~67~
~64~の生徒数を変更しました。
10人から20人に変更です。
「それより、そろそろでないと、女の子を待たせてしまうぞ?」
食べに行く約束をして、しゃべりこんでいたため時間が迫っていた。
「そうだな。行こうぜ。」
3人で部屋を出て、広間に行くとまだ来ていないみたいだった。
雑談していると、女の子たちが集合した。
「お待たせしました。」
「着替えに時間がかかってしまったわ。これで、貴族らしくない服装になったかしら?」
エクラは薄い水色のワンピースに、ワンポイントの花の刺繍が入っている服を着ており、ベリエは緑のワンピース。
レオーネは薄い黄色いワンピースを着ていた。
「みんな似合ってるよ。じゃあ、買い物をしてご飯を食べようか?」
「ご飯が先じゃなくていいの?荷物が多くなるとめんどくさいわよ?」
「それなら大丈夫です。ね?リュシオル様。」
「アイテムボックスがあるから問題ないぞ。ちなみにルーチェもあるから女の子側も心配ないぞ?」
「まぁ。二人共なら助かるわ。」
エクラは手をたたき喜んでいた。
「す・・・すごいですね。アイテムボックスは女の子の憧れなんですよね。」
久しぶりにレオーネの声を聴いた気がするぐらい、中々言葉を発さないからたまにいることを忘れそうになる。
「では、改めて行きますか。」
リュシオルたちは市場に繰り出し、食材や調味料を買い回った。
途中、道具屋や服屋に寄ったりしたが、服屋の買い物時間がすごかった。
「エクラ様!やはり王都は服がいっぱいありますね。」
「もう!エクラって呼んで頂戴。これからは学友で友達なのだから。」
「でも・・・いいんでしょうか。」
「違うわよ?「いいの?」でしょ?」
「はぁ・・・わかったわ。エクラ。」
女の子側もいい感じになって来たみたいである。
「あっちもうまくいっているみたいだな。」
「あぁ。姉も心から楽んでいるみたいだ。」
男たちは、露店でジュースを買って外で飲みながら女の子たちを眺めていた。
すると、遠くで鐘の音が鳴った。
夕食の時間を知らせる鐘である。
「お~い。そろそろご飯にしよう!」
露店でいろいろ見ている女の子たちに声をかけて食事に向かった。
「プワソン。王都でしか食べれないものとか美味しい店とか知っているか?」
「そうだな・・・貴族が行くようなところは大体うまいが、庶民的になると・・・。」
「それなら、プワソン。お忍びで行ったあの店ならいいのじゃないかしら?」
「あそこなら大丈夫だな。」
「お前ら貴族なのにお忍びで行ったりしたのか?」
リュシオルが聞くとプワソンは悩んだが、エクラの提案で店が決まりそうだ。
ただ、貴族が行くようなとこじゃないからお忍びで行ったってことをリンブルが不思議がっていた。
「いや~。姉が貴族のご飯じゃなくて、普通のご飯を食べてみたいって言うから行くことになったんだ。」
「弟は大変だね。」
「まぁ。家族で姉弟だからな。仲がいい証拠だ。」
エクラの提案だったみたいだが、それも弟がしっかり叶えてあげていることがすごいと思う。
「じゃあ、みんなそこでいいか?」
みんな頷き、その店に決まった。
「どこにあるんだ?」
「もうちょっとしたところにある。」
プワソンの案内で、今晩の夕食の場所にたどり着いた。
「ここが、言っていた店だ。」
「へぇ~。ほんとに庶民的だな。なぜここにきたんだ?」
「それは、ここのある料理が話題になったからですわ。」
一時期ここのある料理が有名になって食べ行きたそうだ。
「じゃあ、入るか。」
全員で中に入り、席に着いた。
「ここではぜひ食べて欲しいのがあるの。」
エクラは店員を呼び、全員が食べるであろう量を頼んだ。
「何を頼んだの?」
「来てからのお楽しみですわ。」
エクラはウキウキとし、友達が出来てうれしいのか本当に楽しそうにしていた。
「お待たせしました。当店オススメの煮込み料理です。」
届いた料理はスパイシーな匂いを放っていた。
だが、リュシオルにとっては嗅いだことのある料理だった。
「これがここの名物のカルーですわ。」
「おいしそうな匂い~。これは食が進みそうね。」
「これはパンを浸して食べるのが美味しいのですわ。」
「・・・・・。」
エクラはベリエとレオーネに食べ方を教えていた。
一方リュシオルは固まったままカルーを見つめていた。
「リュシオル様どうしましたか?カルーを見つけて固まっていますが・・・。」
「いや・・・。何でもない。変わった料理だなと思って見ていただけだ。」
リュシオルはルーチェの質問を答え、カルー小鉢に取って食べ始めた。
食べてみると、ほぼ地球の時と一緒の味で美味しかった。
「これは美味しいな。」
「はい。美味しいです。」
ルーチェもおいしそうに食べていた。
「これ以外にも、豪快な料理がいっぱい出ますわよ?」
エクラの言った通りに食べきれるのかと思われた量が出てきたが、意外と食べきれてしまった。
「「「「お腹一杯((です)わ)!」」」」
女の子たちは、少しお腹を擦りながらもう食べれないとジェスチャーをした。
「なら、この後にデザートはいらないんだな?」
「「「「それは別腹((です)わ)!」
見事にそろっていた。
「じゃあ、寮に帰るか・・・。」
「「「なんで((です)の)?」
「もしかして、あれですか?」
ルーチェはわかったようである。
「そうだよ。」
「なら、エクラさん、ベリエさん、レオーネさん!寮に帰りましょう!帰りに紅茶の葉も買って帰って・・・リュシオル様。果物はありましたか?」
「足りないかもしれないからそれも買っていこう。」
話は進み、寮に帰ってお茶することになった。
いよいよ?




