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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
冒険者編
55/375

~54~

 地図で場所を確認したので、今はマスターの紹介状待ちである。


「さっさと書いてあげないとリュシオル君達が出発できないでしょ?!」

「申し訳ありません・・・。早く書かせていただきます!」


 クロワの鬼加減がすごいです。


「書き終わりました!」

「リュシオル君ごめんね・・・。これで出発できるわ。」


 マスターから手紙を引ったくり、リュシオルに手渡すクロワ。


「あまり虐めないであげてください。今回は俺がいたこと?でドラゴンのことは片付いたので。」

「それについてはホントに感謝しているわ。貴方達が出発していたら悲惨なことになっていたのだからこのマスターも役に立ったのかしら?」


 疑問符を浮かべながら、可愛く首をかしげていた。


「では早く旅立ちますね?食料等は問題ないのでこのまま。ドラゴンは・・・何とか処理します。」

「有効利用するのもいいわよ?鱗は防具にも使えるし、案外綺麗なの。」

「それはいい情報ですね。では、また顔を見せます。」

「じゃあいってらっしゃい。」


 マスターの部屋の窓を開け放ち、魔法を発動させ、自分の背中とルーチェの背中に羽根を作り出す。


「「いってきます!」」


 開け放った窓から勢いよく飛び出し飛び立った。


「気をつけて・・・。困難もあるかもしれないけど、頑張って・・・。」


 飛び立ったリュシオルの背中に向けてつぶやいた。


~・~・~・~・~


 一方飛び立ったリュシオル達はというと?


「ルーチェ・・・。どうして自信満々に飛べたんだ?怖くなかったのか?」


 飛んでいるときに疑問に思ったことを口にした。

 この魔法はリュシオルが羽根を発動し、操作は自分でしなければならない。

 初めてなのに、疑いもなくそして自信満々に窓から飛び出したのである。

 そして、空で止まっている時に軽く説明すると、もう自分の魔法であるかのように使いこなした。


「そりゃリュシオル様を信じていますから。怪我をすることをするわけ無いですもの。」

「えらい信頼だな。その信頼に応えないとな・・・。」

「ん?後半何かいいましたか?」

「な~んでもない。ほら!急ごう!」


 リュシオル達の空の旅は始まり、王都に向けて全速力である。


~・~・~・~・~


「この度の試験の人数は154人の入学になります。」

「そうか。そこにもう2人足して156人で最終決定してくれ。」

「はぁ。増えるのですか?」

「あぁ。腐れ縁のやつから2人。入れてくれとギリギリに言ってきやがったんだ。」

「それは困ったものですね。まぁ2人ぐらいは何とかなりますが。」


 ある一室で、男女が喋っていた。

 どうやら王都学院の教師みたいである。


「今年は王族、貴族の子供が豊作の年ではなかったか?」

「はい。建国以来1年とか離れたりしていたのですが。稀に見る年ですね。」

「あ奴の息子がいるから問題ないと思うが、できるだけ気をつけておいてくれ。」

「はっ!」


 男が退出し、女の方が部屋に残った。


「とんでもない魔法を使う・・・か。」


 窓の外を一度見た後、椅子に座り書類を片付け始めた。


~・~・~・~・~・~


「今回の入学は王族が2人入ることとなる。そして、おまえには王族の身辺をしっかり守ってもらうこととなる。何か周りで不振なことが起こったらすぐにわしに報告するように。」

「はい。かしこまりましたお父様。」


 ある貴族の家の一室で厳命な命令が下されていた。

 今回入学する貴族の一人のようだ。


「あと、イレギュラーに2人入ってくることになったらしい。このことについては極秘に仕入れた情報なので口外しないように。なんでも冒険者としてポッと出てきて実力を発揮し、Aランクに上り詰めたらしい。」

「!!それは本当ですか?」

「あぁ。だが名前は明かされていないため、誰か分からない。その二人も見極めて、この国にとって利用価値があるか見極めるのだ。」


~・~・~・~・~・~・~


「今年は王族が入学するらしい。今まで城にいたために手出しが出来なかったが、厳重な警護から離れ学生生活を送るとのこと。護衛も城より少なくなるはずだ。」

「問題はいつ狙うか・・・。だな。」

「あぁ。機会は3年あるから焦ってことをしくじらないようにしなくてはならない。」

「分かっている。これは我らの復讐でもあるのだからな。」

「奴本人に手を出すのではなく、大事にしているものを奪い、苦しませて殺してやる。」


 どこかの建物の地下奥の部屋にて密談がなされていた。


「我らダーククライムに。」

「「「「乾杯。」」」」


~・~・~・~・~・~


「お兄様。今年から入学して学校に通えますのね。」

「あぁ。今まで外にあまり出たことないし、友達もいなかったから楽しみだな。」

「はい!とても楽しみですわ!」


 仲のいい兄弟の日常会話である。


「そういえば、今年は貴族の入学予定も多いらしい。だが、魔力量が足りないと入って来れないんだがな。」

「私達は大丈夫でしょうか?」

「昔に測ったのでも十分らしいぞ?」

「なら大丈夫ですね。王族で王都の学院にいけないのは恥ですもの。」


~・~・~・~・~


 物語は重なっていく・・・・・。



  

次回からついに学校編です!


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