表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
冒険者編
9/375

~9~

 勢いよく飛び出したのはいいが、薬草がどこにあるのか特徴は聞いたが実際見てないために分からない。


『しまったな~。あ!!いいこと考えた!分からなければ、魔法を使えばいいんだ!!』


 今まで魔法の存在を忘れていたリュシエル。

 だが、魔法は誰にも教わっていない状態である。

 とりあえず、それらしき薬草を探して・・・


「『やり方も教わってないけど、試しにやってみようかな?』《アプレイザル(鑑定)》」

「お!!!できた!!」

ーーーーーーーーーー

薬草

食べれば回復する。

ーーーーーーーーーー

「うん。これだね。」


 見つけた薬草を25本取り、10本を手に持ち残りをアイテムボックスに放り込んだ。


『まだまだ、時間があるからその辺に生えてるのが何か鑑定しながら採取しようかな?』


 薬草を採り終え、辺りを見渡すと、少し進んだところに野いちごみたいな実がなっていた。

 歩いて近づくと、野いちごにそっくりだったが、毒があると困ると思い鑑定する。


「《アプレイザル》あ・・・やっぱり野いちごだ~。」

ーーーーーーーーーー

野ベリー

甘くておいしい

ーーーーーーーーーー

 たくさん実っていたため、採り過ぎないように気をつけながら収穫しアイテムボックスに放り込んだ。


「これで当面の甘味ゲット~。これはうれしい誤算だ・・・。砂糖があればさらにいいのだが、値段も分からないし手を出すのは先だな~。」


 テンションが上がって、独り言が出てしまっていた。


「よし!そろそろ帰ろう!暗くなって何か出てきたら大変だし・・・。魔法は・・習わずに、自己流で頑張るのは明日からにしようかな?いっぱい試したいし。」


 語尾に音符マークがつきそうなぐらいルンルンで帰路についた。

 そこまで遠くないためすぐに戻ってこれた。

 門番さんもリュシオルに気づき、手を振ってくれた。


「門番さん!ただいま~。」

「おうリュシオル。薬草は取れたか?」

「もちろんだよ!」


 走って近づき、門番に挨拶をして、手に持っている採ってきた薬草を見せた。


「お!合ってるじゃないか。そうか・・・まだアイテム袋持っていないんだな?」

「アイテム袋があるんですか?」

「冒険者をするなら持ってるべきだろうな~。容量は大きくなっていくと値段も高くなるから、最初は小さいのを買って、お金が貯まれば大きいのを買うべきだろうな。」


 リュシオンのことを思い、助言してくれる門番。


「助言をありがとうございます。そういえば、門番さんの名前を聞いていなかったんですが、教えてもらえますか?」

「忘れていたな~。長い付き合いになりそうだから教えておくよ。俺はソルダっていうんだ。あっ・・・忘れてた・・・改めて!マルテの町にようこそリュシオル!」


 長い付き合いになりそうな気がしたため名前を聞くと、ソルダの方もうっかりしていたのか、町の名前をやっと教えた。

 ホント遅すぎる紹介である。


「よろしくお願いしますソルダさん。では、ギルドに報告に行ってきます。」

「お疲れさん~。そういえば宿は決まってるのか?おススメはは小鳥亭だな。あそこは飯はまあまあうまいし綺麗で安いからいいと思うぜ。」

「あっ!ギルドででも聞こうかと思ってたんですよ。ありがとうございます。」


 今日の泊まる宿をどうしようかと思い、何でも知っていそうなお姉さんに聞こうかと思っていたのだが、ソルダが教えてくれたのでそこに行こうと決めた。


「詳しい場所はギルド嬢に聞くと地図で教えてくれるから聞けばいい。宿には俺の紹介だって言えば、ちょっとサービスしてくれるはずだ。」

「なんか何から何までありがとうございます。」

「いいってことよ。一人なら出来ることが限られてくるからな。なにかあれば大体ここにいるから、答えれることなら答えてやるから頼れよ。」


 ソルダは笑顔でリュシオルの髪の毛をわっしわっしと撫でた。


「はい!ありがとうございます。」

「じゃあ、ギルドに報告に行って来い。」


 そう言いながら背中をポンッと進行方向へ押した。


「また明日な~。」

「はぁ~い!」


 手を振りながらリュシオルはギルドに駆け出した。


『いい人に出会えたな。中々いい世界じゃないか。』


 優しくしてもらい、気分が上がりルンルンでギルドへ向かった。

 クエストやら喋ったりしていたら、もう日が落ちてきていた。


『早くギルドに報告して、宿屋に行かなくちゃ。』


 ギルドに着き、中に入って報告する窓口を探すと、登録のときのお姉さんがちょうど、報告カウンターにいるのを発見する。


「お疲れ様です。クエストの報告に来たのですがいいですか?」


 リュシオルが声をかけると、お姉さんは作業していた手を止め、顔を上げる。


「あ!お疲れ様です。クエストの報告ですね?では、薬草を出してもらえますか?」


 リュシエルは持っていた薬草をカウンターに出した。


「では、鑑定しますね。・・・・・はい。10本きっちりありました。間違ったものは1本も入っていませんでした。」

「え?間違ってる場合とかあるんですか?」

「ええ、意外と間違える人が多いんですよ。なので、初心者のクエストは薬草クエストって決まってるんですよ。もし、なんかあった場合、薬草が分かれば命がつながりますからね。」


 深い意味があり、リュシオルは感心をした。


「そうだったんですね。勉強になります。」

「はい、次はゴブリンの討伐を受けてもらうことになりますが、今日は遅いので明日にしましょう。明日も私受付でいますので。」

「そうですね。明日にします。」


 次のクエストの内容を聞き明日に備えなければと、少し気合を入れた。



魔法を《》で囲むことにします。

『』はなんとなく察していると思いますが、心の声です。

独り言の多い主人公はちょっとと思って・・・www

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ