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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
84/375

~83~

 リュシオルが目覚めたのは真夜中・・・。

 ふと誰かに呼ばれたような気がして目が覚めた。

 外を見るとまだ真っ暗な状態で太陽は昇っていなかった。


「はぁ・・・気のせいか・・・。それにしてもこの子達はなぜ私のベットで寝ているの?」


 リュシオルのベットに所狭しと丸まって寝ている。

 そして、誰も起きていないので前の口調で喋っている。


「ふふ。ノワールはお腹見せて寝てるし・・・。可愛いな・・・。」


 ノワールのお腹を撫でながら寝顔を眺めていた。


『主。寝れないのですか?』

「ガルディ。あなたも寝てないの?」

『私はいつもおそばでお守りするのが使命ですし、防具は寝ませんので。』

「そうだけど。いつも悪いね。」

『いえ。お気になさらず。』

「こうやって素で喋れるのは久しぶりね。いつも男言葉に気を付けてるから気が張って仕方ないわ。」

『まぁ仕方ないですね。私の前だけでもどうぞ力を抜いてくださいませ。私はあなた以外に仕えることはないでしょうから。』

「嬉しいこと言ってくれるね。惚れちゃうよ?」

『それは恐悦至極でございます。』


 ガルディと小さな声で会話を楽しんでいた。


「それにしてもこの世界は面白い。前の世界と似たようなところとかあるから生活がしやすいし、前は電気で動いてたものが、魔力で動くと考えたら簡単だし。」

『主は、別世界から来られた方ですものね。戸惑いもたくさんあったのでは?』

「そうなんよ~。食べ物の名前とか・・・特に魔物ってどういうことって思ったけど、前の世界にもファンタジーって言って、似たようなものがあってそれを知っていたのがまだ救いかな?」

『前の世界にも概念は存在していたのですね。』

「うん。だけどそれは夢の話。魔力が感じられないし、魔物もいないから冒険者なんてせずに、いい教育を受けることが出来ていたんだな~って。」

『そうですか・・・。でも、今を精一杯頑張っておられるので大丈夫ではないでしょうか?』

「そうだね。さて・・・そろそろ太陽が出てきたし、朝食の準備でもしますか。」

『時間を潰せたようでよかったです。いつでもお話はお聞きしますので遠慮なく喋りかけてください。』

「ありがと。」


 話を終えて、ゆっくりとベットから這い出た。

 あまりに早い時間なので、買い込んでいた食材を調理しておこうと様々な食材を取り出した。

 朝練しているプワソンも起きていないぐらいだった。


「さて・・・何を作ろうかな?グラタンとか作っておくのもいいかな・・・あ・・・グラタンの皿がないや・・・じゃあ具材だけ準備しておこう!ってその具材の準備だが、マカロニ・・・麺・・・もない・・・最初から挫折!」


 地球で使っていた便利な乾物がないのだった。


「どうするかな~あっ!!ニョッキなら作れる!ニョッキいっぱい作ろー!あれならたくさん作っておいておけば便利だ。」


 そういいながら早速せっせと作っていく。

 作っている間にプワソンが起きてきた。


「今日は早いな。どうしたんだ?」

「なんか目が覚めちゃって。どうする?ご飯食べる?」

「いや、鍛錬が終わってから頂く。」

「わかった。どれぐらいに帰ってくる?1刻ぐらい?」

「それぐらいだと思う。」

「それに合わせて作っておくよ。気になってると思うけどこれは作り置きだから気にしないで?」

「わかった。じゃあ行ってくる。」


 プワソンは簡素な服を着て出て行った。

 その後も大量にジャガイモを茹でる・取り出す・新しいのを入れる・取り出したジャガイモを潰す・粉と混ぜる・成形・茹でるを繰り返してニョッキを作ってはアイテムボックスに入れていった。


 ニョッキを作り終えた後、朝食を作り3人と召喚獣達そろって食事をして学院に向かった(召喚獣は交代で付き添いになったので、今日はアルシュ)。

 教室に着くと、エクラとルーチェがいた。


「「おはよう(ございます)。」

「おはよう。」

「おはよう。早いね。」

「おぅ。おはよ~。」


 挨拶をして、席に座った。


『リュシオル様。昨日の報告です。』

『昨日はありがとう。で、どうだった?』

『ここ最近不穏な動きがあるみたいです。』

『やっぱりか。末端は捕まっているのか?』

『いいえ。末端さえも捕まっていないみたいです。なので何が起こっているのかわからない状態なのかギルドの中でも少し混乱が生じているそうです。後、滞っている依頼がまた増えてきたみたいで。』

『それはまた時間を作って終わらせていこう。』

『わかりました。商団の方はトントさんが無事に本店に就任したようです。また行くと伝えています。』

『ありがとう。じゃあ先生も来たことだし、報告は終了で。』


 レイヨンが教室に入ってきて、授業が始まった。

 最初は算術の授業だが、高校の数学をやっていたリュシオルにとって、小学生レベルは簡単すぎた。

 周りを見てみると、唸っている者や、簡単そうにしている者とはっきり分かれた。

 ちなみにリンブルは唸っている方である。

 次は歴史に授業。

 歴史については全く知らない世界なので、リュシオルは一から勉強のやり直しである。

 しかし、興味深い歴史なのですぐに覚えてしまいそうだった。

 2つ授業したらお昼である。


「飯食うか・・・。食堂で食べよう。」

「Sクラスは無料だもんな。食べなきゃ損だ。」


 エクラ達女の子4人を誘って食堂に向かった。



雷が鳴って雨が降ってきた!!

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