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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
89/375

~88~

「さて、依頼を受けたわけだがどこで薬草が生えているんだ?」


 プワソンより質問があり、リュシオルはこっそりと検索をかけていた。

 いつもなら見つけ次第、取っておくので気にしていなかったが、本来はその日のうちに依頼達成の報告をする。

 アイテムボックスを持っているが故の気づかないポイントであった。


「聞いた話だと、ここから南門の方がまだ取れるかもしれないって聞いたから南門から森に入ろうか?」

「そうなんですの?では、リュシオルの言う通りにしますわ。」


 行き先が決定して、歩き始めたがここで重要なことを思い出す。


「あっ!そういえば袋持ってる?」

「持っていないわ・・・。いつもリューが付き添ってくれるとは限らないし、そう考えると必要ね。」

「どこか道具屋で買いに行こうぜ?」

「なら、ここの露店の所で買わない?」

「ん?いいのが売っているのか?」

「掘り出し物が多いのよ。そして最近、カバンとか売っているところを見つけたからそこで購入しましょ?値段も手ごろだった記憶があるわ。」


 ベリエにより店を案内してもらった。

 南門に行く前に露店というかで店が立ち並んでいて、食べ物や服にカバン、装飾具まで売っていて多種多様だった。


「ここよ!この店どう?」

「様々なのが売っているから選びやすい。」

「でしょー?プワソンなら分かってくれると思っていたわ。女の子用とか男の子用ってちゃんと両方取り揃えているの。」

「あ!これは前に来たお嬢ちゃんじゃないか。」

「おじさんこんにちは。今日は友達と一緒にきたよ。」

「お客さんの紹介はうれしいね。今日は何を目的に買いに来たんだい?」


 露店のおじさんと顔見知りのようで、話しかけてきた。


「今から依頼で採取に行くんだけど、何かいいのないかな」

「そうだな・・・。これなら採取、剥ぎ取りして入れても匂いが移らない加工になってるからおすすめだな。」


 すすめてきたのは冒険者が使っていそうな感じのシンプルなものだった。


「男ならそれでもいいかもしれませんが、わたくしはもう少しお洒落な方がよろしいですわ。」

「そんなお嬢ちゃんにはこれだな。少しこれより値は張るが、同じような加工がしてあるぞ。」

「それならいいですわね。私はそれにいたしますわ。」


 みんなそれぞれ、自分の懐具合を見ながら購入していく。


「さて、これで今日はいいわよね?」

「あぁ。討伐はしないから今日はこれでいいよ。」

「なら行きましょう?」


一行は南門を出て、南の森に来ていた。


「このまっすぐに伸びる道が一般的に使われている道でその脇のどちらでも薬草は生えてるよ。ただし、別れるのであれば俺と、ルーチェで別れて護衛するよ。」

「なんか悪いな・・・。」

「いいよ。友達の初の依頼だもん。だけど忘れないでね?常にどうにかなるわけじゃないから気持ちは引き締めといて?」

「あぁ。わかった。」


 他のみんなも頷いてくれていた。


「じゃあ、探し方はどうする?」

「大人数で行っても取れる数は限られてくるから、別れた方がいいと私は思う。」

「プワソンの言う通りですわね。どう分けましょうか?」

「俺のとこはリンブルとエクラとレオーネで。ルーチェのとこはプワソンとベリエでどうだろうか?」

「それでいいわ。リューのとこは右で、ルーチェのとこは左で。日が傾いて来たら南門で集合で構わないかしら?」


 皆頷き、決まったところで左右の森に分かれていった。

 まずはリュシオルの所は召喚獣を召喚していた。


「俺のディンは鼻が利くはずだから協力してもらうぜ?」

「ウォン!」

「説明で出してもここでは出さないからな?」

「わかってるよ。自分の目とディンの鼻で気になる匂いを探してもらうのさ。じゃあ、しゅっぱーつ!」


 森に入り、薬草を探す。

 初めは全く見つからなかったが、一回見つけて、ディンに匂いを覚えてもらってからは早かった。


「さすがディンだぜ。」

「ウォン!」


 ディンのおかげでスムーズに薬草を採取でき、時間が余っていたので少し余分に取ることが出来た。


「そろそろ戻るか・・・。ん?ちょっと止まってくれるか?」

「どうしたんだリュー?」

「魔物が近づいてきたみたいだ。」

「わぉ。どうするんだ?」

「雑魚だからさっさと片づけるよ。」


 現れたのは、豚みたいな魔物だった。


「あれはピグじゃないか。あれって美味しいんだよな・・・。」

「今日はピグの肉でご飯にしよう。」

「それいいですね。でも食べきれるのですか?」

「アイテムボックスに入れておくよ。」

「忘れてた。リューはそれがあるんだよな。」


 話している間にどんどん近づいてきた。


「うん。2匹いるな。いっぱい食べれるぞ?」

「にしても大きすぎないか?」

「ん~そうかもしれないけど、その分いっぱい食べれるぞ?」

「やったー!ってこんなに大きいとは思わなかった。」


 目の前に現れたのは百戦錬磨のボスピグのようだった。

 その隣には番と思われるピグもいた。


「ん~肉以外はいらないから頭を落としちゃってもいいか・・・。」

「そんなにうまくいく?」

「弱いから簡単だよ。」

「おい!突っ込んできたぞ?」


 喋りながらアイテムボックスから取り出すふりをしてバルトを装備した。



ダンス頑張りました・・・。


*訂正しました。

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