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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
97/375

~96~

 寮に帰り明日の予定を召喚獣たちの話すと、あからさまに喜んでいた。


「明日どうする?」

「そうですわね・・・。素材と肉の損傷をどれだけ小さくするかの勝負になるわ。」

「では、私たちはどれだけ傷を少なく、多く狩れるかの勝負をするとしますか。」

「じゃあ、置く場所とか決めないとね・・・。アルシュは結界張れる?」

「召喚獣の公正を期して、その者しか入れないように結界を張りましょう。少し時間がかかりますが、まぁほんの1分になるぐらいです。」

「十分じゃない?ていうより、持ち運べるアイテム袋を持てばいいんじゃない?」

「それなら入る量が限られるぞ?」

「アイテム袋って作れなかったか?」


 動物たちの集まりを見て和んでいたリュシオルは聞き耳を立てていた。

 聞いていると召喚獣たちは明日の狩りを勝負することにしたようだ。

 そのほかにも気になる言葉が・・・。


「え・・・アイテム袋って作れるの?」

「はい。作る人の魔力量に寄りますが作れますよ?」

「じゃあ、俺が作ると?」

「リュシオル様が作ったら無限に入りそうです。」


 すごいことを聞いてしまった気がした。

 世の中に出ていたアイテム袋は作られていたことが分かった。


「でも、今は作れる人がすごく少ないみたいですね?前まではもっと売っていたのですが・・・。」

「そうなんだ~じゃあ、今回みんなの分作ろうか?作り方を教えてもらってからだけど。」

「いいんですか?!じゃあお教えするので作ってもらえますか?」

「いいよ。どの袋がいいの?」


アルシュに作り方を教えてもらって、それぞれの思い思いの袋をアイテム袋にしてあげた。


「「「「「ありがとうございます。」」」」」


 自分の愛用するカバンが出来てすごく喜んでいた。

 アルシュは白の肩掛けカバン(小さいサイズ)。

 ヴァイスは黒の肩掛けカバンを首にかけている(中くらいサイズ)。

 ノワールは銀のウエストポーチを腰あたりに。

 グルナも赤のウエストポーチを腰に。

 アンブルは小さいポーチ。

 ジェイドは小さなリュックサックである。

 それぞれ気に入ったのか眺めたり、着けてみたりとしていた。

 ただそのしぐさが少し面白かったのは本人たちには伏せておいた。


「召喚獣たちがなんかかばんを持っているがどうしたのだ?」

「あれは自分のお気に入りのカバンやポーチに俺がアイテム袋の効果をつけてあげたんだ。」

「そうか。それでか・・・。って・・・リュシオル?!」


 あまりの驚きにプワソンは名前を呼んだだけになってしまった。


「びっくりさせないでよ・・・。」

「すまない。それが出来るのも今や数人しかいなくて、技術もそこまで普及していないし、やっとこの間、魔法研究が読み解いて少ない容量だができるようになったとこだったのにそれを飛び越えるか・・・。」

「アルシュが知ってたから教えてもらって作ったんだ。作れるのも空間魔法を覚えてないと無理だよ?」

「そうなのか・・・。それなら少なくても仕方がなかったんだな。」

「みたいだね。空間魔法使いの人数少ないじゃない?」

「そうだな。たぶん昔より減っていると思う。」


 プワソンと話していると、次はリンブルがやってきた。


「リューのとこの動物っ子達が騒いでるけどどうしたんだ?」

「明日の用意でアイテム袋を作ってあげたんだ。」

「それでか~・・・ってリューアイテム袋作れるのか?!」

「さっき作れるようになったよ?」


 プワソンに話した内容の繰り返しで教えてあげるとなるほどなと理解していた。


「じゃあ、魔力が大きいと量が入るんだろ?いっぱい作ったのにリュシオルの袋は容量は変わっていないのか?」

「それなら大丈夫。たくさん入るようになってるよ?それに魔力はすぐ回復するから大丈夫。」

「もう驚かないことにする・・・。リューだからか。」


 もうリュシオルだからでまとめようとした。


「二人の分も作ろうか?」

「「いいのか?!」」


二人は声を合わせてリュシオルに迫った。


「お気に入りのカバンを持ってきて?」


 そういうと、二人は部屋にダッシュしてカバンを選びに行った。

 紅茶を入れに行って、帰ってきてもまだ二人は帰ってきていなかった。

 それから一杯目の紅茶が飲み終わったころにプワソンが帰ってきた。


「これにお願いしていいか?」


 プワソンが持ってきたのは、ウエストポーチである。


「小さいけど、入るのか?」

「口を近づけるだけで入るらしいぞ?」

「ならこれがいい。」


 持ってきたポーチに施すと、様々な角度で見ていた。


「全く変わっていないんだな。」

「中に手を突っ込んでみたらわかるよ。」

「ホントだ・・・。すごく大きい。底に当たらない?どうやって取り出したりする?」

「入れたものを覚えておいて、頭で思い浮かべながら手を入れるといいよ?」

「なるほど。わかった。さっそく入れてみるよ。」


 プワソンは嬉しそうにバックを持って部屋に帰って行った。

 続いてリンブルもリュックサックを持ってきて同じようにして説明もする。


「わかった!さっそく入れてみる!」


 リンブルも続いて部屋に帰って行った。

 その頃には召喚獣たちもふわふわな大きなクッションに集まって寝ていた。

 しかも、カバンを大事そうに抱えながらである。

 リュシオルも寝る準備をし就寝した。




明日はコンサートに行ってきます!


*訂正しました。

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