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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
冒険者編
38/375

~37~

 夕食はその後も盛り上がり、夜番の順番を決めてそれぞれ休憩に入ったりと過ごしだした。

 もちろん保護した子供達は夢の中である。


「後残り半分の距離を行くと港町なんだな。」

「そうですね。海は綺麗ですかね?」

「ルーチェは海を見たこと無いの?」

「はい。屋敷の中にずっといたので外に出たこと無いです。」


 今日一番働いたリュシオル達は最初の夜番をして後は寝ていいことになっていたため、火を見ながら次の町の話をしながらゆっくり過ごしていた。

 交代の時間までルーチェと喋りながら時間を過ごし、交代なると、テントでドロのように眠った。

 それから港町に着くまでの残りの4日は何事もなく(魔物も一発で仕留め、山賊たちを虐めながら進む)無事に着くことができた。

 港町の門をくぐり、山賊どもは門の警備の人に確認をとってもらって、ギルドに渡す書類を受け取って引き渡した。

 トントからは護衛依頼達成の書類を貰った。


「今回はありがとうございました。あなた達のおかげで無事に来れただけではなく、これから通る商人の安全まで確保してくださった。ほんとにありがとう。」

「いえ。今回は偶然の産物です。」

「それでも、私達商人は感謝しております。」


 トントから握手をされながら熱く語られてしまった。

 その後は、帰るときももし良かったら護衛して欲しいと言われたが、帰る日が違うかもしれないと一応断わったが、それでもと言われた。

 確信が無いので、もし合えばと言って別れることにした。

 護衛の依頼は、またギルドで貼り出すので気になったらと言ってトントたち商人は街中に消えていった。

 一方ファンテ達とクロワは一緒におり、この後打ち上げをする約束をしている。


「さて、俺達はギルドに報告行こうか?」


 ファンテからの提案でギルドに依頼達成をすることにした。

 ギルドに歩き出したところで今まで喋らなかった人物が口を開いた。


「久しぶりの休暇に来れたわ~。ごめんね?あまり喋らなかったし、手伝いもしなくて。あれも試験の一部で出来ているかどうかの目的だったからあまり口を出せなかったのよ。」


 ここまでの護衛でクロワは居ないかのごとくの存在感だったが、終わった瞬間に色々と喋りだした。


「今回の護衛の監視に付いてきたのは、こっちに来て休暇を過ごそうかと思っててね?中々休めなくて大変だったから休暇をもぎ取ってやったわ!」

「ックロワさんも大変だったんですね。でも野営に慣れてる様子でしたし、もしかして前は冒険者をやっていたとか・・・」

「そうなの。実は昔って程でもないけど前に冒険者をしていたの。だけどパーティが解散してしまってね~結婚するやら、やりたいことが出来たとかで冒険者をする人が居なくなってしまって。私は冒険者を続けたかったんだけど一人では出来ないから途方にくれてたら、ギルドで受付とかはって言われてスカウトされてね。」


 やはりクロワの身のこなしから、普通の受付嬢と違うなと思っていたことが当っていたようだ。


「昔は中々売れっ子冒険者だったのよ?」

「ちなみにランクは・・・」

「え?リュシオル達は知らないのかい?クロワさんは凄腕のAランクなんだぜ?」


 ラドロからクロワのランクがバラされてしまった。


「もう!私が言おうとしたのに~。まあそういうこと。だから意外と私は強いってこと。」


 ウィンクをしてお茶目に振舞うクロワ。


「なんとなく冒険者をしていたことがあるんだろうなって思っていましたが、そこまで強いとは知らなかったです。」


 ラドロからのカミングアウトだったが、意外とランクが高かったことにリュシオルはびっくりしていた。


「さあ着いたわよ~ここが港町のギルドよ。私はここのギルドの友達とお話してくるからここでね~。」


 ギルド前でクロワと別れてファンテ達とギルドに入って行った。

 中はマルテの町とあまり変わりなく、こっちの人間はみんな真っ黒に肌が焼けて黒いぐらいしか変わりなかった。

 ファンテ達と受付に行き、今回の護衛依頼の達成報告と、山賊の討伐報告をした。


「受け付けました。護衛依頼につきましては書類の通りに処理させて頂きます。山賊討伐はどうしますか?」

「それは、全部リュシオル達に付けてくれ。」


 ファンテは受付嬢の言葉を聞いて、すぐに答えてしまった。


「いやいや。半分ずつにしよう?」


 あまりにもすぐに言われてしまったが、撃退も一緒にしたことだから半分にすべきだとリュシオルが訴えるが、ファンテ達は頑として意見を変えなかった。

 そこで妥協案で、この後の打ち上げを奢ることで話は決着した。


「あ!そうだ。山賊の死体と洞窟にあった金目のものも回収してあるんだけど?」

「!!!それでは、剥ぎ取りの部屋に置いていただけますか?」

「分かりました。山賊の財宝は?」

「そちらに関しましては、討伐した人の所有になりますので返さなくても大丈夫です。しかし、国宝級になりましたら、元の所有者に返させて頂きます。その代わり、お金で支払いがあります。」

「なるほど・・・最後に、この子達もその山賊に捕まっていたので保護したのですが・・・」

「こちらで保護し、親の元や孤児院にと対応しますので。」

「分かりました。よろしくお願いします。」



仕事で腕が疲れました・・・

明日頑張ったら休みです!

ストックできるように頑張らないと・・・


*訂正しました。

68行目「してたこと」→「をしていたこと」

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