~332~
遅れました!!
申し訳ないです^^;
ルーチェが戦っている頃、リュシオルは城の結界の点検をしていた。
「ここ綻んでるな。」
一つ一つ丁寧に直して回っていく。
すると、人影が近づいてきた。
「こんな所までいらしたのですか。そろそろ試合が始まりますが・・・。」
「伝えに来てくれたのですね。ありがとうございます。すぐに向かいます。」
「案内します。」
案内されて合同練習している所に到着した。
「少し離れてください。〖ゲート〗。」
異空間屋敷につなげ、人を招いた。
「久しぶりの外という感じがしないな。」
「そうですわね。あなた。」
正装した王と王妃がやってきた。
ウキウキとした様子で、椅子に座った。
「じゃあ、僕はここで王様たちを守ってるね~。」
「あぁ。任せたバルト。」
バルトにその場を任せて、リュシオルは離れた。
すると、離れる際に外のほうから声が聞こえてきた。
「なんだ?この声は?」
「なんでしょう?調べに行ってまいります。」
慌てて、兵士が走って行った。
すると、すぐに戻ってきて報告してきた。
「大変です!血だらけの白い虎が突っ込んできました。」
「白い虎?シャインか?!」
慌ててリュシオルは駆け出し、門へと向かった。
「シャイン!」
「シャドー・・・ブラック・・・さま・・・。」
「どうしたんだ?!」
「ルーチェ様が・・・・。」
そう言い残してシャインは静かに倒れてしまった。
「シャイン!」
続きをしゃべらずに、そのまま意識を失ってしまったので、すぐに回復魔法をかける。
しかし、疲労もあったのかすぐに目覚めなかった。
「あの・・・。私達が話せます。」
「君たちは?」
「この子の主人さんのことですよね?」
ルーチェが渡したであろう服を着た女の子がフラフラっと立っていた。
それにやっと気づいたリュシオルは女の子たちに声を掛けた。
「君たちは?」
「助けられた者です。」
「そうか・・話を聞いても?」
「別室で聞きますので、お任せください。」
傍に控えていた侍女がすぐに2人を連れて行った。
「ルーチェのことだから遅れて帰ってくると思うんだが・・・。とりあえず俺からも話を聞かなければ・・・。」




