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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
77/375

~76~

競技場を後にすると、出口の所で召喚獣とルーチェが待っていた。


「お疲れ様です。その子たちがリュシオル様の召喚獣たちですか?」

「うん。みんな俺の召喚獣だ。」

「小さいですが、すごい圧倒的な力を感じます。改めて、私はリュシオル様の奴隷のルーチェと言います。これからよろしくお願いしますね。」

「「「「「「よろしくルーチェ。」」」」」」

「!!!喋れるのですか!?」


 召喚獣たちが喋ったことにびっくりしていた。


「え?普通じゃないの?」

「普通は喋りませんよ?シャインは喋れないですよね?」

「わたしもしゃべれる。」

「!!!喋れるなら最初から喋ってください!」


 ルーチェは白と黒の虎を召喚できたようである。

 しかも、召喚時は喋らなかったみたいでルーチェはまたびっくりさせられていた。


「久しいな。シャインという名を貰ったのか。」

「ほんと久しぶり。名前は何て名前もらった?」

「我はグルナだ。」

「いい名前だ。」


 グルナはシャインに近づき、話をし始め、過去に会ったことがあるように喋っていた。


「シャインとグルナは前に会ったことがあるの?」


 リュシオルから質問を投げかけると、こちらを2匹が向いた。


「我とシャインは古くからの知り合いで、何かと交流があったのだ。」


 シャインはうんうんと頷いていた。

 それから、みんなのいる場所に向かうが、行く先々でびっくりした顔をされる。


「やっぱり6匹は多いかな?」

「そうでしょうね。人型になりましょうか?」

「ん~怪しまれるから今はそのままでいいよ。ありがとうアルシュ。」


 アルシュを撫でながら向かう。


「リュシオルも終わったのか・・・。ってどういうことだ?」

「リュー・・・その数・・・。」

「全部ですの?」

「規格外だわ。」

「さすがです。」


 最初からプワソン・リンブル・エクラ・ベリエ・レオーネの順番で声をかけてきた。


「うん。全員俺の召喚獣。ほんとは何匹か大きいんだけど、場所をとるからって小さくなってくれたんだ。」

「言葉を完ぺきに理解して?」

「うん。この子達喋れるもん。」

「「「「「え~~~!!」」」」」


 とんでもない大きい声で驚かれた。


「それがすごいことって分かっていますの?」

「理解しているよ。だから打ち明けるのは友達と学院長だけにするよ。」

「はぁ~。信頼してくれるのは嬉しいですが、これから大変そうですわ。」

「そんなに?」

「ばれたら大変だろう。」


 貴族姉弟より、大変宣言を貰った。

 何とかなるかなと思いあんまり気に留めなかったが、事前に対処はしておこうと心の隅に置いておいた。


「とりあえず、召喚獣の紹介をするか。俺の相棒は犬のディンだ。」


 ディンは中型犬でおとなしく、毛並みは茶色であった。


「私の召喚獣はハリネズミのキースよ。」


 針を逆立てずにベリエに撫でられていて、紹介した時に小さくお辞儀をしていた。


「私はこの子です。羊のカプラちゃんです。」


 紹介するとキースと同じくお辞儀をしていた。


「俺の相棒はケルウス。雄鹿だ。」


 しっかり成体しており、立派な角を持った鹿だった。


「次は私ですわね。猫のリンデですわ。」


 エクラの膝の上で丸くなっており、グレー色の猫だった。


「じゃあ私の方は、虎のシャイン。」

「よろしく頼む。」


「「「「ルーチェの方もしゃべる(んだ)(ですの)(ですか)」」」」


語尾が違うだけで全員ハモって突っ込んだ。


「じゃあ最後に俺だな。ドラゴンがアルシュ。ペガサスがヴァイス。狼がノワール。ライオンがグルナ。ウサギがアンブル。鷹がジェイドだよ。」


 順番に紹介すると、紹介された順に挨拶をしながらお辞儀をした。


「礼儀正しい子たちばかりみたいですわね。ほんとはもっと大きいのでしょ?」

「うん。アルシュはもっと大きいよ。人型にもなれるらしい。」

「も・・もしかして神竜では?」

「そう呼ばれている時期もありましたね。ですが、リュシオル様を前にしたら神竜なんて名乗れないです。」

「どんなけ規格外なのよ。」

「リュシオル様だから・・・です。」

「それで片づけましょう。」


 便利な言葉である。

 なんか理不尽だなと思いながら、リュシオルは納得するしかなかった。


「そういえば気になったんだけど、召喚獣たちはどこに居るんだ?」

「その質問ですが、私たちは未開の地の奥に住んでいて人と接触しないんです。ですが、数千年前ですかね?一人の人間が私たちの住んでいるところまでたどり着いたのです。そこで私たちと仲良くなり、盟約を交わしたんです。魔力の高いものと契約することを約束しました。ただ、その契約は私たちが契約した人に付いていけないと判断したら、契約を切っていいという条件です。」

「それは正しいかな?人間にも悪い奴もいるしな。」

「ただ、その主人に心酔して、悪の道に進んでしまう召喚獣もいますので一概には言えないんですがね。」


「その話知っていますわ。たぶん授業で習いますが、もしかしてアルシュはその現場に居ましたの?」

「約束したのが私ですからね。」

「まぁ!もしかして生き証人に会っているのですわね?すごいですわ!」


 エクラはきゃあきゃあと喜んでいた。


「そうですね。ここにいるリュシオル様と契約した者は全員いましたね。」

「え・・・もしかしてみんな代表とか?」

「そうだ。我らは力もつ者の族長だ。」

「やっぱり規格外・・・。リュシオルだから仕方ないか・・・。」


 便利な言葉で片づけられてしまった。




これから暑くなるそうです・・・。

暑いの嫌い・・・。


*訂正しました。

「それでかた片づけましょう。」→「それで片づけましょう。」


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