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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
学院祭襲撃編
282/375

~281~

 無事に帰ってきた会を行うことになり、部屋はパーティーになっていた。

 レオーネが作ってきただけでは足りないと思っていると、スッとバルトが現れた。


「これじゃあ足りないですね。さらに追加しましょう。」

「バルトありがとう。」

「当然のことです。では席を離れます。」


 滑らかな動きで調理場に行って作り始めた。


「もぐもぐ。そう言えばルーチェは?」

「ルーチェもみんなと同じようにアジトの捜索に出ているよ。」

「そうなんだ・・・もしかして遠くの方?」

「独自のルートで調べたところだと思う。シャインもついて行っているから問題ないよ。」

「そっか。先にお疲れさま会しちゃったからまたしないとね?」


 優しいレオーネは、ルーチェが帰ってきたらまたしようと声をかけていた。


「ルーチェにご馳走用意してあげないとな。」

「確か肉が好きでしたね。」

「そうそう。女の子なのにがっつりした肉が好きだもんね。」


 ルーチェの噂をしていると、噂の本人が帰ってきた。


「ただいま帰りました・・・。」

「噂をすればなんとやら、おかえり~。」

「はい・・・。あれ?その方々は?」


 見慣れない人を見て、可愛く首をかしげていた。


「覚えて貰えてなかったみたいだ・・・。」

「すいません。リュシオル様一筋なので・・・。」

「そこまではっきり言われると落ち込みますわ・・・。」


 王子と王女のHPは0に近かった。


「ルーチェこの方々が王子様と王女様だ。」

「!!!これは申し訳ありません!」


 ジャンピング土下座をし、額を勢いよく床につけた。


「構いません。それだけ印象がなかったのでしょう。」

「本当に申し訳ありませんでした。」


 悲しそうな顔をしていたグローリアだったが、いいことを思いついた顔をした。


「そうですわ!では、罰を与えます。」


 急に処罰する話になり、リュシオルは顔が引きつった。


「どうか!どうかリュシオル様は関係ありませんのでお許しを!」

「いいえ。リュシオルもです。」

「そ・・・そんな・・・・。」


 ルーチェは絶望してしまった。

 まさかこんなのことになるとはと思っていたら、ルーチェは予想していなかった言葉が飛び出した。


「罰は、わたくしとお友達になることです!」

「へ?」

「だから、わたくしとお友達になるのです。そしてガールズトークやおすすめのお店に行くのです!」

「そ・・・それでいいのですか?」

「そうですわ。」


 ポカンとした顔をしながら、なんとか声を絞り出した。


「グローリア。いたずらは相手の心臓に悪いことをするな。」

「お兄様・・・申し訳ありません。」

「申し訳なかった。許してほしい。」


 クラルに頭を下げられて、おろおろするルーチェ。


「ほら、お兄様も困らせていますわ。」

「申し訳ない・・・。」


 また頭を下げられ、混沌としだしたのでリュシオルが間に入った。


「分かりました。では、友人ということでこれから仲良くしましょう。ほら、ルーチェも。」

「はい。よろしくお願いします。」

「よろしくですわ!」


 リュシオルとグローリアは握手をして、上手く終わらすことに成功した。

 ルーチェは手を引っ込めた。


「どうしましたの?」

「魔法で綺麗にしてはいたのですが・・・。たぶん帰宅したてで汚いので・・・。」

「分かりましたわ。では、入浴後にいたしましょう。」

「申し訳ありません。すぐに入ってきます!」


 慌てて、お風呂に駆け込んで行った。






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