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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
81/375

~80~

 そして、肉食チームというと黙々と魔物を屠っていった。


「右から敵。」

「あぁ。左からも来たぞ。」

「知っている。リューのために傷を少なく。」

「我もわかっておるわ。早く収納しろ。他は・・・お?空チームが一気に屠ったぞ。」

「オレたちも負けてられない。」


 淡々とした顔・声で狩りを進めていた。


「あの点大きいな・・・。ここを狩り終えたら向かうぞ。ぬし様も向っているようだ。」


 ノワールは頷いて、倒すスピードを上げた。

 再び視点が戻りリュシオルたちはというと、押し寄せてくる魔物をちまちまと倒しながら戦っている途中から現れた大きな点に向かって歩いていた。


「ねぇねぇ、リュー君。あれって大きく表示されているからものすごく大きいんじゃないの?」

「ん~。体積の大きさじゃなくて魔力の大きさだから、大きいとは限らないんだけど、これは大きそうだね。」


 マップに写った大きな点に向かって歩みを進めると、目の前には大きな巨体をした野牛が現れた。


「牛?」

「いやいやリュー君。あれはベヒモスよ。久しぶりに見たわ~。」


 アンブルは耳をぴくぴくしながら答えてきたが、その動作が可愛いと和みながらベヒモスと対峙していた。


「大きいですね~。あっ!リュシオル様。空は終わりました。」

「我の持ち場も終わった。」


空と地上どちらも終え、ここに到着した。


「ごくろうさま。じゃあこいつは俺が倒そうかな?せっかくだし、主人としての威厳を保ちたいからな。」

「そんなことされなくても私たちはリュシオル様を認めていますよ?」

「うれしいね。まぁ働いてないから働くよ。バルト!ガルディ!」

『『はい。主(様)』』

「この二人が俺の装備たちだ。刀がバルト。手甲がガルディだ。」

『『みなさんよろしく(お願いします。)』』

「さて、あいつをやっつけるよ?」

『久しぶりだから頑張っちゃうよ?』

「では、参る!」


 ベヒモスに向かって駆け出し、ベヒモスの角とバルトが衝突する。

 衝突した瞬間すごい衝撃で木が何本か倒れ、広場が出来上がった。


「中々な強さだな。バルトも大丈夫か?」

『主様の魔力を纏ってるから問題なく平気!主様!攻めちゃうよ~!』

「あぁ。斬撃を飛ばすか・・・お前に身を持って教えてやるよ!名前は≪月牙≫!」


 衝突後、お互いに少し間合いを取りリュシオルは月牙を繰り出した。

 すると、ベヒモス側も咆哮を上げて対抗してきた。

 そのまま激突し、真ん中でせめぎあっていたが、均衡していたため消滅してしまった。


「あいつもなかなかやるね・・・。じゃあ直接かな?ガルディ守りは任せたよ?」

『仰せのままに。』


 守りをガルディに言い、特攻した。

 ベヒモスも対抗し、角で下から真上に突き上げようとしているのか、頭を低くしている。


「その角は高く売れそうだから傷つけないよ?だから首を差し出せ!」


 リュシオルはそのまま突っ込むと思いきや、直前で方向を変えて首を狙った。

 ザクッっと音がしたが、血を少し流すだけで倒しきれなかった。


『固すぎるよ~。』

「無理みたいだな。魔法でしか無理なのかな?」

「リュー様!ベヒモスは物理に強いんですよ!魔法でとどめを刺せばどうでしょうか?」

「ヴァイスありがとう!じゃあ魔法で・・・。『ダークイロウション』」


 呪文を唱えると、魔法が発動したのだが、見た目では全く分からなかった。

 しかし、呪文を唱え終わった後、ベヒモスが急に苦しみだした。


「あの魔法は何ですか?」


 アルシュがあまりにも不思議そうにしていたので答えてあげた。


「あれは闇魔法で、精神・神経・筋肉と様々な生体器官に侵食していく魔法だよ。言えば、自分じゃなくなっていくってことかな?うゎ・・・。よく考えたらえげつない魔法だな・・・。」

「そうですね。中々えげつないですね・・・。と言っている間にやっつけましたね・・・。」


 ベヒモスは苦しみ抜き、絶望した顔で事切れていた。


「えげつない。リュー。だがそこにしびれる。」

「ノワール・・・リスペクトしないでくれ。」


 少し肩を落とし、落ち込んでしまった。


「さぁ。いい運動もできたし、帰ってご飯の用意をするか。」

「リュー君のご飯好き!」

「我もあのから揚げが美味しかった。肉も出してくれるのか?」

「あぁ。用意するよ。だけど、帰らないと進まないから帰って報告してご飯だ。」


 来た時と一緒でヴァイスに乗って帰って行った。

 門に降りるのがめんどくさくて王都のギルドに直接ヴァイスで降り立ったのだが、急にペガサスが下りてきたことにより、人はびっくりしていた。


「!!どうでしたか?!」


 ギルド員が慌てて飛び出してきて聞いてきた。


「問題なく終わったよ。素材も出来るだけ傷つけずにできたと思う。」

「ありがとうございます!今日はどうされますか?もう帰りますか?」

「うん。お腹減ったから今日は帰るよ。明日でもいい?」


 報告だけ済ませて、道中に買い物を軽くして帰った。




暑いです・・・。

今日は太陽に殺されそうでした・・・;;


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