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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
特訓編
319/375

~318~

「それでは最後の試合となる。グロース・ファクトのリーダーは私が相手になろう。」


 騎士団長自ら出ることとなった。

 そのことに、兵士たちはざわついている。


「まさか団長が出るとは・・・。」

「総大将まで務めた団長の実力がここで見れるぞ?!」

「私たちは見たことないので・・・。噂には聞いていましたが、すごいのですか?」

「すごいも何もあの時は圧巻だったぜ?」

「いいな~。でもここで見れるってことですよね?」

「そうだ。目を閉じるんじゃないぞ?」


よほどすごいのか、あちらこちらで質問攻めになる先輩が多かったみたいである。

 そして、両者が中央に出てきた。


「改めて名乗ろう。私は騎士団団長アキードだ。」

「私はグロース・ファクトのリーダーを務めている稲妻ライトニングブレイド。」


 名乗った後、アキードがちらりとプワソンの背中の方を見た。


「得物はその大剣か?」

「そうですね~。メインとなるよう鍛えている最中です。最近までのメインはこっちでしたが・・・。」


 そう言いながら、腰に差した剣をポンポンっと叩く。

 そして気づいただろうか?

 プワソンの口調が変わっていることに・・・。


「なるほど。決定打が足りず、武器を変えたということだな?」

「さすがです。思い悩んでスランプになっていまして・・・友人から助言を貰い、道が開けたと言いましょうか・・・。」

「いい友人を持ったな。」

「そうですね。良き友人を持つことが出来ました。」


 審判は無くなり、両者のギブアップのみとなった。

 ただ、この条件を聞き、さらにプワソンは笑みを浮かべた。

「それでは、お手合わせお願いします!」


 プワソンの掛け声が試合の合図となった。

 まず初めに動いたのは勿論もちろんプワソン。


「いい機動力をしている。だが、それでは私に一太刀も入れれぬぞ?」

「小手調べってやつです。速さは上がりますよ?」


 先ほどからプワソンの口調がいつもと違い、グロース・ファクトのメンバーは驚いていた。


「え?プワソンの人格が変わった?」

「こんなプワソン君見たことありません・・・。」

「戦闘になってから、正確変わり過ぎていないか?」

「人格が変わるぐらいこの戦いを楽しんでいますわね。」


 なお、この会話は相手には絶対に聞こえない音量で喋っている。


「これも防ぎますよね!さすがです。」

「おうおう!あんたに褒められるとは思っていなかった。ということはあの戦いを知っている人間だな?むしろ参加していた人間か?」

「いえいえ。参加するには私はあの時は未熟でした。」

「ほぅ・・・。ならば限られてくるな・・・だが余計な詮索はもうせぬ。純粋にぶつかり合おうぞ。」


 そこからの斬撃の打ち合いはものすごかったとだけ言っておこう。

 なんせ、一般人の目にはもう見えないのだから。




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