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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
冒険者編
35/375

~34~

 戦闘態勢になった二人は向かってきた山賊を見る見るうちに倒していく。

 ルーチェはリュシオルに言われた通りに雷属性の矢を作り、次々と向かってくる山賊の足を射抜いていく。


「「「「ぎぃゃゃゃゃゃ~!」」」」


 矢を受けた山賊達は悲鳴を出しながら痺れて倒れて気を失っていった。

 ただ、当たり所が悪く何人か出血多量で気を失ったまま息を引き取っていた。

 リュシオルも出来るだけ殺さないよう反りで叩き、雷属性の魔法を付与しているため同じように悲鳴を上げて気を失っていった。

 倒し終わり、痺れて気絶している山賊たちの手足を縛ろうとしたが、ロープが無かった・・・。


「あ・・・ロープ・・・。」


 リュシオルがシュンッっとしていると・・・。


「リュシオル様。ロープはなければ作ったらいいのですよ?木の蔦とか使えば出来ますし・・・」


 その言葉を聞き、ハッとした。

 自分は創造魔法があるから作れるじゃないかと。


「ルーチェ!ナイス!作るからどんどん縛っていってくれ!」


 創造魔法で綱引きの綱の少し細いのを創り出した。

 2人で山賊たちの手足をどんどん縛っていきファンテたちのほうを見た。


「こっちは終わったな。前は・・・そろそろ終わりそうだ。」


 前のファンテ達を見ると最後の1人に切りかかっているところだった。


「せいやぁ!ふぅ~これで全部か・・・リュシオルさんたちも終わったみたいだな。」

「あぁ。こっちは痺れて今気絶しているから、縛っておいた。武器も全部回収して、服の中とか全部探して刃物も全て回収した。」

「殺さずに捕まえたのか。リュシオルさんたち凄い腕だな。」

「そんなこと無いよ。で、どうする?盗賊のアジトを吐かすか?」

「ん~。一応は護衛が主な仕事だから、依頼主の許可があれば可能だがトントさんはどうするかな?」


 戦闘が始まる前に馬車に隠れてもらっていたクロワとトントの指示を仰ぐことにした。

 戦闘が終えたことを隠れているクロワとトントに伝えると、凄くホッとしたようだった。


「荷物等触られることなく倒すことが出来ました。そして、何名か生きたまま捕らえる事が出来たのですが、アジトの場所を吐かせて近ければ討伐も可能かと思うのですが・・・どうしますか?」

「試験上は護衛だけなのでそこまでしなくても大丈夫ですが・・・。」

「しかし、ここで放置していると、また帰りの時に襲われる可能性だってありますし、近いのであれば退治するほうがいい気もします。」


 ファンテの言葉にギルドとしての意見を言うクロワと商人側からの願いを言うトント。

 どちらの意見も正しいためどうするか迷ってしまっていた。

 長い沈黙を破って口を開いたのはリュシオルだった。


「トントさん。行きと帰りではどちらが荷物が少ないですか?」

「え?行きの方が少ないですね。港町で塩と海産物を少しを買い付けて帰りますので。」

「なるほど・・・。次にクロワさんに質問です。山賊は捕まえた場合どうなりますか?」

「良くて奴隷ですが、色々としてそうですし確実に死刑ですね。山賊に出会って殺しても罪にはなりません。なので、今回捕まえたやつらも死刑ですね。」

「なるほど、倒してしまっても大丈夫なのですね・・・では、先ほど黙っている間にサーチをかけて盗賊のアジトが割りと近い場所にあるのを発見したので、倒してすぐに戻ってくることも可能です。そして捕まっている人もいるみたいなので助けた後乗せてあげることが出来れば問題ないのですが・・・」

「「「!!!」」」


 あの沈黙の時にまさかアジトの場所を調べているとは、そしてそんな魔法を知っているとはと驚きすぎて誰も声が出せない状態だった。

 察知とかの技能でなんとなくそっちにいるとかはあったりするが、そこまで正確に分かることは無い。

 そのため、全員が固まっているのだがあまり気づいていない。


「そ・・そう・・そうですね。ならできるならそうした方がいいですね。」


 クロワが一番に再起動し、発言した。


「はい。連携とかあるので、俺とルーチェの二人で行ってきますので、少し待ってていただけますか?その間はファンテ達だけになりますが・・・」

「こっちから奇襲をかけるならこちら側に危険は無いであろうから行ってくれても大丈夫だ。しかし、ホントに大丈夫なのか?」


 リュシオル達が2人で行くと言い出したため、トントは少し不安そうにした。


「大丈夫ですよ。そんなに人数はいないと思いますし。」

「ならいいのだが・・・。じゃあ私達はここで待っていることにするからなるべく早く帰ってきてくれ。」

「わかりました。すぐに終わらせます!行くよルーチェ!」


 答えたリュシオル達は颯爽と森の中に消えていった。

 一方残されたメンバーは少し呆けていたが、やらなければならないことを思い出し、後処理をすることにした。


「リュシオルさん大丈夫かな?」

「あれだけ自信満々に言ってたし大丈夫じゃないかな?大して人数もいないって言ってたし。あれだけの実力があるなら大丈夫だよ。」


 ファンテたちも少し心配だったが、リュシオルの表情を見て大丈夫だろうと判断した。


「そうですね。あの人は結構規格外みたいなので大丈夫ですよ?なので、ここでしばらく休憩としましょう。」


 クロワの提案により、少し前に移動し休憩することになった。





腰が治ってきて、働けそうなので仕事します!

出来るだけ更新できるよう頑張ります!

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