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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
73/375

~72~

「皆さんお待たせしました!」


 ベリエとレオーネが遅れてやってきた。


「たぶんもう手伝うことがないと思ったから、部屋で付け合わせを作って来たわ。」

「ベリエちゃんと作ったものですが、良ければ食べてください。」


 手伝いが増えても迷惑だと判断したベリエたちは付け合わせをわざわざ作ってきてくれたみたいである。

 全員がそろったとこで皆でテーブルを前に座り、食べ始めた。

 トンカツをフォークで刺すとサクッっと音が鳴り、咥えて噛むとまたサクッとなる。

 噛んでいくと、肉汁が口の中で広がった。


「これはすごいですわ!こんなにおいしいのは初めて食べましたわ!」

「うん、これは美味しいね。」

「男の料理!って感じだな!」

「そうだね。実際男に人気の高かった料理だからね。後、子供とか若い人にも人気だったかな?」


 エクラは食べて感動し、ベリエは納得していて、リンブルは美味しすぎてはしゃいでた。


「さっき作ったこの白いのはどこにかけるんだ?」

「あっ!ごめんよ!これは野菜につけて食べてもいいし、この醤と混ぜてとんかつにつけて食べてもいいし使い方は色々だよ?」

「なら野菜につけて食べてみるか・・・。」


 スプーンで掬って野菜に乗っけて食べてみると、プワソンは目を大きくしてびっくりしていた。


「これはすごすぎる・・・。魅惑の調味料だな。」

「材料は簡単なんだけどね。労働がね?」

「確かに好んでしたくはないが、このおいしさを出されたらまた作るかなって思ってしまうな。」

「だろ?また頼むかもしれないがいいか?」

「腕の鍛錬になると考えてやるとする。」


 ここにマヨラーが誕生した瞬間だった。


「これで美味しいのですが、私はもうちょっとさっぱりさせたいです。」

「なら、このレモの実を絞ってかけて食べてみて?」


 レモの実を絞ってとんかつにかぶりつくレオーネ。

 すると、さっぱりして美味しいのかどんどん食が進んだみたいである。

 そんなこんなしている間に、あっという間に皆が食べきってしまっていた。


「とてもおいしかったですわ。」

「これなら、リュシオルに料理頼んでよかった。」

「そうだな。これからの料理が楽しみでならない。」


 みんな満足したようで、幸せそうな顔をしていた。


「甘いものがもうすぐ冷えると思うけど、どうする?食べれる?」

「もう少ししたら食べれるから待って~。」

「わたくしももうちょっと時間をくださいまし。」


 さすがにお腹いっぱいに食べすぎたのか別腹っていう甘味が入らないほど食べたみたいである。


「じゃあ、お茶でも入れてくるよ。」

「私も手伝います。」


 リュシオルとルーチェは椅子から立ち上がり、あったかい紅茶を入れに行った。

 人数分入れて、ソファでゆっくりしながらお茶をした。


「それにしても、クレールス姉弟は親しみやすいな。」

「うんうん。最初は貴族ってだけで近寄りがたいイメージだったけど実際はすごく親しみやすくてしゃべりやすくて・・・。こんなに友達になれるなんて思ってもいなかった。」

「わたくしたちも、皆さんと仲良く出来るか心配でしたの。」

「そうだな。姉は親しみやすいと思っていたけど、ここまですぐに仲良くなれるとは思っていなかった。」


 皆、貴族のイメージが強かったのか、遠慮だとかしていたみたいであったが、仲良くなれたみたいである。


「そろそろ甘いものを食べるか?」


 皆、ブンブンと首を縦に振り、キラキラした目でリュシオルを見つめた。


「すぐ取ってくるよ。ルーチェと後、誰かもう一人ついてきてくれるか?」

「わたくしが付いて行きますわ。」


 積極的にエクラが手伝ってくれる。

 リュシオルはプリンを人数分トレイに乗せ、ソースと蜂蜜を別のトレイに乗っけた。


「あっ!キャラメルソース作るの忘れた・・・。すぐ作ろっと。」

「何を作りますの?」

「キャラメルソースと言って甘いソースだよ?」

「それは是非とも作ってくださいな!」


 コンロに火をつけ、砂糖と水を少量加え、キャラメルソースを作る。


「砂糖だけですの?」

「うん。砂糖だけなのにあの美味しさが出るんだ。」

「楽しみですわ。」

「ほら!見てみて?色が変わって来たでしょ?」


 砂糖は煮詰まってきつね色に変化してきた。


「ほんとですわ!これで出来上がりですの?」


 色が変わったキャラメルソースを器に入れて器ごとすぐに冷やした。


「これがキャラメルソース。じゃあ持っていって食べよ?」

「紅茶のおかわりの用意もできました。」


 用意した物を持っていって、配った。


「これがプリンだよ。ソースがいっぱいあるから好きなのをかけてね。これが追加で作ったキャラメルソースもどうぞ。」


 みんな思い思いにソースを選び、かけて一口入れるだけで蕩けた顔をしていた。


「これは美味しすぎますわ・・・。リュシオルさんこれを売り出しませんか?」

「商品化かぁ・・・・いつかしてみるか。」

「考えといてくださいね?我が家からいい商団を紹介しますわ!!」

「商団ならいいよ。知り合いがいるからその人に話をしてみる。」

「わかりましたわ。」


 ぺろりと皆食べ、満足し、解散となった。



プリン美味しいですね。

食べたくなっちゃった・・・。

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