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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
特訓編
338/375

~337~

 リュシオルが光に包まれた頃、王都では・・・。


「対策会議を行う。今回、冒険者ギルドと手を取り合って問題解決に力を入れる。詳細を。」


 話を振られた兵士が立ち上がり、報告を始める。


「今回、敵は組織的に動いていたようで、最初の方は気づくこともできませんでしたが、最近になって活発に動き出し、学院襲撃などを行うなど、目立っています。さらに最近の報告でははるか先になりますが、魔獣を集めていると報告を受けました。」

「その場所はここからどれぐらいだ?」

「馬で3~4日かかる距離だと思られます。」


 それを聞き、会議室は重い空気に包まれた。


「さらに報告がある・・・。」

「なんだ?」


 ニキティスが口を開いた。


「白い虎が城の門前に来た話は知っているか?」

「報告に上がっているから皆が知っている。」


 周りを見渡すと皆が頷いていた。


「あの白い虎はシャイン・ゴールドの召喚獣であることは?」


 ルーチェの召喚獣だと告げた後に見渡すと、顔を青くする者・驚愕する者に分かれた。


「知っている人もいたようだ。先ほど、その白い虎が消えた。意味は分かっているな?」

「シャイン・ゴールド様の命が失われたのですね・・・。」

「あぁ・・・。そうだ。少女二人の命を救ってな。」


 戦力として見ていた人間が減り、人間側は戦力が凄く減ったことになる。


「あの・・・シャドーブラック様は?」

「ひどくショックを受けて、心ここにあらずという感じだな・・・・。」


 皆、そうであろうと納得していた。

 少しそっとしている方がいいと判断をし、次の話題に入ることとなった。


「助けられた少女からの話になります。2人は魔獣が集まっている近くの村の村人だったようです。」

「もしかして・・・。」

「はい。人狩りが行われていたようです。」

「そうだったか・・・。なぜ発見が遅れたのだ?」


 普通はそんなことがあれば、どこかのギルドに報告されて、偵察隊、もしくは討伐隊が組まれることとなるはずである。


「そのことなんですが、その場にいる人間を全て根こそぎ攫って行ってしまったようです。そして、村を訪れた人間も随時攫われてきた模様で、発見することなくことを進められてしまったようです。」

「なんてことだ・・・。」

「もしかして・・・。」


 その報告を聞いた者は、顔を青くしながらこれから発せられる言葉を聞きたくなかった。


「はい・・・。全て生贄として攫われており、しかも太らせてから殺されているようです。」

「なぜ太らせる必要が?」

「儀式で使った後、魔獣の餌として使用するためです・・・・。」


 聞いた者は絶句し、項垂れたりしていた。


「ならもしかして・・・。」

「はい・・・。シャインゴールド様も殺されるときは儀式で・・・になっていると思われます・・・。」

「これは時間の問題になってきたということか?」

「そのようだな・・・。普通の村人を生贄にするより、生命力あが豊富かつ高ランクの冒険者・・・いい餌になっただろうな・・・。」

「なので、もう猶予はあまり残されていないかと・・・。」

「気を引き締め、厳戒態勢に移る。」

「「「「「「「はっ!」」」」」」


 その後、会議は深夜まで及んだ。






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