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訂正・・・リュシオルの強さの再設定を行いました。
握っていたクリスタルを迷いなくリュシオルは飲み込んだ。
「何食べたの?そっか~!人間だからお腹減ったんだね!忘れてたよ!僕も食べた方がいいかな?今は人の身?だからね。」
リュシオルに質問を投げかけ、どうする?どうする?といった表情をしていた。
すると、リュシオルが輝きだした。
輝きながら、リュシオルは空へと浮き出した。
「え?え?なになに?!浮き出したの?」
浮いたまま、ジワリジワリと体から羽が6枚生えてきた。
3対の純白の羽であった。
服も純白に変わり、金の装飾品が首と足首と手首にジャラっとついた。
「へぇ~・・・。天使化したの・・・。じゃあ、遊ぶのやめた。本気で殺すよ?」
先ほどまでニコニコとしていた邪神はリュシオルの羽を見たとたん、ボソボソと呟き、表情を消していた。
すると、光が収まり、ゆっくりと地上に降り立つ。
「これならお前に近づくことが出来た。」
「神に天使が挑もうとは・・・。はっ!笑わせてくれるね・・・。いいよ。徹底的に壊してあげる。僕、天使嫌いなんだよね。」
そう言うと、さっきと違い、鋭い攻撃を繰り出してきた。
だが、天使化したリュシオルは先ほどとは違い、段違いの強さを見せていた。
「くっ!中々やるね・・・。」
同等な強さを手に入れたリュシオルは邪神を押し返していた。
「リュシオル様~!!」
そこに飛び込んできたのはアルシュだった。
「アルシュ!逃げろ!」
その言葉を聞いても、アルシュは止まらず突進してくるかのように突っ込んできた。
そのままリュシオルに抱き着くのかと思えば、すごい勢いで通り過ぎて・・・。
「なっ!なんだい!この羽虫は!」
邪神に向かって突進し、羽交い絞めにして抑えつけた。
突然だったためなのか、邪神はなすすべなく捕まってしまったようだった。
「離せ!くそ!この体でなかったら!」
「離しません!リュシオル様!今です!このまま私ごと刺してください。」
アルシュの捨て身のことだった。
「そんなことできるわけないだろ?でもありがとう。これで、ラークと邪神を切り離すことが出来る。」
リュシオルは、神に祈りを捧げるかのように手を組み、片足を地面に着いたポーズをした。
すると、リュシオルの体が光に包まれ、その光が邪神に伸びていき、邪神は光に包まれた。
「グァ!なにヲスルンダ!あぁ!体カラでてしまウ!せっかく手ニいれタ生きたカラダ!」
苦しそうに、もがき苦しみながらラークの口から邪神は煙のように出てきた。
よほど光が苦しいのか、ラークの体で首を掻き毟っていた。




