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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
学院祭襲撃編
279/375

~278~

 仮面を路地で取り、2手に分かれて学院の寮を目指した。


「リュシオル成功したかな?」

「見つけたのは見つけたって言ってたから、もうそろそろ見つかってると思いますわ。」

「そうね~。あのリュシオルだもん。苦労せずに助け出せたんじゃない?」

「でも、難しいようなことは言っていましたわ。それに、人の魔術や魔法に干渉かんしょうするのって相当なレベルであって、さらに理解していなければできませんわ。」

「理解していても無理ですよ。それを分解してバラバラにした後に組み立てれるぐらいでないと。」

「確かに。魔法を理解していても、それをって考えると難しいわね。」


 歩いているうちに、寮の前まで到着した。


「みんなでお風呂に入りましょう。公衆風呂なら入れるでしょ?」

「そうですわね。今はその気分ですわ。」

「洗いっこしましょ!」


 女の子たちはきゃぴきゃぴしながら、部屋に用意を取りに行った後、街の公衆風呂に向かった。


「さて、順番に風呂に入るとするか。」

「どっちから入る?」

「どっちでもいいぜ~。でも汚したら怒られそうだから、先に入らせてもらってもいいか?」

「そうだな。私なら汚さずに待ってられるな。」

「すまんな。すぐに汚れを落としてくるぜ。」


 プワソンとリンブルも遅れて寮に着いた。

 階段を上がりながら、お風呂の順番を決めて部屋のドアをかけて中に入った。


「あら?おかえりなさい。」

「ご苦労だったな。」

「へ?」

「クラル様に・・・グローリア様まで・・・ご無事の帰還お喜び申し上げます。」


 すぐに膝を着き、礼をする。

 リンブルも習って、すぐに同じ礼をした。


「かしこまらなくてもよい。ここにいる時は同じ学友だ。仲良くしようではないか。」

「そうですわ。ここでお世話になっている身です。ここの主は貴方たちですわ。」

「それに、私たちのために動いてくれたこと感謝している。早く風呂に入りたいはずだ、ゆっくり入ってきたまえ。」


 そう言いながら、リビングのソファーに座り、お茶をしていた。

 かなり寛いでいる。


「お心遣いありがとうございます。お見苦しいと思いますが、1人ずつしか入れませんので・・・。」

「分かっておる。気にするな。では、待っている間、話を聞かせてもらえるか?」


 リンブルが入っている間、プワソンが王子と王女の相手をすることになった。


「あ!おかえり!」


 すると、リュシオルが奥から出てきた。


「ただいま。」

「オレも一緒に話を聞いていいか?」

「奇妙な体験だったのを話そう。その前にクリーンの魔法をかけてもらっていいか?」

「OK~。」


 プワソンの頼みにより、クリーンの魔法をかけてあげる。

 リンブルがお風呂に入っている間、迷路の話をした。


「なるほど・・・。中々な苦労をしたようだな。」

「はい。ダンジョンではなく、迷路だったのでまだ助かりましたが、奇妙も奇妙な体験でした。」

「そこでツインズに会ったんだ・・・。何か言っていたか?」

「ヒントを与えるって言って遊ばれたが、結果、少しでも多くの情報を手に入れることが出来た。それがこれだ。」


 懐から出したのはあの手に入れた地図である。


「これがそうなんだが・・・。」

「ただの線だが・・・。」

「これは道筋ってことだね?」


 王子はいぶかしげに紙を眺めていたが、リュシオルがちらっと見てすぐに当てた。


「さすがだな。その通りだ。だが、地図は探しきれないぐらいある。」

「すべて当てはめていかなければならないな・・・。」


 目頭を押さえながら、ため息をクラルは吐いた。





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