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鉄板を用意し、バーベキューコンロにセットした。
「これが丸焼きですの?」
「この道具を使って綺麗にするんだ。」
取り出したのは、竹の串である。
「生地を流し入れて・・・。具材を入れるけど、まずはスタンダードに作るからね。」
まずは、こんにゃくとネギ、タコの代わりに肉を入れていく。
「これが丸になりますの?半円ですわよ?」
「これがちゃんとなるんだよ~。見ててね?」
そう言うと、竹串を器用に使い丸く形を作っていく。
見る見るうちに丸く形になっていく。
「ほんとです。丸くなっていっています。」
「さあこれで出来上がりだよ。まずは食べてみて?」
皿に3づつくらい乗せて、ルーチェがソースをかけて配って行った。
「これが丸焼き・・・。」
「まずは食べてみないと。」
プワソンとグローリアはすぐに手を出して食べ始めた。
「はふっ!あふいでふわ!はふはふ・・・。」
「はひかにあふいな。」
「言えてないし・・・。熱いですわと確かに熱いなってことはなんとなくわかったわ。毒ではなさそうだから食べましょ?」
みんなも様子を見ながら恐る恐る食べ始めた。
「はふ・・・確かに熱いけど美味しいわね。」
「これは美味しいです!たくさんの味を食べれそうですね。」
「これ・・・屋台とかによさそうだな・・・。」
「冒険者引退したら、この丸焼きの屋台でもしようかな?よっと!次はチーズだよ!これはケチャップとマヨネーズが合うかな?」
女子たちは、チーズに目が無いようで、リュシオルの言う調味料をかけて食べ始める。
「これは!!絶妙ですわ~。」
「うんうん!これは美味しい!」
「女子の味です!」
「気に入って貰えてよかった。」
リュシオルは受け入れて貰えてので安心したようだった。
「これって私たちでもできるの?」
「これを使ってやってみる?」
「やってみてもいいんですか?」
ベリエとグローリアもしたいようだった。
「王女様もするのですか?」
「ここではただのグローリアですわ!こんなことしたことないからやってみたいです!」
「じゃあやり方を教えるからやってみて?」
タイミングやどこから回したらいいか教えてやってみるグローリアとベリエ。
「うまくいきませんわ~。」
「さすがリュシオルね!私たちではうまく丸にならないわ・・・。」
ちょっと肩を落とし、落ち込んでいた。
「これは慣れだからね?でも、これでも食べれるものだからみんなで食べて楽しもう?」
「そうね。これはパーティーですものね!」
「色々入れてみるぜ~!」
その後もタコパは盛り上がった。
タコパしたい・・・。w




