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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
74/375

~73~

 次の日の朝。

 今日の朝食メニューはパンと果物とスープである。

 3人で一緒に食べて、学院に向かった。


「おはよう。」

「昨日は美味しいご飯ありがとうね~。」

「どういたしまして。」

「おはようございます。そろそろ移動してくださいね。」


 教室に着き、昨日の話をしているところに、Sクラスの子が声をかけてくれた。


「ありがとう。じゃあみんな行こう?」


 競技場に向かって移動を開始した。


「どんな子が召喚されるかな?」

「それは召喚してからのお楽しみだと思いますわ。」

「そういえば、クレールス姉弟は貴族だから王都の学院を卒業したよな?親は何を召還したか教えてくれたか?」

「それが教えてくれないのだ。小さい時に見たらしいけど、それ以降は見ていないから記憶にない。」

「わたくしも記憶にないですわね。というより、習い事が忙しくてそんな暇がなかったって言うのもありますわね。」


 王都学院の者は魔力量が多いため、召喚獣を呼ぶことができる。

 しかし、地方の方は多い子しか許可が下りないため召喚獣を持っているということは一種のステータスにもなる。

 喋りながら移動し、競技場に来ると全クラスの子が集まっていた。


「おおぅ。人がいっぱいだな。小分けで説明するのが手間だから1回で済まそうということと、監視できる人数を確保するためだろうな。」


 辺りを見渡すと、所々に教師が召喚獣を召喚して待機していた。


「あれが召喚獣ですか・・・。かわいいのからかっこいいのまで様々な種類がいますね。」

「俺はかっこいいのが来てくれたら嬉しいな。」

「男の子はかっこいい子がいいかもしれないけど、女の子側からしたらかわいい子がいいわ。」

「そうですわね。わたくしもかわいいほうがいいですわ。」


 話をしていると、司会の教師が壇上に上がった。

 壇上に上がったのはレイヨンである。


「みなさんおはようございます。本日は召喚獣を召喚します。その為今から大事な説明をしますのでよく聞いていてください。」


 やはり、危険なことがあったりするみたいで、説明をしっかりしてから始めるみたいである。


「ではまず、召喚陣が地面に書いてあります。二列に並んで順々に行いたいと思います。待つのは下の所で待っていてくださいね?順番が来たら召喚陣の真ん中に立ち、言葉を発してください。言うのは、『我の言葉に呼応せし者よ。』と唱えてください。基本の自分を示す言葉と応じる者との関連が出来る言葉なら何でも構いませんが、悩む方はさっきの言葉でも大丈夫です。因みに変えたからと言って召喚できるものが変わることはないと思いますが・・・。関連性はつかめていないので、わかったら報告してくださいね?」


 確実にリュシオルのほうに顔を向けていることがわかる素振りを見せるレイヨン。


『あれって確実に俺のほうを見ているよね?俺はやらかすこと確定?』


「そして、強い光に包まれることがたまにあります。それは向こう側に呼ばれた場合です。その時は焦らずに、落ち着いて相手の話を聞いてください。呼ばれるということは話が通じるからです。しかし、光が弱い場合はもっと気を付けてください。言葉が通じずに襲い掛かってくることがあります。その時はすぐさまに召喚陣から出てください。そうすると、契約していない召喚獣は出てくることができませんので。しっかり覚えておいてください。」


 光が弱いほうが危険らしい。

 だからか、最初のクラスは下のクラスから始まるみたいである。


「そして、無事召喚できた人はそのままコミュニケーションをとって召喚獣と親交を深めてください。親交を深めると心が通じ合い、極稀に進化する場合がありますので。」


 いい情報を聞くことが出来たと生徒みんな期待に満ちた目をしていた。


「こんなことを教えてくれるのか。家庭教師から聞いたのと情報が少し違うな。」

「それは、あのレイヨン先生が最新の情報を手に入れているからですわ。さすが宮廷魔導士ですわ。」

「そうだろうね。去年までの生徒は知らないみたいだし、教師の方も知らないみたいでびっくりしているぞ?」


 見渡すと、教師と上級生と思われる人もいた。

 召喚獣はどれもトップクラスであると思われるのを召喚している。


「ちなみに私は、2匹と契約しています。『出てきて?』」


 レイヨンが魔力を込めて言葉を発すると召喚獣が召喚された。


「私の相棒たちよ?」


 1匹は鳥のようで、もう1匹は犬のように見える。

 どちらもよくレイヨンに懐いていて、すり寄っている。


「このどちらも進化しているわ。見せて頂戴?」


 声をかけると、2匹とも頷き姿を変えた。

 鳥と犬は大きくなり、鳥は風を犬は炎を纏いレイヨンを乗せれるだけ大きくなった。


「普段はあの姿のままだけど、進化してからはこの姿になることができるようになって強くなったんですよ?では、皆さんの健闘を祈ります。」


 最後の言葉を言った後、レイヨンは壇上を降りた。

 するとアナウンスで指示が出て、順番が決まった。

 当初の予定の通りでD・C・B・A・Sと召喚していくようである。


「俺たちの順番はまだまだ先になりそうだな。」

「そうですわね・・・。どうしましょうか?」

「あっ!じゃあ、暇な時間にリュシオルさんの授業を受けたいのですがいいですか?」

「それがいいね!私たちも時間が潰せていいわ。」


 待っている間に、リュシオルの魔法講座が始まることとなった。




やっと召喚すると思いきや・・・魔法講座の時間です!


*訂正しました。

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