~5~
ミカエルにて森の日の当る場所に机とテーブルが用意された。
天使って何でも出来るのか・・・
「それでは悠璃さん。とりあえず座って頂いて・・・。では、この世界のことは神から説明を受けましたか?」
「えっと~ファンタジーな世界だとは聞いています。」
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「ほ・・・他には・・・?」
「いいえ?まったく聞いてないですね~。あの空間では、謝られたのとファンタジーの世界なら転生できるよとぐらいしか・・・後は、能力の話になったので、動物が好きだったので喋れたらうれしいな~って思って喋れるようにとお願いしたぐらいですね。」
「はぁ~。まったく仕事していませんねあの駄神は・・・。」
ミカエルは頭を抱え、ため息を漏らしながら話を続けた。
「えっと・・・もしかして、詳しく教えてもらえる予定だったのでしょうか?」
「そうです。一応こっちが悪いのですから、基本的なことは天界で話をする予定だったのですよ。あの神は説明が下手だから、私が後から向かったのに、簡単に説明して自分の好きなことをしてあなたを送り出したんですよ・・・。まったくあきれる。」
『ミカエルの話だと自分は不遇だったのかもしれないと思い始めてきた。』
「では、もしかして俺のためにミカエルさんは来てくれたのですか?」
ミカエルは悠璃の方を向き笑顔で見つめてきた。
「それが大体を占めるのですが、私も少し息抜きがしたくて・・・。あなたを口実に使ってしまいましたが、しっかりと説明をさせて頂きます。」
「あ~最高責任者となれば大変ですものね。でも仕事で来て、後を遊んで帰るのは地球ではどの人もしていたと思うのでいいと思いますよ。」
ミカエルの顔から疲れを感じ取り労いの言葉をかけた。実際は神の仕事や部下の監視をしたりしていて、ここ万単位で休暇なんて取れていなかった。
「ありがとうございます。では、この世界のお話をしましょう。」
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この世界は「クレシミエント」剣・魔法のある世界。
魔法が便利なため科学はほとんど発展していない世界である。
国は人族の国・獣族国・魔国の3つとされているが、魔国については不明とされている。
人族の国「アンヌボロス」
獣族の国「クティノス」となっている。
人族に関しては王制であり、身分制度もある。
上から、王族・貴族・平民・奴隷。
貴族は、公・候・伯・子・男と5つ。
奴隷は、犯罪奴隷・借金奴隷の2種類。
お金は「エント」
白金貨・金貨・小金板・銀貨・小銀板・銅貨・小銅板の7つ。
価値は上から100万・10万・1万・1000・100・10・1で地球の円と同じ価値と考えてよい。
魔法は、火・水・風・雷・土・光・闇の7つ。
ユニークで派生や空間などがあるが、その他についてはほとんど発見されていない。
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「っとこんなとこでしょうか?あまり教えすぎるとこの世界での楽しみが減ってしまうかと思われますので、これぐらいでいいかと思いますが・・・どうでしょうか?」
「はい!それぐらい分かれば何とかなりそうかもしれませんね。」
説明に納得した様子を確認したミカエルはにこりと微笑んだ。
『おぅ。イケメンだ・・・ってわた・・・俺はもう男だ。』
心の中でミカエルのスマイルにやられたが、男であると自分に言い聞かせ心を静めた。
だが、ミカエルの魅力は男・女関係なく魅了されてしまうものだったのだが、この際はそうだったとしておこう。
「では、次はステータスについてお話しましょう。どうなっているか私も分からないのですが、とりあえず《ステータスオープン》と言ってください。」
「す・・・《ステータスオープン》」
悠璃の目の前にゲームみたいにステータスが出てきた。
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名無し
人族 15
Lv 1
HP 1000000
MP ∞
属性 全部(7大・無・派生・空間・創造)
能力 異世界言語、全武器対応、アイテムボックス、聖・魔・動物語
加護 神に愛されし子・天使の祝福
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「えっと~これはどういうことで?」
「あ~やっぱりでしたか・・・あの適当な駄神はそうすると思っていました。あ!普通は他人のステータスは見れないので安心してください。」
ミカエルの話し方でいくとこの数値はかなり高いことになるようだ。他人に見えないことが分かり、そっと胸を撫で下ろした。
「かなり強くなっていますので、力加減を注意してください。それと、心の中で《ステータスオープン》と言っていただいても表示されます。最初は声に出した方が分かりやすいかと思い、声に出して言ってもらいました。」
「なるほど、では閉じるときは《ステータスクローズ》でいいんですか?あっ!消えた・・・。」
声に出して言った瞬間にステータスは消えていった。
「さすが悠璃さん。それで合っていますよ。ここの世界の魔法は、地球の英語がほとんど使われていると考えて貰っていいですね。」
「あ!なら分かりやすいですね。」
「ただ、使われないのもあるので大体とだけ言っておきましょう。」
悠璃は頷いて返事をした。
まだもうちょっと説明続きます。
ご了承ください^^;
*訂正しました。
62行目「具合」→「ぐらい」
91行目「適当の」→「適当な」