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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
学院祭襲撃編
262/375

~261~

 一方、プワソン達は最初の目的地に来て捜索を終えていた。


「ここには何も手掛かりがなかったな。次に向かわなくては・・・。」


 身支度を簡単に済ませて、プワソンはフィグに騎乗した。


「ほんと何も出なかったですわね。盗賊以外。」

「何も情報を持っていない盗賊はどうしますか?」

「確か・・・。こいつとこいつは懸賞がかかっていたはずだぜ?それに捕まっていた人たちをどうする?」


 突撃をしたのはいいが、後処理が残ってしまった。

 盗賊だけなら放っておくことにしようかと思ったが、仕方なく戻ることを考えた。


〘全員じゃなくてもいいんじゃないの?僕なら匂いですぐに追いつけるし。リンブルと行ってくるよ?〙

「可能なのか?」

〘よっゆうの余裕だね。僕を誰だと思っているんだい?〙


 ニヤリと口角を上げてノワイエが申し出てきた。


〘でも、ノワイエだけでは不安だから、俺も付いて行くよ。いいだろ?エクラ。〙

「そうですわね。売られそうになっていた女の子たちが男だけでは不安ですわね。ジェルムは大丈夫ですの?」

〘こいつの遅れをとるようなことはないよ。安心して?〙

〘おうおう!僕より上だって?!〙

〘そうに決まってるだろ?〙


 ギャスギャスと言い合いが始まってしまった。


「仲って悪いの?」

〘ライバルって言えばいいかな?そんな感じですよ。そのうち収まるのでいいのですが、もし急ぐのであれば・・・。あ・・・!必要なかったですね。〙


 レオーネにこそこそっと聞かれて、リラが答えていたら2匹にフィグが怒った。


〘いつまでやってるの?いい加減にしないと怒るよ?〙

〘〘ごめんなさい!〙〙


 フィグが少し怒気を込めて言うと、ガタガタと震えながら収まった。


「なるほどね。みんな仲良しさんだね。」

〘そうなんですよ。レオーネ。〙


 騒動の横でのほほんと会話しているのだった。

 話も終わり、2手に別れて進む。


 プワソン・レオーネ・ベリエはさらに奥に。

 リンブルとエクラは街に移動した。


「ご苦労様です。」

「では、こいつらはお願いします。」


 街に着いたプワソンとエクラは盗賊を引き渡し、残りの捕まっていた人をギルドまで届けた。


「助けていただきありがとうございました。」

「気にしなくていいですわ。偶々《たまたま》でしたのよ?感謝されるほどのことではないですわ。」

「それでも、私たちは助かりました。ありがとうございます。」


 深く礼をされ、見送られながらエクラとリンブルはその場を後にした。

 見送った女性たちは、名前を聞くのを忘れていたのでせめて恩人の名前だけでもと思い、ギルドの受付に聞くことに。


「あの方たちですか?今、期待の新人・・・新人はもう超えましたね。期待のチームです。チーム名はグロース・ファクト。今の方はブルー舞姫プリンセスと、火炎フレイムウルフですね。」

「ブループリンセス様とフレイムウルフ様・・・。」


 出て行った方向に目を向けながら復唱した。

 一方、出て行った側は・・・。


〘オレの方が早いに決まっている!〙

〘いいや!僕だね!〙


 ジェルムとノワイエが競いながら合流を目指していた。


「方向は合っているのかしら?」

〘優秀な俺が間違うわけないね!安心して!〙

「ならいいですわ。これなら早く合流できそうですわ。」

「いつまで持つか分からないけど、このペースならすぐになりそうだ。」


 やれやれといった表情をしながら進むのだった。





2つ名が広まりそうですねww

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