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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
学院祭襲撃編
276/375

~275~

 さらに先に進むと、煌びやかな門が現れた。


「なんだか入りたくないわね・・・。」

「右に同じく。嫌な予感がして寒気が・・・。」

「でもわかりやすいな。」


 あまりにもあからさま過ぎて、開けるのを躊躇ためらうのだった。


「でもこれがゴールだから仕方がない。」

「じゃあ、開けるとしますか。」


 リンブルがドアに手をかけて開け放った。


「「おめでと~!!」」


 現れたのは、フードを顔を認識できないぐらい深くまでかぶっている双子だった。


「迷路のゴールだよ~。」

「道はここで終わり~。」

「「だけど・・・。」」

「最後の試練だよ~。」

身体鈍っちゃったかな?」

「歩いてばかりだったもんね。ここらで運動しよう!」


 声を聴くと、ツインズのようだった。


「今まで歩かせた挙句あげく、今度は運動だって?」

「「嫌ならチケットあげない。」」


 リンブルが少し怒気を出して言うと、ツインズが気分を少し害したのか上げないと言い出した。


「・・・わかった。運動しよう。」

「プワソン?」


 もちろんそれは困るので、プワソンはすぐにツインズの要求を呑むことにした。


「情報を手に入れるのが目的だ。相手に遊び心があるのなら、それも利用すればいい・・・。」

「そうよ・・・。ここは相手に乗る方がいいわ。」

「今までの迷路からそこまで残虐性はないと判断されますが、用心はするべきです。」


仲間内でヒソヒソ声にて確認をした。


「じゃあ、どうしようかな~?」

「そうだね~。あ!!あれがいいんじゃない?」

「あれって?」

「あれだよあれ!ちょっと前に作った!」

「あれか!あれならちょうど運動になるね。」

「「ということで!」」

「この子と遊んで勝ったらOK。」

「君たちが立てなくなったら終りね?」


 そう言って召喚されたのは、顔は人間の女性顔、髪の毛は蛇、首から下で胸から上がライオンの体と腕、下半身はドラゴン、尻尾は馬であった。


「この子は作りたてなの!」

「こないだ生まれたばかり!」

「つい1週間前まで小さかったけど、今はこんなに大きく成長したの。」

「博士が手伝ってくれたから作れたんだよね~。」

「博士凄い!」

「そして、この子は草食だけど・・・ちょっと凶暴なんだよね~。」

「力が強いからかな?」

「なんでだろうね?」


 本気で悩むポーズをしているツインズを眺めるキメラ。

 主人からの命令を待っているようだった。


「まぁいっか!とりあえず、死なないように頑張ってね~。」

「この子がうっかり殺してしまうかもしれないから気を付けてね~。」

「じゃあ、チケットはこの子の首に付けとくから頑張って取ってね。」

「チケットが取れたら終了!この子も消えま~す。」

「「じゃあ・・・。よ~いすた~と!」」


 開始の合図を言った瞬間に、ツインズは上に浮き上がった。

 この勝負を見るようだ。


「チケットさえ取ったら、これは終わるようだから、取ることに集中する。」

「そうね。傷つけずにキメラが温和な状態で取る方がいいわね。」

「怒らせたら大変ですわ。あれはどんな力を秘めているか分からないですし。」

「あれだけ混じってつらくないのでしょうか?」


 強引に混ぜられているようなキメラの容姿である。

 レオーネはキメラの姿を見て、悲しい表情を浮かべた。

 しかし悲しんでもいられないのだ。

 これからチケット奪取が始まる。





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