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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
63/375

~62~

 中に案内されることとなったが、離れてルーチェを待たせていたので巣の中に案内される前に念話でルーチェに心配しなくてもいいと伝えておいた。

 巣の中は洞窟のようになっているのだが、下に降ることが出来るのだ。

虫にしては高度な技術だった。


〖この奥が女王様のいらっしゃるところだ。失礼のないようにな。〗

「〖わかった。〗」


 案内されたところは大きな広間になっていて、奥に誰か座っているようだ。


〖おぉ。来たか。もっとちこうよれ。〗


 奥の座っている人?から声がかかったが、ここからは暗いためよく見えないため素直に従って奥に進んだ。

 見えてきたのは、働き蜂より大きくて優雅に座っている女王がいた。

 他の働き蜂と区別をつけるなら首元にファーみたいにふかふかした首巻きみたいな毛が生えている。


〖そちが我らと会話できる人間とな。〗

「〖お初にお目にかかれます。私の名はリュシオルと申します。〗」

〖おぉ!衛兵の言う通りではないか!それに人間でいう見た目麗しい姿ではないか。〗

「〖よく人間をご存知ですね〗」

〖我も若いころはよく人間の町に行ったものよ。今もたまに行っておるがな。〗


 蜂の女王は意外と気さくみたいであった。


「〖その姿のまま出かけておられたのですか?〗」

〖それでは無理に決まっておろうが、我は魔力が多かったのと進化した個体だったみたいで人間に変化できるのだよ。見ておれ?〗


 女王は立ち上がると、体が発光し光が収まるとそこにはセクシーな女性が立っていた。


〖ほれ!これなら人間だろ?それともう一つ・・・〗久しぶりにこっちの言葉を使うが聞き取れるか?」

「人間の言葉がしゃべれるのですね。」


 これは驚きだった。

 ここまで進化しているとは思っていなかったので本気でびっくりした。


「若気の至りでの?色々な世界を回ってみたくて覚えたのだよ。すごいであろう?」


 優雅に元いた場所に座り、リュシオルに話しかけた。


「はい。ここまでとは思っていなかったです。あなた方は魔物の括りではなさそうですね。」

「あんな下等なものと比べられたくないが、まぁ似ておるしの?我らはアピス族と言って少数派の種族なのだ。」

「そうなのですか。では隠れて住まわれていたのですね?」

「そうだ。我が若い時に学んだ結界を改良して張っているのだが、お主には反応しなかったみたいだから案内させたのだ。あの結界を抜けれるのは我らに害のないものだけだからな。後は、本当に神聖なものだけだ。」


 この女王は人間の社会に溶け込んで生活をしたことがあるみたいだった。

 そのため、人間らしいしぐさをする。


「おぉ。そうじゃった。お主は何か用があって来たのであったな?」

「私も忘れておりました。実はあなた方の子供さんの食事・・・蜂蜜がほしいのです。」

「ほぅ・・・。なぜ、我らの蜂蜜が欲しいのかぇ?」

「実は私の魔法で検索したら、あなた方の蜂蜜が一番おいしいと出たのです。」

「それは、ここらへんだけかぇ?」

「いえ、この世界で検索かけましたので、間違いなく1番です。」


 実際に一番美味しい蜂蜜をこの世界全部で検索してみてHITしたので間違いない。


「それは喜ばしいことだ。研究して試行錯誤させただけある。」

「改良とかしたのですね。」

「我もたまに食べるのでな?やはりおいしいのがいいではないか。ここに拠点を置いてからの最初はあまりおいしくなくては・・・な?」

「おいしいは正義ですよね。」


リュシオルと女王は互いに頷き合い、がっしりと握手した。

意見が合った瞬間だった。



「母様の所で小さい時に食べた味が忘れなくて、その当時いた皆に作らせてみた。そうすると、何匹かおいしいのを作る者がいて、その者たちを集めてみると雄ばかりではないか。そこで考えたのだ。」

「もしかして・・・。」

「そういうことだ。子を作るときに一番美味しいのを作った雄だけと交尾すると伝えたのだ。」


 精鋭を作るのと同じ考えだったみたいである。


「それを繰り返しているうちに、おいしいのが出来て、さらに子たちも強い個体が出てくるようになったのだ。」

「あなたの所の蜂蜜は能力などを上げる効果があるのですね。」

「そういうことになるな。して、そなたはその蜂蜜が欲しいとな。」

「はい。」

「なら、交渉してみるがよい。」


 女王はウキウキしながらリュシオルに交渉して来いと言ってきた。


「では、交換条件としまして・・・。出来た新しい甘味をご用意し、それと交換でとではどうでしょうか?」

「して、新しい甘味とは我が知らないものとな?」

「そうです。いかがでしょうか?」


 女王は腕を組み、考え出した。


「悪くないな。では、一回作ってみてくれるか?」

「材料がありましたらお作りできます。」

「一応人間の食べ物も一通り揃えておるし、厨房もあるから作ってみるがよい。」

「そこで、外にいる私の仲間もここに入れてほしいのですが・・・。」

「よかろう。誰か案内してやれ。」


女王の許可がもらえ、ルーチェを巣に案内してもらった。

 衛兵に案内され、走ってきたルーチェ。


「大丈夫でしたか?」

「あぁ。交渉もこの後が勝負だよ。」

「では、よいかな?」


 女王自ら厨房に案内されて厨房に向かった。



やったぁ~!

ブックマーク100件!!

とてもうれしいです!!

これからもご愛読よろしくお願いします!

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