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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
66/375

~65~

 解散になった後、リュシオルたちにSクラスの何人かが話しかけてきた。


「俺の名前はプワソン・クレールだ。これからよろしく。」

「私はこれの姉のエクラよ。」


 姉弟で話しかけてきた。

 弟は青髪でサラサラ流れる髪質で、黄色の目で切れ長のしっかり者のように見える。

 一方、姉は青髪のロングの髪で、弟と対照的にタレ目の青い目で優しそうな雰囲気を出している。


「よろしく。俺はリュシオルだ。」

「私はリュシオル様の奴隷のルーチェです。」

「やはり奴隷でしたか。奴隷ならBランク以上のギルドランクが必要でそちらをクリアしてきたのですね。」

「でも、その奴隷の首輪すごいな。リュシオルのすごさがわかる。」


 お互いに自己紹介して奴隷の首輪やらなんやら喋っていると新たに人が現れた。


「あ!!リューとルーチェちゃんじゃないか!同じクラスになったんだ!」


 走ってくるのは講堂で会ったリンブルであった。


「これは貴族の方でしたか。申し訳ありません。私はリンブルと言います。」


 走ってきて、リュシオルと話している相手が貴族と分かり、態度を改めた。


「身分は気にしないでください。ここでは同じ学ぶ学生の身分しかありませんので。」

「姉の言う通り。身分は気にせず仲良くしてくれ。」


 気さくな貴族のようで、平民でも仲良くしようと歩み寄ってくるみたいである。


「ありがとうございます。そうだ!紹介します。同じ街のベリエと隣の街に住んでるベリエの友達のレオーネです。」

「ベリエです。よろしくお願いしますね。」

「あ・・・あの・・・レオーネです・・・。」


 ベリエは、青緑の髪で茶色の目活発そうなイメージである。

 ベリエの後ろに隠れてるレオーネは薄い黄色の髪で、青い目でたぶん人見知りが激しいのだろうと推測される。


「よろしく。さっきも言ったけど俺はリュシオル。隣がルーチェだ。」

「「よろしく(です)。」」


 自己紹介も終わり、7人で寮に向かった。


「ここの寮はランクごとに違って上のランクに行くほどすごい豪華な部屋になっているらしいんだ。」

「そうなの。平民にとってすごい憧れであるけど、実際自分がその立場になったからどうしようかと思ってるの。」


 リンブルとベリエは、ウキウキ半分ドキドキ半分のようだ。


「部屋は何人部屋なんだ?」

「あんまり知らないけど、2~3人部屋って聞いたけどな。」


リュシオルの質問にリンブルが答えた。

 一応は知り合いとかと部屋が一緒になるようにとか考えられているらしい。


「誰と一緒になるか楽しみだな。」

「私はリュシオル様と一緒がいいです。」

「ルーチェちゃん。それはたぶん無理だと思うよ?女子と男子分けられるから。」


 ベリエから言われルーチェはシュンとしてしまった。


「その代り、ルーチェちゃんはリュシオル君の奴隷だから、男子寮に入ることができると思うわ。」

「そうなんですか?!」

「しっかり申請しとかないと無理だからね?」


 希望を見いだせて、すぐに申請しようと考えるのだった。

 そんな会話をしていると、Sクラスの寮に到着した。


学院からさほど歩くことなく寮につくことが出来た。


「意外と近いんだな。」

「Sだから近いんだ。これが下になるほど学院から遠くなってしまう。さほど変わらないらしいぞ。」


 今度はプワソンが答えてくれた。

 寮を見上げるとまるで王宮のようなすごくきれいな寮が立っていた。


「これがSクラスの寮か憧れるのはわかるな。」

「でしょ?!女の子の夢なのよ!!まるでお姫様みたいになった気分なの!」


 うっとりとベリエはしていた。


「ベリエはほっといて、寮の手続きしようぜ。」


リンブルによってベリエは放置されることとなった。

 中に入っていくと、ホールの真ん中に転移陣が施されていた。


「転移陣に入って登録しとかなきゃ。」

「また歩いて行くのはしんどいです。」


 やはり貴族である。

 歩くことはあまりしないのか、めんどくさがっていた。

 全員で転移陣に入り、登録を済ませた後に寮の受付カウンターに向かった。


「皆様。入学おめでとうございます。私はここの管理をしているカログリアです。」


 優しい雰囲気の管理人でよかったと安堵した。


「では、寮の登録をしますので学生カードをお出しください。もしよければ今のうちにご要望をお聞きしますが?」

「それなら、俺、リュシオル、リンブルの部屋にしてくれないか?」

「最大3人まで一緒にできるので大丈夫ですよ。」

「では、私エクラとルーチェちゃんで、あそこで呆けているベリエとレオーネの部屋分けして、部屋は隣同士にしてくれますか?」

「わかりました。」


 クレールス姉弟の独断ですべて決まってしまった。

 別にこだわりもなかったし、仲良くなった人間と同じ部屋のほうが安心するから問題はなかった。


「俺たちで決めてしまったけど、これでいいかい?」

「あぁ。仲良くなったからこれでいいよ。」


 全員意見の一致で決まった。

 男だけでその話をしている間に、エクラとルーチェは管理人と何か話し込んでおり、話し終えてリュシオルたちと合流した。


「お待たせしました。この学生カードが部屋のカードキーと同じ役割を果たすように設定しました。そしてここを中心に右が女子寮、左が男子寮になります。」


 説明を受けて、女子と男子に分かれて部屋に向かった。



寮が豪華らしいです・・・。

うらやましいですね。


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