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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
冒険者編
46/375

~45~

 昨日は騒いで疲れたのか、朝起きたら少し体がだるく感じられた。


「ん・・・おはようございます。zzzzzz。」

「おはようって座ったまま寝てるし・・・。」


 昨日より早く起きたので、港町ならではの朝食を頂こうと勢いのある市場に行くことに。


「漁に出たからか、魚がいっぱい出ているな。

「はい。少し生臭いです・・・」

「魚市場はそんなもんだよ。」


 ふらふらと歩いていると昨日のことで声をかけられたりした。

 さらに奥に進んで行くと、カナルに出会った。


「お!兄さん達じゃないか。昨日はありがとう!みんな楽しく騒げたから元気いっぱいだよ!」

「それは良かったです。そうだ!この町ならではの朝食を食べたいんですけど、どこか無いですか?」

「それなら家においで。私がご馳走してやるよ。」

「そんな・・・悪いですよ。」

「遠慮しなさんな!私からのお礼だと思って食べていっておくれ?」


 食堂的な場所の案内をしてもらおうしていたのだが、カナルの手料理になることになりそうだ。


「じゃあお言葉に甘えまして頂きます。」

「この近くだから付いておいで。」


 市場の方に戻ってきて、一件の魚屋さんに着いた。


「ここが私ん家だよ。旦那が猟師だもんで新鮮な魚はいつでも食べられる!ってこの間まで食べれてなかったんだがね。」

「それはいいですね。新鮮な魚が無かったときはどうしたのですか?」

「そりゃ干物にしていた物を食べていたさ。」

「じゃあ、一夜干しとかありますか?」

「ん?なんだいそれ?」


 この世界に干物はあったが、一夜干しが無かったみたいだ。


「一夜干しは、その名の通り1日だけ干すんです。そうすると、少し水分が飛び、少し熟成されとても美味しいんです。」

「へぇ~作り方はどうなんだい?」

「魚は開いて内臓をとって、烏賊は開いて海水と同じぐらいの塩分濃度の水に少し漬けて、干すんです。干し方や塩分濃度で味が変わってくるんでそこは腕次第かな?」


 リュシオルとしても、普及してくれる方が気軽に食べれるので広めることにした。

 喋りながらカナルの家に入っていく。


「こんなこと教えても良かったのかい?この料理法だけでもお金になるんじゃないのかい?」

「いいんです。カナルさんへのお礼と思ってください。それに、広まった方が自分で作らなくても食べれるじゃないですか。そしてお邪魔します。」

「どうぞ~確かにそうだ!じゃあ頑張って広めますかな?英雄様のお気に入りとして。」

「普通に広めてくださいよ・・・。」


 リュシオルがマルテの町に戻った後、爆発的に広まったとか・・・。


「さて、英雄様は私らが食べているものか・・・じゃああれだな。」


 カナルはリュシオル達に食卓に座らせて台所に向かった。


「何が出てくるんだろうな・・・。」

「お腹が減ってきましたね・・・。」


 少し待つと料理が出てきた。


「お待たせ~。私らが良く朝に食べているもんだよ。」


 出てきたのは、魚のすり身のフィッシュバーガーと魚の出汁が効いたスープであった。


「うゎ~!!美味しそう!いただきます!」

「いただきます!」


 2人はバーガーに齧り付いた。

 齧ったそばから口の中に魚の旨みが広がり、絶妙な塩加減と少しの香辛料で味を絞めていてとても美味しかった。


「ん~!おいしい!」

「カナルさんこの料理の作り方教えてくださいますか。」


 リュシオルが絶賛するとすぐにルーチェがレシピに飛びついた。


「ああ。いいよ。食べ終わったら教えてあげるから今は食べな?」

「はい!お願いします。」


 その会話をしている間もリュシオルは夢中で齧り付いていた。


『久しぶりのジャンクフードはおいしいよ~。』


 心の中でジャンクフードバンザイと叫んでいたのだった。


「ご馳走様!」

「おそまつさん。洗い物はそこにおいといてくれたらいいよ。」

「何から何まですいません。」

「子供は甘えときな?」


 食べ終わった後、リビングで少し休ましてもらい、この後の予定を立てることにした。


「この後どうしようか?」

「ここでしか買えない物を買うのは?」

「そうだな。それでも時間があまったら釣りでもするかな?」

「釣りですか?リュシオル様はしたことがあるのですか?」

「うん。小さい頃にお父さんとよく釣りにいったりしたかな?大きくなってからは中々行けなかったし。」


 女の子だったが、大体のことはやったことがあった。

 リュシオルの父親が、サバイバルも教えていた一環で教えていたのだった。


「まずは買い物だな。さあ。お腹も落ち着いたしこのまま居座るのは悪いから出かけようか。」

「そうですね。ちょっとカナルさんにさっきの料理を教えてもらってくるので、その間だけ少しお待ちください。」

「あいよ~。」


 玄関先で待っていると、すぐに出てきた。


「ありがとうございます。いきましょうか?」

「カナルさんありがとうございました。」

「またいつでもおいで?これぐらいならいくらでも作ってあげるからね。」

「では、お邪魔しました。」


 カナルと分かれて、店屋を冷やかしに行った。



たまにバーガーって食べたくなりますよね?ww


レビューを一般の方もできるようにしました^^


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