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地図について喋っていると、リンブルがお風呂から上がってきた。
「プワソン入れよ。」
「あぁ。分かった。では失礼します。」
綺麗に礼をして。
「ゆっくり入ってきていいですわよ。」
グローリアにヒラヒラと手を振り、プワソンを見送った。
「それで、どこまで話が進んだんだ?」
「もう終わって、地図の話。これから調べないとって話~。」
「そっか~。で、聞きたかったんだけど、なんで王子様と王女様がここにいるんだ?」
「そこの話をしないとな。実は助け出した後・・・。」
これまでの経緯をすべて話した。
「なるほどね~。王命なら仕方ないか。」
「命令って言うより、お願いに近かったけどな。」
「それでも、快く受けたんだろ?」
返事は笑顔で返した。
「それで、どこで寝てもらうのだ?」
お風呂から上がってきたプワソンが頭を拭きながら出てきた。
無駄に色っぽいのはここはスルーしよう。
「ここでは部屋はないし、安全じゃないからな。あっちの屋敷で寝てもらう。」
「それが安全だな。」
「寝ずの番で一匹付けたら十分だと思って。」
寝ずの番と一匹と聞いて目を着たりと光らせたグローリア。
「え?では、モフモフの子を付けてくださいまし!」
「え?毎晩は負担掛かるからローテーションになると思うけど・・・。」
「そうですわね・・・。でも、モフモフの子は多いのでは?」
「ノワールとグルナとアンブル・・・ジェイドとヴァイスも別で気持ちいいな。」
それを聞いたグローリアは頬を緩ませた。
「それでしたらいいですわ。」
「もしかして・・・。抱いて寝るのか?」
「え?ダメですの?」
「寝ずの番ってことは見張りってことなのに抱きしめたら護衛できないではないか。」
クラルに指摘され、グローリアはシュンっとしてしまった。
すると、空間が開いてノワールが出てきた。
モフモフを見たグローリアはうずうずして・・・。
「あ・・・あの!触ってもよろしくて?」
「構わない。尻尾だけ強く握らなければ大丈夫だ。」
グローリアはハスハスしながらノワールを撫でまわした。
撫でられているノワールは少し尻尾を振っているぐらいだった。
「いい匂いがしますわ・・・。石鹸は何を使っていますの?」
「リューのお手製だな。私はこの匂いが気に入っている。」
「え?もしかして、一人一人違う匂いがするですか?」
「もちろんだ。やはり毛並みも気になるから。」
「そうですの・・・。楽しみでなりませんわ。」
これからくるモフモフ天国に思いを馳せた。
グローリアは満足したのか、ノワールを離した。
「リューもしかしてだが、護衛か?」
「うん。皆に交代でしてもらいたい。」
「分かった。皆に伝えておく。」
でも、突然外に出てきたのでノワールに問いかけた。
「どこかに行くのか?」
「あぁ。ギルドに少し用事が出来て行ってくる。」
「わかった。いってらっしゃい。」
ノワールは尻尾で振り返し、ゆったりと出て行った。
大変申し訳ありませんが、3日ほど更新をできません・・・。
楽しみにされている読者様には申し訳ありません。
3月4日以降はまた更新が出来ますので楽しみにしててください。




