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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
冒険者編
28/375

~27~

 助けた女性たちと共に町に喋りながら帰っていく。

 話を聞いたところ、旅をしていたりしていた人ばかりで、町からの人はいなかった。

 多分そのために、依頼や発見が遅れたのだろうと考えられた。

 そして、襲われていた2人に体は犯される前まで綺麗にしたことと、記憶を消すことが出来ると告げたが、記憶は消さなくてもいいと言ってきた。

 本来ならそこまで治すことができないのと、この経験はこれからの教訓にすると言ってきた。

 ここの女性は逞しくて心が強い人が多いみたいだ。


「本当にありがとうございました。お返しできるものが何も無いですが、何かあったら頼ってください。恩は返させて頂きます!」


 一人の女性が代表でいい、他の女性も賛同し頷いていた。


「大したことも出来なかったのに、そんなこと言わなくてもいいですよ。これから貴方達が幸せに暮らせたらいいですから。」


 またも女性の心を掴んでいくリュシオル・・・。

 その言葉でより決心してしまった女性陣であった。


「そんなことは無いです!じゃあ、私たちが店などしたら食べにきてもらえますか?」

「もちろんですとも。売り上げに貢献させて頂きます。」

「そんな・・・!タダでいいですよ!ね!みんな!」


 幸せに暮らすためにはお金も必要だから払うと言っているが、まったく女性陣に相手にしてもらえず、最後には押し切られていた。


「わかりました。時々行くことにしますよ。それまでが大変だと思いますが頑張ってくださいね。」


 女性陣は嬉しそうに手を叩き合っていた。

 テンションが凄く上がったようだった。


「そろそろ町ですね。とりあえずギルドに向かうので一緒についてきてもらえますか?」

「「「「「はぁ~い」」」」」


 町の門にたどり着くと、ソルダがいて久しぶりに感じられた。


「おぅリュシオルじゃないか。なんだ女をそんなに侍らして・・・まさか・・・ゴブリンか?」


 ソルダは勘づき、リュシオルは肯定の頷きをした。


「わかった。リュシオルはそのままギルドに向かってくれ。助け出された女性はここで預かる。ただ、一人だけリュシオルについていってくれないか?」


 ソルダがそう声をかけると、女性が急に血走った目をして、私が!と争い始めた・・・

 その状況を見たソルダが口を開けてポカンとしていた。

 ただ、その状況では話が進まないので、ソルダは再起動して声かけることにした。


「誰でもいいですよ・・・決まらないならこっちで決めます。そこの布を巻いたリュシオルに近い人。あなたが行ってくれますか?その方がわかりやすそうだ。でもいいのか?襲われたことが・・・」

「いいんです。これは私が旅して慢心した罰です。それに・・・いえ大丈夫です。」

「それなら私は何も言いません。門番としての仕事をするだけです。」

「ありがとうございます。では、恩人さん行きましょうか。」


 話が終わり、3人でギルドに向かうことにしたが、残った女性陣が悔しそうにしていたとか・・・

 ギルドに着くと、中は人があまりいない状態で、人の目に曝されることも無いようなので、リュシオルも安心した。

 安定のクロワを探すと、奥で作業しており出来るだけ近づいて声をかけた。


「クロワさん。ちょっといいですか?」

「はぁ~い。リュシオル君どうしたの~」


 クロワの軽い挨拶に手を上げて答え、隣にいる女性を目にしたクロワは仕事モードに入った。


「なんとなく事情がわかりました。他の方は詰め所ですね?」

「さすがです。別室でお話してもいいですか?」

「はい。もちろんです。では皆様案内します。」


 クロワに連れられ別室に移動した。

 部屋で、ゴブリンの集落を見つけて保護したことと、ジェネラルを倒したと伝えた。


「はい。相変わらすのリュシオル様です。では、処理しておきますね。さて、助け出された人は何人ですか?」

「私を含めて、7人になります。」

「わかりました。では、この後馬車で迎えに行きます。そして、今後はどうしますか?」

「保証金って出るんですよね?」

「一人ひとりに渡す金額は大した額ではないですが・・・」

「7人分合わせたら店を開店出来ますか?」


 ゴブリンなどに捕まった被害女性には保証金が支払われる。

 その保証金はゴブリン討伐の際に税金みたいな形で徴収されており、こんなことがあった場合に支払われる制度である。

 これは暗黙の了解であり、みんなが知っている制度であった。

 そして、この女性は元々料理屋で働いていたらしく、捕まった女性たちで少し喋っていたときにこの話をしていたみたいであった。

 リュシオルに話しかけて、恩返しで食べにきてもらうのは?と案が挙がり、7人とも同意をしたのだった。


「確かに7人分なら小さな店を構えてすることが出来ますが・・・」

「なら良かった。他の6人と合流できたらその話をさせてくれる?」

「わかりました。ではあなたは休憩室で休んでいてください。」


 もう一人ギルド員を呼びに行き、案内させた。

 残ったリュシオルたちにはまだ話があったため残ってもらった。


「では、話の続きです。ゴブリンの集落はどの辺にありましたか?」

「場所はそこまで遠くないところです。ちょっと丘みたいになっているところに洞窟を掘って、生活していたみたいです。規模は約100程で7人の前に捕まっていた人はもう亡くなっているとのことでした。」

「100ですか・・・では3~4人犠牲になったと考えていいでしょうね。その洞窟の巣穴はどうしましたか?」

「それは・・・」

「私が跡形もなく抹消しました!」


 ルーチェが元気良く手を上げて申告した。


「なら良かったです。残っているとまた、同じようなことが繰り返されますものね。」

「はい!がんばって潰しておきました。女性の敵は抹殺です。」

「そうですね。あれは消え去るべきですね。」


 二人は黒い笑顔を浮かべながら、ふふふ・・・と笑ってリュシオルは鳥肌が立っていた。





うぅ・・・ハイタッチの券が当らなかった・・・

泣きそうです。

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