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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
特訓編
314/375

~313~

 中央に来たベリエと兵士は挨拶をすることとなった。


「では、改めて!オレっちは特殊部隊のライゼ。」

「私はヴェール突風ガストよ。」


 とりあえず、前の組と同じように自己紹介をする。


「おっ!結構イカス名前だね!ヴェールちゃんって呼ぶね~。」

「・・・お好きにどうぞ。」

「双方良いか?」


 へらへらするライゼに少し注意をしながら、騎士団長は確認を取る。

 一方ベリエは、真剣な表情で頷いた。

 ただ、仮面があるためあまりよくわからない状態だが・・・。


「では、始め!」


 開始の合図がなされたが、ベリエは武器を構えていなかった。


「おいおい!武器は無しかい?体に傷がついちゃうよ?」

「そうかしら?なら武器を出した方がいいか・・・。」


 そう言うと、腰につけていたトンファーを取り出した。

 初めは剣だと思っていたライゼが、形を見てびっくりしていた。


「それが武器?武器に見えないけど大丈夫?」

「心配には及ばないわ。これは、十分武器よ。」


 それを証明するように、トンファー同士をコンコンと叩いて金属音を鳴らした。

 ベリエはトンファーを肘の下に来るように持ち、ファイティングポーズを取った。

 その後、2人は向かい合ったまま微動だにしなかったが、そよ風が流れた瞬間動いた。

 まずは、ベリエがトンファーで殴りかかるが、ヌルっと躱されてしまった。


「なにその動き・・・。気持ち悪いわ・・・。」


 あまりにも軟体動物のような動きをしたため、ベリエは心底から気持ち悪がった。


「え~。ただ単に体が柔らかいだけだよ~。それより、ヴェールちゃんいい体してるね~。すごいタイプ!」


 気持ち悪いと思ってたところで変態発言。

 思わず、鳥肌が立ってベリエは自分で体を抱きしめてしまった。


「軽い男は嫌いよ?」

「オレっちすごく一途だよ?いい物件だよ?」

「それより、勝負しないの?」

「え~。女の子相手は殴れないよ~。」


 自分から出てきておいて、そんなことを言うライゼ。


「おい!それなら俺と代われ!」

「そうだな。選手交代するか?」


 勝負だというのに戦わないライゼを見て、野次が飛びかっていた。

 外野から、交代しろという声が上がったが、ライゼは代わろうとする気は無いようだ。


「嫌だね!オレっちはこの子ともっといたいんだ!」


 このままじゃらちが明かなそうなので、自分を削った提案をベリエは出した。


「・・・そう・・・なら、あなたが勝ったら1日デートしてもいいわよ?ただし、負けたらどうしようかしら?後で考えてもいいかしら?」


 勝つしかない状況になってしまったが、これで勝負が出来ると思った・・・。


「OK!いいよ!それ乗った!だけど、俺の勝利の条件は、ヴェールちゃんに抱きつく・・・ね?」

「いいわ。その条件で。私は普通でいいんでしょ?」

「うぃうぃ!それでいいよ~。オレっち役得だから。じゃあ・・・ここから勝負ね?」


 目を爛々《らんらん》とさせたライゼが、軽く準備運動をして本当の勝負が始まった。


昨日は投稿できず申し訳ありません・・・。

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