表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
特訓編
369/375

~368~

 光のシャワーを見たプワソン達3人は、その場に膝をついた。


「リュシオルが・・・死んだ・・・。」

「私たちは助かったけど、リュシオルとルーチェを犠牲にしなければならないなんて・・・。」

「・・・・・。」


 疲れもあったのか、そこから中々動けなかった。

 そこへプワソン達を探しに来た冒険者が現れた。


「大丈夫ですか?!怪我は?!」

「問題ない・・・。ただ疲れて動けなくなっていただけだ・・・。」

「それならよかったです。では、生存している方での最前線はここで終わりですか?」


 プワソンに肩を貸しながら、質問を投げかけた冒険者。


「いえ・・・。もっと最前線は奥よ・・・。」

「わたくし達は見なければならないの・・・。」


 自力で起き上がったベリエとエクラはフラフラとしながら、奥に向かって歩き始めた。


「ならば、私も行かないと・・・。フィグ。」

「はいはぁ~い!」


 奥まで歩けそうにないと判断したプワソンはフィグを出して、騎乗する。

 エクラもベリエも同じようにジェルムとイリスを召喚した。

 騎乗した後は、風のように奥にと進んで行った。


「置いていかれてしまった・・・。」


 勿論、探しに来てくれた冒険者は放置である。

 しばらく進むと、大爆発でも起こったかのような地面が次々と現れた。


「相当、厳しい戦いをしていたのね・・・。いつから戦っていたのかしら?」

「分かりませんわ・・・。でも、わたくし達は休憩をしながら、彼はずっとでしょう?」

「ずっと音がしていたものな・・・。」


 横目で戦闘痕を見ながら、中心地を目指した。

 すると、見つけたのはリュシオルではなくKキングの遺体だった。


「これは敵の?ではリュシオルは?」

「もしかして移動したのか?!」

「どうしましょう・・・。探しようがありませんわ・・・。」


 困っているところに、タイミングよく彼が現れた。


「お~い!いたか?」


 そうきたのはリンブルである。


「いいタイミングで来たわ!リュシオルの匂いを辿たどって頂戴!」

「俺は犬かよ・・・。ならディンの出番だな。あいつなら匂いを覚えてるし、探せるはずだ。」


 プワソンは召喚獣のディンを召喚した。

 そして、捜索すること半刻。

 ようやく見つけることが出来た。


「ひどい怪我・・・。でもこれぐらいならリュシオルなら一瞬のはずですわ・・・。」

「もしかして・・・。触っちゃだめ!」


 触ろうとしていた、リンブルとプワソンをベリエが叫んで止めた。


「どうしたんだ?」

「それ・・・私知ってるの・・・。それは呪いの傷・・・。だから傷口には絶対に触れないで・・・。」


 体を自分でギュッと抱きしめながらベリエは警告した。


「それでですのね・・・。でも・・・。」

「なんで満足そうな顔をして逝ってるんだよ・・・。」


 白い布をアイテムバックから取り出し、リュシオルを包んで、傷口に触れないよう板に乗せて運ぶことにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ