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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
58/375

~57~

 明るくなった頃にはもう目覚めていたリュシオル。

 寝たのはいいが、夢を見て起きてしまい、練れなくなったためこれまでのこと思い返していた。

 知らない世界に放り込まれ、女と男が逆転しており、ルーチェを助けて、色々巻き込まれて。

 それでも人のつながりが増えてきて充実な日を過ごせているなと。


「ガルディ起きているかい?」

『はい。武器・防具は基本寝なくても大丈夫ですし起きております。』

「そうだったな。ガルディはもしかして俺が前に女だったこと分かった?」

『やはりそうでしたか。魔力にほんのり残っておりましたのでもしかしてとは思っていたのですが。』

「洞察力が凄そうなガルディにはばれていたか。」


 なんとなくガルディにばれている気がしたため聞いてみたが、予想通りだった。


「このことはまだ誰にも言わないで欲しいんだ。」

『そうですね。前の世界のこともですよね?』

「あぁ。もしかしてガルディは知っていた?」

『実は・・・。リュシオル様のことを事前に知っておりました。』

「今の言い方は知ってる風に応えたから聞いてみたけどやっぱりか・・・・。」

『はい。武器・防具の相性で声をかけられていたみたいです。バルトも同じですね。』

「じゃあ、他にも声をかけられているかもしれないと?」

『そうですね。その可能性も捨てきれないかと・・・。」


 事前に神から声が掛かっていたみたいである。


「いっぱいいても困るんだけどな・・・。」

『でも、エトワールもあそこにいましたが、声をかけられていないのでそこまでたくさんではないと思われます。』


 思い返してみると、あの場所にはエトワールもいたのにリュシオルの時に出てこなかったことを考えるともうでてこない可能性もある。


「でも、ガルディとバルトに出会えたのは本当に良かったよ。」

『ありがとうございます。この命を懸けまして守ります。』

「ありがとう。でも潰れないでくれよ?じゃないとその後俺が死んじゃうから。」

『ふふふっ。そうですね。』


 ガルディと喋ってると、朝の鐘が鳴った。


「さぁ!起きて試験に行かないとな。」

『頑張ってくださいね。でも、程々にしないとダメですよ?』

「全力は出さないから大丈夫だよ。」


 ベットから飛び起きて、服を着替えてルーチェを起こしたが・・・。


「う・・・ん・・・・もう1刻・・・・。」

「だぁ~め。早く起きんさい!」


 布団をひっぺはがし、ルーチェを転がすとそのままベットから落ちた。


「くぅ~~~~~~痛いっ。あ!おはようございます。」

「おはよう。よく寝てたね。」

「疲れていたみたいでぐっすりでした。」


 ルーチェに着替えるよう言い、待ってる間マージから貰った本の続きを読んだ。

 着替え終わり、宿で朝食を食べ終わった後に学院へ向かった。


「場所を聞くと、噴水から南に進んだところにあるらしい。」

「じゃあ入ってきた門の道から左に進めばいいですね。」


 宿からとりあえず噴水に向かって歩き、そこから南の学院を目指した。

 南に行くと噴水からさほど離れていないところから学院が見えた。


「え・・・この距離から見えるって相当大きくないか?」

「凄いです・・・。これは楽しみですね。」


 王都はとても広く、歩きなら結構時間が掛かってしまうため馬に乗って移動する人や、馬車に乗って移動する人がいる。

 なので、離れていると建物も分からないぐらいなのに、学院は噴水の位置ぐらいからすでに見えていた。


「着いたらマスターからの手紙を見せたら入れるんだったよね?」

「そうクロワさんが言っていましたね。ダメならクロワさんの名前とマスターの名前を言えって言っていましたね。」

「どれだけ凄いんだって話だよね。王都で名前を出して入らせてくれるって。」


 改めて、あの規格外の人たちを感心した。

 歩みを進めること30分。

 ようやく門の前に着くことができた。


「そこそこのスピードで歩いて来ていたんだけど結構時間がかかったね。」

「そうですね。何人も追い抜かしましたしね。」


 歩くスピードも尋常じゃなかったので、すれ違う何人かにびっくりした顔で見られていたのだが気づくことなく颯爽と歩いていくので気づかなかったのだ。


「門前に人が並んでいますがさほど多くないですね。」

「多分まだ早いんじゃないかな??」

「まだ試験まで時間がありますもんね。」


 試験開始は2つの鐘が鳴るまでなので、まだまだ時間はあるのだ。


「次のお待ちの方どうぞ。」


 順番がすぐに回ってきた。


「おはようございます。この手紙で大丈夫でしょうか?」


 マスターに書いてもらった手紙を受付の人に見せると、中身を見てびっくりしていた。


「こ・・・これは・・・横にずれて少々お待ちください。」

「あ・・・はい。」


 横で待つように言われ、受付の人は走って学院内に入っていった。

 それから数分後、走っていった受付の人が戻ってきた。


「お待たせしました。こちらで大丈夫ですので、この札を持って中の方にお進みください。」


 札を渡され、2人は学院の中へ入っていった。




試験が始まりますね。

ワクワク♪

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