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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
特訓編
351/375

~350~

「あははは!!!」


 邪神は大きな笑い声を上げながら、リュシオルに向かって攻撃を繰り出す。

 まるで組手のように素手で殴りかかってくるのだが、その一撃一撃が重く、武器で斬りかかってもうまくかわされてしまう。


「やめてくれよ?この体はまだ強化できていないんだから。普通の生身だよ?」


 少し切り傷を作りながら、邪神はいさめてきた。

 しかし、邪神の拳を見ると、ボキボキに折れていた。


「あぁ~。そう言ってる自分が力加減間違えちゃった。」


 そう言い、あらぬ方向に曲がった手を元の位置に嫌な音をさせながら戻した。

 すると、戻した手に黒い霧をまとわせたかと思うと元に戻った。


「これで手は大丈夫!さぁ!続き続き!」


 手を治した後、すぐにまた死合いが始まった。

 殺せないリュシオル、殺しに来ている邪神。

 今は力が均衡しているが・・・。

 徐々にリュシオルが押され始めていた。


「あれあれ?どうしたの?疲れたの?」

「そんなことない!」

「それでも・・・それ!」


 闇の魔力をまとわせた刃をリュシオルに向けると、避け切れず食らってしまう。


「ぐはっ・・・!」

「もう・・・。ちゃんと避けなきゃ~。」


 左の肩に攻撃を受けてしまい、血を流すリュシオル。


「ガルディ・・・。」

「(申し訳ありません。防いだのですが、相手の方の攻撃が強く・・・。防ぎきれず・・・。)」

「そうか・・・。このままでは・・・。」


 そう。

 この時、すでに3日経っていた。

 体は丈夫であるが、人間で生きている肉体である。

 徐々に疲れが出てきてしまっていた。


「(主様・・・。)」

「もうこれしかないんだ・・・。」

「(でも、それを飲み込んだら・・・。)」


 リュシオルの手に小指の程のクリスタルが握られていたのだった。





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