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「さて、それじゃあ桜の弟を作るとするか・・・。」
前にプワソン達とクエストに行ったときに貰ったゴーレムのコアを使用する。
そのままだと、耐久性・機能性・その他諸々が低いので強化と融合をする。
「せっかくだから色々混ぜてみよう。」
希少価値の高い物を少しづつ混ぜていく。
すると、コアが脈動し始めた。
「え・・・なんか動き出したんだけど・・・。まぁいっか!」
性能が良くなったと思ったので気にせず進めることにした。
桜の時は戦闘などを視野に入れていなかったが、今回は戦闘できるようにしておくことにする。
「これとこれを混ぜて・・・。これも付けて・・・。身長は桜より高くしておく・・・。」
桜を一回作っているので、手早く作っていく。
桜の時よりすぐに作ることが出来た。
「後は、知識の部分だな。それなら・・・『ガルディ・バルト少しいいか?』」
別々の場所にいる2人を呼び出した。
『少しなら大丈夫ですが・・・。なんでしょうか?』
『僕も少しなら大丈夫だよ~。』
『少し屋敷の方の作業場に来てくれないか?』
呼び出すとすぐに転移してきた。
「ほんとに武器の傍になら転移できるんだな。」
「それしかできないですけどね。それで御用とは?もしかして・・・。」
「そう。桜の弟を作ったからガルディとバルトの知識が欲しくて。」
「そう言うことなら喜んで~。役に立ててよかったよ。」
バルトとガルディは魔石に魔力を馴染ませる。
「どうぞ。終わりました。」
「僕も終わったよ~。」
「ありがとう。これで大丈夫なはずだ。」
リュシオルに手渡した後、ガルディとバルトはその場を後にした。
「後は・・・。誰がいいかな・・・アルシュかヴァイスかな?」
「お呼びしましたか?」
特に呼んでもいないはずなのに、ヴァイスが現れた。
「ちょうどよかった。ならヴァイスの知識・・・魔法のことを入れてくれないか?」
「わかりました。では失礼して・・・。」
リュシオルから魔石を受け取らず、自分の持っている魔石を使用し始めた。
「何も自分のを使わなくてもこれを使ったらいいのに。」
「いえいえ。せっかくなのでわたくしの魔石をお使いください・・・。できました。これをどうぞ。」
ヴァイスから手渡されたのは、最高級の魔石だった。
少し過剰な魔力な気がしたのだが・・・。
それを察してか、ヴァイスの方から先に発言してきた。
「リュー様の作ったアンドロイドはこれぐらいなら楽に受け止めますよ。」
「そうかな?それならいいんだけど・・・。」
「私のは治癒の最高と執事として使えそうな魔法を込めたぐらいです。心配には及びません。」
にっこりと微笑みながら言うが、実はリュシオルラブも結構込めているので、アンドロイドに融合させるとリュシオルラブが出てきてしまう可能性が・・・。
そのことには全く気付いていないリュシオルは、あっさり受け取ってそのまま融合させた。
「後は、空間魔法を使えるように俺からのプレゼントをして・・・。これで完成!」
「お疲れ様です。」
手をパンパンを叩き、終了を告げた。
チートな弟が出来上がりそうです・・・。




