表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
98/375

~97~

 朝になり、いつものように学院に出かけようとしていたが、召喚獣達がそわそわしていた。


「リュシオル様。今日はどれぐらいで帰ってきますか?」

「私が念話で教えるからあなたたちは待っていなさい。」

「でもアンブル。心構えってあるじゃないか。」

「楽しみなのは分かったから待ってて?早く帰ってくるようにするから。」


 召喚獣達は目を輝かせて賢く待っていますスタンスを取っていた。


「帰りをお待ちしています!」

「じゃあ行ってくるね?」


 学院での授業をそつなくこなし、授業が全て終了した。


『みんな!授業が終わりましたわ!』

『わかった!持っていくおやつを用意して待ってるので早い帰還を!』


 授業が終わったと同時にアンブルは念話を召喚獣たちに連絡を入れていたみたいである。


「もう召喚獣たちがそわそわしちゃってるよ・・・。」

「あら、仕方のないことですわ。久しぶりのみんなのお出かけですもの。」

「そうだと思うよ?召喚獣ちゃんたちってほとんど家にいるんでしょ?」

「たまに出かけているみたいだけど、ほとんど家にいるかな?」


 そういえば、全員でお出かけはあまりしていないかもしれない。

 今度から2グループに分けたりして連れて行ってあげようと心に決めた。


「早く帰ってあげましょ?」

「そうだ!一番お気に入りで冒険用に使おうと思っているカバンを持ってきてくれないか?」

「なんでですの?」

「それは学院を出たら説明してあげるから、とりあえず学院を出よ?」

「わかったわ。ちゃんと理由を聞かせてね?」


 教室から出て寮に向かって歩き出した。


「学院を出たわ。そろそろ教えてくれない?」

「まずは、リンブルかプワソンのに手を突っ込んでほしい。腕ごとかな?それで理由は分かるはず。だけど大きい声を出さないでね?」


 プワソンが差し出してきたので、エクラにまず手を入れさせるようにした。

 手を入れたエクラはびっくりしていたが大きい声を出さなかった。


「わかりましたわ。寮に入ってから教えておきます。」

「ありがとう。」


エクラに説明を頼み、寮に帰って部屋に入ると、準備万端な召喚獣たちが迎えてくれた。


「皆さんのおやつの用意はしておきました。早く着替えて準備してください。」


 アルシュが仕切って、ことを運んだようである。

 ちなみにアルシュだけ人型になっていた。


「お・・・おぅわかったぜ。もうちょっとだけ待っててくれな?」

「はい。お待ちしています。」


 アルシュの気迫に少し負けたリンブルは急いで部屋に向かった。


「アルシュ?そんなに焦らないの。女の子たちもいるからそんなに早くできないぞ?」

「はい・・・。申し訳ありませんでした。」

「わかってくれたならいいよ。俺も着替えてくるから。」


 部屋に入り、いつもの服に着替えた。

 いつも通りに寮のホールで待ち合わせをし、今日はギルドとかに寄らず、すぐに森に向かった。

 森に着き、これからの予定を話した。


「今日は俺の召喚獣達を全員呼んだので、みんなにはペアを組んで狩りをしてもらおうと思う。で、1番になったペアには、特別な甘味を用意することにしたので頑張ってほしい。ただし、無茶はしないこと。ケガをしないように気を付けること。それだけは守ってほしい。」

「それは面白いですわ。召喚獣達の足を引っ張らないように気を付けなくてはなりませんわ。」

「わかったわ。で、ペアはどうするんだ?」

「ペアはルーチェを抜いて、召喚獣たちに選んでもらおうかな?」

「それがいいな。じゃあ選んでくれ。」


 召喚獣たちは円陣を組んで少し話し合って決めたようだ。

 そして決まったペアが、プワソンとヴァイス・エクラとアンブル・リンブルとノワール・ベリエとジェイド・レオーネとアルシュ。

 そして残ったグルナとリュシオルは組んだ。

 ルーチェはそのままシャインと組んでもらうことにした。


「これでいいかな?今から2刻後にここに集合ね?じゃあ、レーススタート!」


 一斉にペアで四方に走って行った。


「さてと、マップで皆の魔力検索して、魔物も検索してっと。」

「ぬし様は監視か?我はここで待機するのか?」


 グルナが寂しそうな顔をしてリュシオルを見上げていた。


「もうかわいいな。そんなわけないでしょ?さぁ俺たちも行くよ?」

「はい。ぬし様!」


 嬉しそうに尻尾を振りながらリュシオルにグルナは付いて行った。

 歩きながらリュシオルはみんなの動きを見ていた。

 プワソンたちは北に向かったようである。

 そのプワソンたちはというと・・・。


「さて、ヴァイスよ。どこから探そうか。」

「そうですね。元の大きさになるので背に乗って空から探しますか?」

「いいのか?主人でもない私を乗っけて。」

「まぁいいでしょう。ホントはリュー様を乗っけたいですが、学友であるあなたならいいとします。どうぞ乗ってください。」

「では、乗らせていただく。」

「少し浮遊感があると思いますが、鬣をしっかり握っておいてください。」

「あぁ。わかった。」


 プワソンは空から眺めて魔物を探す作戦に出たのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ