表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
特訓編
336/375

~335~

 で、訪れたのがギルド室である。


「話は分かったが、ここからどうしろと?それに俺はここのギルマスだぞ?」

「そこは、何とかなるでしょ?クロワさん?」


 そう、訪れていたのは王都のギルドではなく、マルテの町のギルドであった。

 てにしていたのは、ギルドのマスターのニキティスである。

 長い間登場していなかったが、ギルドでの信頼が高い人物だと判断した。


「あなたなら冒険者をまとめることが出来る。そうでしょ?」

「そうですね~。元S級冒険者で英雄のあなたなら引っ張ることが出来るわね。」


 お茶と共にクロワが現れた。


「俺じゃなくても、ネレの方が強いじゃないか!」

「ネレって?」

愛称あいしょうだよ。王都のギルドマスターだ。」


 なんと、愛称で呼ぶほどであった。

 不思議に思っていると、クロワから補助が入った。


「昔ね?この人とネレさんはチームを組んだことがあって、名をとどろかせていたのよ?それで、いつの間にか英雄って呼ばれたりするようになって・・・。」

「隠居したってわけだ。」

「身体が動かなくなって来たって言うのもあるがな。そうじゃなくて、後継者ってわけじゃないが、優秀な冒険者を育てようとしているわけだ。」


 中々深い話だった。

 自分だけではだめだと思ったのだろう・・・。


「でもここは重い腰を上げないといけないようですよ?」

「そうだよな・・・。」


 頭を抱えながら項垂れた。


「男だったらシャキッとしなさい!救われるべき人の命を守らないで、何がギルドマスター?!」

「そうだが・・・。」

「ここのことは私が何とかします。気兼ねなく行きなさい。」

「いいのか?」

「家のことは女に任せて、男は外で頑張るのよ。」


 背中を押したのは、クロワであった。


「そこまで言われて出来ないのは男じゃないな。分かった。すぐに用意する。」


 ギルド室から走っていき、準備をしに行ったようだった。


「色々なことが肩に乗ってきているから中々動けないのよ。だからそこは誰かが背中を押してあげないといけないわけ。」

「クロワさんも大変ですね?」

「でも、これでもこのギルドをしている一員だから、これぐらいしないと。」


 にっこりとしながら、お茶を飲んでいるともう帰ってきた。


「さあ、行こうか。」

「早いですね~。」

「なに。いつでも出れるように装備は常に傍に置いてある。」


 その答えに頷き、転移で王都の城の門前に転移してきた。

 するとすぐに兵士が走ってきた。


「シャドーブラック様!大変です!」

「どうした?」

「シャイン様が・・・。存在が薄くなっています。」


 ルーチェの召喚獣であるシャインが消えかかっているという。


「ブラック・・・。大変だぞ・・・・。」

「どういうことですか・・・?召喚獣の存在が消えるって・・・。」

「召喚主の命が尽きようとしていることになる・・・。」

「え・・・。」


 リュシオルは一瞬目の前が真っ暗になって崩れてしまった。


「大丈夫か?!それより、早く行った方がいい!」

「あ・・・・あぁ・・・・。」

「っち!場所はどこだ?!」

「こちらです!」


 動かなくなってしまったリュシオルを肩に抱えて、兵士の案内で走り始めた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ