~303~
戦隊もののように出てきたのは、こういう訳があった・・・。
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リュシオルは特訓をしている召喚獣達と一緒に組手をしていた。
少し手を休め、休憩している時である。
「なんかこう・・・。」
「確かにパッとしないのよね・・・。」
「何かが欠けているな・・・。」
召喚獣たちは頭を寄せ合って何かを考えていた。
「どうしたの?」
気になってその輪を覗きに行くと、召喚獣たちは悩んでいた。
特に、男の子グループである。
アンブルも参加しているが・・・。
「いえ・・・。特にってわけじゃないのですが、パッとしないなって言う話になって。」
「そうそう。こうドッカ―ンって感じでしたいんだけど・・・。」
「威力の魔法は放てるが、そう言うのじゃないのだ。」
なんとなくのニュアンスはつかめたので、勧めてみたのだ・・・あれを。
「それならこれを見てみたらどうかな?」
創造魔法でテレビとDVD機器と、物語が詰まったディスクを・・・である。
渡された物を眺めながら、リュシオルの方を眺める小動物たち。
「(う・・・かわいい!撫でまわしたい!だけど我慢・・・。)これは、映像を見る機械だよ。動力はまぁ~聞かないでくれ。」
「それでこれはどうやって見るのですか?」
アルシュに聞かれ、皆に見えるように説明をしながら上映会がスタートした。
とりあえず、5人のやつと、ライダー系と、少女戦隊の代表的な物を置いて見せてみた。
あまり近くで見ないように注意をして、リュシオルはその場を去り、入浴をしに行った。
そして次の日・・・。
「あれ?皆は?」
「まだ来られていませんね・・・。桜が探してきましょうか?」
「もう少し遅くなりそうなら、俺が探してくるよ。」
「そうですか。わかりました。」
すると、グローリアやクラルが起きてきた。
「今日は召喚獣たちは来ていないのだな。」
「モフモフがいませんわ・・・。」
「何かしてると思うから、見てくるよ。」
そうして、部屋を訪ねるが誰も部屋に居なかった。
「もしかして・・・。」
走って訓練場に行き、ドアを開けるとそこには・・・。
部屋の中では・・・。
クッションを用意し、飲み物も万全。
思い思いにリラックスした格好でDVDを見続けていた。
「みんな・・・。もしかして・・・。」
「あ・・・リュシオル様・・・。その・・・。」
「お風呂は入りました!それに仮眠もとったので大丈夫です!」
「起きている時間は自由時間ですわ!それにこれは研究ですわ。」
確かに、汗臭くなくいい匂いをさせて、毛並みもフワフワしているので言っている通りだと思うのだが・・・。
「それならいいんだけど・・・。とりあえず、朝ご飯だから出ておいでよ。」
「そんな時間か・・・。」
「言われてみれば、お腹空いてきたかも!」
「わざわざありがとうございます。」
「程々にね?」
「「「「「はい!」」」」」
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こんなことがあったのだ。
今日から新しい仕事でしたが、とても楽しかったです!!
これから頑張るぞ~!




