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少し短いですか、話の切れ目なのでこれで。
続きをどうぞ^^
隅々までルーチェに拭かれた後、明日のことについて話すことにした。
「はぁ~もうお婿に行けない・・・。」
「大丈夫です。私が貰ってあげます。」
「うん・・・。とりあえず、この話は置いといて、明日はどうしようか?とりあえず明日は自由に休むことにするけどルーチェはどうする?」
明日は休みにして、リュシオルは魔法の本を読んだことを試してみたいと思っていた。
「そうですね・・・。町を少し歩いて見たいですけど、奴隷なのでお金思っていなかったら追い出されそうですし・・・」
「お金ならあげるけど?それに、その奴隷の証なら大丈夫じゃないかな?強い人しかそんな風に変わらないんでしょ?じゃあ心配する必要ないと思うけど・・・」
「あ・・・そっか・・・じゃあ明日町を見て回ってもいいですか?」
「いいよ。なんでもしておいで。ご飯までには帰ってきてね?」
「はい。分かりました。」
ルーチェは明日が楽しみなのか少しウキウキし始めた。
「ルーチェは体拭かないの?」
「え?いいのですか?」
「うん。もちろんいいけど?後ろ向いて本を読んでるから終わったら教えてね。」
「はい!じゃあお言葉に甘えて・・・」
後ろを向くと布の擦れる音が聞こえ始めたので始めたのを確認して、本に集中することにした。
本を読み進めていくと、詳しく書いているため面白くてどんどん知識を吸収していった。
集中していると、ルーチェから声がかかり振り返ると、下着のままのルーチェがいた。
「いやいや。服着ようよ。」
ちょっとびっくりしたが、元が女なリュシオルは顔が赤くなったりはせず、平常心でいた。
その様子を見たルーチェは少し悲しそうな顔をしていた。
「私に魅力が無いのは分かっていましたが・・・すいません。お目汚しして・・・。」
「いや。綺麗だよ?」
「でも、リュシオル様は全然うろたえないですし、顔を赤くとか何の反応もしてくれないのですもの・・・」
「あ~それは・・・」
ここの世界の前は女でしたとはさすがに言いづらいし、信じてもらえるとは思っていないため言いよどんでしまった。
「どうしたのですか?」
急に止まって考え出したリュシオルに不思議がり声をかけられて、ハッとしとりあえず言うことは先延ばしにすることにした。
「少し事情があってね・・・またいつかはなしするから・・・」
暗い表情をして答えるため、ルーチェは黙って頷いた。
「脱いだ服にクリーンかけるから持ってきて。」
「はい。すいません。」
ルーチェの手の中にあった服にクリーンをかけて綺麗にした。
「はい。終わったよ・・・。じゃあ俺は寝るから・・・」
「リュシオル様。おやすみなさい。」
「ああ。おやすみ。」
少し気まずくなり、耐えられずベットに入って寝る素振りをした。
寝る素振りをしたのだが、寝れるわけが無く考え込んでしまった。
確かに今の体は男であるが、女として生きてきた思考があるから、さっきのように女性の体を見ても綺麗だったと女の方の思考しか持っていなかった。
『このまま生きていくのだったら、男として変わらないといけない・・・。』
色々とグルグル考えているうちにいつの間にか寝てしまっていた。
一方ルーチェのほうもリュシオルが言いださずに、話を切ったので、ルーチェも気になって遅くまで寝ることが出来なかった。
なぜ、話を切ったのか・・・なぜ暗い表情をしたのか・・・。
いつかは話してくれるといっていたが少し不安で仕方が無かった。
『まだ、出会ったばかりだし・・・いつか話してくださると言っていたから信じて待つことにしよっと。』
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朝が来て、寝たが少しだるそうに起きた。
ルーチェもまだ寝ていたが、朝ごはんの時間があるため起こして食べに行った。
「じゃあこの後は、買い物に行く?」
「はい。このまま行きますね。」
部屋を出る前にお金を渡していたので、そのまま出掛けることにしたみたいである。
「でもこんなにいいのですか?」
「いいよ?気にしないで欲しいものは買っておいで。」
「ありがとうございます。では、行ってきます。」
「いってらっしゃい。」
ルーチェを見送り、一度部屋に帰ることにした。
部屋に置いてあった魔法の本を持って、森に行こうと考えたが・・・
「待てよ?もしかしたらギルドに訓練所があったから貸してもらえるか聞いてみるのもいいかもしれない。」
『そうですね。その方が魔法障壁とか張っていると思うので練習しやすいと思いkますよ。』
声に出して言うと、ガルディが反応し答えてくれた。
「そうだよな。じゃあ行かないつもりだったけどギルドにいきますか。」
ギルドにいくことを決めてギルドに足を伸ばした。




