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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
87/375

~86~

 平凡な日常が過ぎて行って1か月が経った頃、あの行事がやってきた。


「皆さんにお知らせがあります。7日後に実地演習に行くことになりました。いわゆるピクニックですが、テントを持っていくので泊りになります。野外での過ごし方の演習になりますので、必要最低限の物だけ持っていくことになります。余計なものは持っていけないので注意してください。」

「調理器具とかはいいんですよね?」

「持てる範囲でお願いします。」


 色々と質問が飛び交い、解散となった。


「いよいよ演習だな。今回は短い期間だけらしいが、またあるらしいぞ?」

「そうみたいですわ。これは肩慣らしであると聞いたことがありますわ。」

「リンブルは先輩にでも聞いてきたのか?」

「おぅ。同じ村の兄ちゃんがここに来ていたのを思い出して久々に会いに行ってきたんだ。」


 王都学院にリンブルと同じ街の出身者がいたようだ。


「へぇ~。あなたの街は優秀なものがいるのですわね。」

「そうなんだ。俺より兄ちゃんの方が優秀だぜ?」

「リンブルを見ていたらわかりますわ。そのお兄さんは苦労なされたはずですわ。」

「失礼な!そんなことないぞ?!」

「まぁまぁ。ホントのことは置いておいて・・・。」

「おい!」


 少々リンブルをからかいつつ、ガヤガヤと教室を出る。


「そうだ!みんなでギルド登録して肩慣らししない?」

「お!ベリエいいこと言うじゃないか!行こうぜ。」

「あ・・・そうですわね。それもいいですわ。」

「オレもギルド登録はしていないからしてみたい。」


 ギルドに行くことになってしまったのだが、リュシオルは冷や汗をかいていた。


『ルーチェどうする?これはやばいかな?』

『仕方ないですが、受付の一人だけにばらすことにしましょう。顔を隠さないときは、その受付だけにすることにしたらばれないのでは?』

『そうだな。ここの受付は休みがなさそうだもんな。誰がいいか・・・。』

『よく担当になるものでよろしいのでは?』

『じゃああのお姉さんだな。』


 秘密会議が終了し、何とかすることになった。


「じゃあ、着替えて行こうぜ。半刻で集合な?」

「わかったわ。エクラ、レオーネ、ルーチェ行こう?」


 寮に戻り、着替えてギルドに向かうことになった。


「さて、動きやすい服とかがいいのかな?」

「そうだな。初めはそうするしかないからな。薬草でも取ってる方がいいかもしれない。防具はお金が溜まってからにしたほうがいいぞ?」

「お!リューはよく知っているんだな?」

「実は登録してるんだ。」

「なんだ言ってくれればいいのに。もしかしてたまにいなくなってるときって依頼を受けに行ってるのか?」

「小遣い稼ぎにね?遠くまで行けないからこの辺周辺で受けてるだけだよ?」


 深く突っ込まれないように、当たり障りない話題で逃げていたのだが・・・。


「そうだ。リュシオルは知っているか?」

「ん?プワソンなに?」

「最近話題になっている冒険者なんだが。」

「オレも知ってる!シャドーブラックとシャインゴールドだろ?」

「あぁ。そうだ。この二人がすごいらしい。」

「へ・・・へぇ~そうなんだ。ちょこちょこその名前ギルドで聞くけど・・・。」

「やっぱりか~ギルドでもそこら一帯でも聞く名前らしいぞ?なんてったってすごい速さで依頼を達成して、今やSランクを超えているのではないかと言われるほどのすごさらしい。」

「そうなんだ・・・。」

「そんなすごい人に会ってみたいな・・・。」


 リンブルは思いをはせながら用意をしていた。


「リンブル。その二人の顔を見たことあるっていうのは聞いたことあるか?」

「いや。ないな。やっぱり誰も素顔を見れていないんだな・・・。」

「え?その人は素顔を晒さないの?」


 リュシオルは少しドキドキしながらも質問してみた。


「あぁ。素顔は誰も見たことないらしい。見たのは唯一ギルドマスターらしいけど、まず、マスターにも会えないから無理だろう。」

「仮面をかぶっているらしいからわかんないんだって。」

「そうなんだ。それは気になるね。」


 もうリュシオルの心臓はドクドクと言いっぱなしである。


『主。落ち着いてください』

『主様~。大丈夫だよバレてないから。』

『そ・・そうだな。でも、心臓に悪すぎるよ。』


 あまりにドキドキしていたため、武具たちに心配されてしまった。

 召喚獣たちも気配で分かるのか、心配そうにしていた。


「今日は誰が付いてくる日だっけ?」


 話を逸らそうと、召喚獣たちに話しかけた。


「今日は僕だよ~。」

「ジェイドの日か。じゃあ肩に乗って?」

「わ~い!ん~いい匂い。リュシオル様はいつもいい匂いです!」

「ずるい・・・。私だって乗りたいのに・・・。」


 嬉しそうにリュシオルの肩に乗るジェイドを見て嫉妬するヴァイス。

 召喚獣たちも色々あるようだ。


「用意できたか?出来たら行こうぜ?」

「あぁ。用意できた。」

「俺も大丈夫だよ。」


 寮のホールに行くと、まだ女の子たちは来ていなかった。


「まだみた・・・お!来た来た。」

「ってまだ早いのにもう来てるし。」

「いや~楽しみで早く用意しちまった。」

「それは分かります。」

「揃ったことだし、ギルドに行こうぜ。行くときに、さっきの話するぜ?」

「なになに?」

「聞いてからのお楽しみ~。」


 リュシオルたちはギルドに向かった。



お盆休みは皆さん何しますか?

私は家ですww

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