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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
90/375

~89~

 バルトを構えたところで声がかかった。


「僕も参加して倒そうか?小さいほうを任せてくれる?」

「ジェイドが倒してくれるなら楽だな。お願いしてもいいかい?」

「じゃあ小さいほうを任せてよ!」


 リュシオルの肩から飛び立ち、リュシオルの隣で戦闘態勢に入った。

 突進してきたピグに紙一重でかわしながら首を切ると、そのまま木に突進して事切れた。

 ジェイドはというと、ひらりとピグの上を飛び、ウインドカッターで首を切る。


「鮮やかだね。」

「リュシオル様もすごいですよ。」


 召喚獣と褒め合いが始まった。


「褒め合ってるのはいいけど、先に進もうぜ?」

「回収して、帰りましょう?」


 ピグを回収して門に向かった。

 一方ルーチェの方はというと、黙々と薬草を採取していた。

 何事もなく終わると思いきや、こちらも魔物が近づいてきていた。


「皆さん。少し横に行ってくれますか?」

「どうしたんですか?」

「魔物が近づいていますので、倒します。」

「わかりました。横に行きます。」


 ルーチェはすぐにエトワールを取り出し、戦闘態勢になった。

 現れたのはウルフの群れだった。


「大丈夫なのか?」

「大丈夫です。これぐらいなら問題なく狩ることができます。」


 現れたのは10匹の群れであった。

 ルーチェは矢をつがえ、早打ちをやってのける。

 アッという間に片づけてしまった。


「さすが、冒険者の先輩です。頼りになりますね。」

「褒めても何も出ませんよ?ウルフは回収しておきます。」


 手早くウルフをそのまま回収して、薬草の採取が終わったので待ち合わせの門に向かった。


 ルーチェたちが到着するころにはすでにリュシオルのチームが待っていた。


「遅くなってすいません。」

「大丈夫だよ。こっちのチームもさっき着いたばっかりだもんな?」

「そうそう。ルーチェは気にしなくてもいいと思うわ。お願いしているのはこっち側だし、時間までそこまで気にしなくても大丈夫よ。」

「ありがとうございます。」


 ルーチェは頭を下げてお礼を言った。


「さぁ、みんなそろったことだし報告に行こう。」

「そうですね。報告に行きましょう。」


 プワソンが声をかけると、珍しくレオーネがわくわくした顔をして答えていた。


「急にどうしたのよ。」

「だって、初めて自分で稼いだんだもん。嬉しくない?」

「そうね。そう考えると嬉しいね。」


 女の子二人でうふふしていた。

一方エクラというと、手を見つめてじーっとしていた。


「エクラはどうしたの?」

「いえ。自分で稼ぐってこういうことなのだと実感しただけですわ。」

「そっか~。貴族だから働かなくてもいいもんね。」

「そんなことないですわよ?わたくしたちのお父様がしっかり働いておりますわ。」

「違うよ・・・。子供が働かなくてもいい環境だってこと。」

「あ・・・。ごめんなさいですわ・・・。」

「気にしなくてもいいわよ。育った環境が違うだけだもの。」


 身分差の話になり少し重い雰囲気になってしまった。


「ま・・・まぁそれは置いておいてギルドに行きましょ?」

「そうね。いきましょうか。」


 少し話題を変えてギルドに向かうが、それでも空気が重かった。

 ここで大活躍するのが、リンブルである。


「なぁなぁ!報告が終わったらピグの焼き肉しようぜ?」

「なんでです?ピグは中々の値段しますよ?」

「それがなレオーネ・・・。実は俺らのとこにピグが現れて、リュシオルが討伐してしまったんだよ。」

「え?1匹丸まる食べれるってことですか?それは嬉しいですね・・・。余すことなく調理できるとは・・・。」


 ピグの肉についてまたもやレオーネが暴走?しだした。


「あれでしょ?あれにあれもいいわ・・・。」

「トリップしてるけどあれはどうしたの?」

「ごめんなさいね。あの子ピグの肉が大好きで、お父さんに狩ってきてって言うけど、あのピグは大きいから一人で狩れるもんじゃないし、そんな頻繁に出ないものなのよ。それを偶々狩って来た時に食べたピグの味が忘れれなくってあの状態ってわけ。」

「じゃあ、ピグについてはレオーネにま・・「いいんですか!!!」かせるとしようかと。」


 リュシオルの言葉に被せ気味に食いついてきた。


「う・・うん任せてもいいかな?」

「うんと美味しくしますね。何でも作ってもいいんですよね?」

「1体丸々作っていいよ。作りすぎた分は俺がアイテムボックスで預かっておくよ?」

「それはいいこと聞きました!早く報告に行って作りましょう?」


 みんなを急かすように言うと、一番先頭に立って歩みを進めていった。


「こんなに変わるもんなんだな。」

「リンブルは見たことないのか?」

「あぁ。見たことなかった。これは新発見だよ・・・。」


 ため息をつきながら歩いているとギルドに到着した。

 中に入り、薬草採取の報告をして報酬を貰っていた。

 手の中には今日の報酬がのっており、みんな嬉しそうにしていた。


「今日は俺とルーチェが護衛をしたけど、次からは自分たちだけでしないといけないことがあるから気を付けてね?俺も空いていたら手伝ったりするけど、常にそばで見れるわけじゃないから。」

「わかっていますわ。わたくしたちは何とかしますので大丈夫ですわ。だけどたまに教えを乞うかもしれないけどよくって?」

「いいよ。出来るだけ予定を開けるようにするから。」

「ありがとうリュー助かるぜ。」


 ギルドでの報告が終わった後、寮の庭で楽しく焼き肉をして一日を終えた。




ここの所涼しかったですが・・・やっぱり暑い!

夏は嫌いです・・・。

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