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それぞれの子達は、一匹ずつ紹介された。
「まずはこの子。ク~って鳴いた子だけど、幻獣種で分けると、鳥種に分類されます。」
大きさは人が十分乗れる大きさがあり、顔は鷹の顔に似ている。
羽は毛で覆われており、ふわふわだ。
足は強靭な足をしており、太さもいいぐらいだった。
「次はこの子。カゥって鳴いた子。幻獣種の犬種ですね。」
顔はオオカミとかの顔ではなく、愛らしい顔をしているゴールデンレトリバーの顔に近い。
大きさも人を乗せれるぐらい大きい。
「この子は猫っぽいけど本人は違うって言っているからあまり突っ込まないでね?」
自信満々に立って、ニーっと鳴いた。
猫っぽいというよりほぼ猫である。
だが、大きさが人間を乗せれるほどになるので猫とは言いずらかった。
「次はこの子。狐の方に分類されるわ。そしてこの子は芸達者なの。そして、成長中だからまだ尻尾は増えます!」
ぺこりとお辞儀をしながら、キュウっと鳴いた。
確かに知性を感じさせる子であった。
姿は狐を大きくして、尻尾が2本あった。
「最後はこの子。分類的には羊?になると思うんだけど、ちょっと私も分からないけど可愛いのは保証する。」
女の子がそういうのもわかる。
ここの世界にはいない形だったからだ。
地球でいう、アルパカのような姿をしているが、地球のアルパカより少し首が短く、大きくして人間が乗れるぐらいである。
この人間が乗れるぐらいという表現は馬を基準に考えて欲しい。
つまり、5匹とも馬ぐらいの大きさなのだ。
「どう?可愛いでしょ?」
「あぁ。誰がどのペアか教えてもらえるか?」
「そうでしたね。じゃあ、自分のペアの前に行ってくれる?」
そう言うとそれぞれのペアの前に移動した。
プワソンの前には、狐の二又。
エクラの前には、猫もどき。
リンブルの前には、ゴールデンレトリバー。
レオーネの前には、アルパカもどき。
ベリエの前には、鷹もどきがそれぞれ前に来た。
「このままじゃ喋れないと思うから、その子たちの胸のあたりに手を当てて貰えますか?」
女の子に言われて、それぞれの子達の胸に手を当てた。
〘はろ~。〙
〘やぁやぁ。〙
〘こんにちわ。〙
〘よろしく。〙
〘ふゎ~かわいいですね。〙
幻獣たちは頭に直接語り掛けてきた。
「聞こえましたか?」
「あぁ。この子達の声か?」
「そうです。この子達は手が触れるか契約した人としゃべることが出来ます。」
〘そう。意思疎通がしやすいから、乗るのも楽ちんってね。〙
女の子の後に、狐の子が喋ったが、他のメンバーは反応しなかった。
「これは君と私しか聞こえていないということかな?」
「そうですね。今その子が喋りましたが、私とお兄さんしか聞こえてないよ。」
〘しまったそうだった。じゃあ、とりあえず、契約するかどうかの話をしてからそれから深い話をしない?〙
「そうですね。では皆さん!契約するかどうか目に前の子達と話し合っていただけますか?」
契約する予定じゃなかったプワソンとリンブルも目の前に現れた騎乗幻獣種に目を少し奪われたりしたので、話をしてから決めることにし、他は話し合いに入っていた。




