで学んだ。
だから、万全の状態で挑む。
身体の傷はどうしようもないケド。
治んないんだよぅ。
左足無いまま、辛い。
やけどは、多少は緩和されたと思う。
思考がすぐ逸れるなー。
思考回路が沢山あれば苦労しないんかな?
多重思考とか、並列思考とかなんかスキルでないの?
天の声(仮)さーん。
『スキル:並列思考がスキルポイント2000を使って取得できます。取得しますか?』
あ、あった。
確か残りスキルポイントは2500。
取れる、よし取ろう。
『スキルポイント2000を使って、並列思考lv.1を取得します。』
『残りスキルポイントは500です。』
おぁ?
何か、違和感が…。
なんだこれ、文字通り思考が二つになってるのかな。
もう一つに話しかけてみよう。
名前は津軽Bだ。
私がA。
やぁ、津軽B。
(よぉ、津軽A…でいいんだっけ?)
おぉ、情報共有できるのか、当たり前か。
(で、何か用か?)
あー、特に用はないんだよなー。
(呼んだだけか。)
うんそう。
(はいはい、じゃあ入るよ?)
え、どこに?
(お前の中に。)
何それエロい。
(は?どこが?)
あ、いや、特に、他意は無いです。
(本体コレとか、不安なんだけど。)
私に出会った不幸を呪うがいい。
(どこの仮面の人だよ。)
わかるのか。
(うん、わかるの。じゃ、入るわ。ばいばい)
あ、じゃーね。
…ナニコレ。
一人会話かな。
奉仕部に所属でもしてるのか、私は。
あれ、何がしたかったんだっけか。
あ、そうだ。
餌取りだ。
罠に嵌める準備だ。
え?戦うなんて言ってないじゃん?
…言ってないよね?
いやー、津軽Bとの会話が出来事として大きかったから忘れかけてるわ。
゛勝てる゛って言っただけだ。
…のハズ。
あーもう。
思考が逸れまくる!
罠だよ、落とし穴だよ。
落とし穴は、登って逃げることができる。
同族の蟻なら特に。
けど、使い道はある。
竹槍戦法や。
どこぞのギャグ漫画の某聖徳太子が、某小野妹子に使った罠だ。
ツナ投げ入れられてたヤツ。
このネタわかる人いんのか?まぁいいか。
あれを作る。
作るのだる。
って時の津軽B!
おいで!我が嫁!
(どっちかってっとお前が嫁だろ。)
え、なにそれ。
(だって労働すんの私じゃん。労働=男じゃね、普通。)
む、確かにそうか。
じゃあ、我が婿よ!穴を掘るのだ!
(はいはい、やりますよー。)
……お、おぉ…。
意識してないのに体が動く。
なにこれすごい。
暇なんだけど。
いやー、暇ね。
………。
(……い。)
……。
(おーい。)
…………。
(…キスすんぞ、津軽。)
やめろー、ファーストキスは好きな人としたいんじゃー。
……はっ!?
そもそも思念体だしキスとか出来るわけ無かろうが!
(わかってるんだけど。ってかさっきので目覚ますのな、お前)
乙女なんですー、ファーストキスは大切なんですー。
(はいはいわかったわかった。)
酷いなー、全く。ぷんぷん。
(頼みがひとつあるんだけど。)
スルーしたし、鬼かよ。
(土魔法が欲しい。)
急だね、なんでなん?
(針作れん、土魔法で生成したい。)
ほう、なるほど。
土魔法ね、天の声(仮)さーん。
『スキル:土魔法がスキルポイント200を使って取得出来ます。取得しますか?』
まだ余裕あるはず。
取りますよー。
『スキルポイント200を使って土魔法を取得します。』
『残りスキルポイントは300です。』
ギリギリだった。
まぁいいかー。
何が出来るか、まだ分かんないから少し実験するね。
待ってて、津軽Bよ。
(了解、終わったら教えてー。)
さて、魔法使ってみますか。
鑑定スキルが使えなかったから(性能的に)属性の適正は分からなかった。
まぁ、そもそも適正が存在しないって可能性もある。
全員、どの魔法も使える。
得意不得意があるだ…それを適性っていうんだね。
土魔法、やってみよう!
え、なにをどうすればいいんだ?