~357~
351話を訂正しました。
リュシオルの強さを変えました^^;
そして朝を迎えると、魔獣の進軍が始まっていた。
もちろん皆、戦闘を開始している。
「今日は連携で交戦ですか!」
「そうだ。だからヴァイスが後ろで待機しているだろ?」
リンブルが戦いながらノワールに質問を投げかけていた。
そしてノワールが答えた通りの後方を見るとヴァイスとレオーネが待機していた。
しかし、待機しているだけでなく、結界を張って進行を絞っている。
「これならうまく戦えるだろう。生物は休まないといけないからな。」
狼形態でニヤリとニヒルに笑うものだから、魔獣が少し怯んでいた。
「(迫力あるなぁ~ノワールさんのあの顔。)」
口には出さなかったが、思わず心の中で思ってしまった。
結界を張っているレオーネの方はというと、ヴァイスの力も借りながら全域に張り巡らせて出入口を絞っていた。
「中々上手くなりましたね。」
「いえ・・・。これもヴァイスさんと魔石のおかげです。」
実は、夜が明ける少し前に戦線を絞るための下準備をしていた。
召喚獣とグロースファクトのメンバーで一定間隔でヴァイスの光属性の含まれた魔石を置いて回ったのだ。
レオーネはそれを軸に結界を展開して、持続的に失われていく魔力の温存を図ることが可能になった。
すると、遠くからザッザッと人と馬が歩く音が聞こえ始めた。
「そろそろ到着しそうですね。」
「だが、これ間はまだ遠いですよ?今は集中していることから遠くの音が拾えるようになっているようですね。でも来ていることは確かですね。あ・・・。一騎だけすごい勢いで走ってくる・・・。」
ヴァイスがそう言った数分後、ドドドッっと音が聞こえ姿が見えた。
「先行していたグロースファクト!戦況はどうだ?!」
着いたのはニキティス《マルテギルマス》だった。
「はい。今はシャドーブラックの召喚獣と共闘してます。そして、冒険者が到着次第、冒険者主体の召喚獣はサポートに回るということでした。」
「なるほど。到着するまでにどうするか確認したいのだがいいだろうか?」
「では、わたくしからお話ししましょう。離れていてもサポートはできますので。」
頷いたニキティスとヴァイスはレオーネから少し離れて、話を始めたのだった。
話をする前に、念話を入れていたのかジェイドが飛んできた。
「到着したんだって?どうする?一回戻った方がいい?」
「どうしましょうか・・・?とりあえず完全に到着するまでこのままでいく方がいいと思います。」
「う~ん。そうだね。他のメンバーにも伝えておくよ。」
そう言うと、ジェイドはまた戻って行った。




