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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
学院祭襲撃編
245/375

~244~

会議室から出て、受付に行くと先ほど説明のあった報酬の話をされた。


「それでは、素材売却の支払いをさせていただきます。現金での受け渡しはできない額なのですが・・・。」

「ならすべてギルドカードに入れといてくれるか?」

「かしこまりました。」


 報酬の支払いが終わり、帰宅した。


「話はうまくいったのか?」

「何とか卒業まで隠してもらう方向で話がつきそうだ。」

「そうか。では、王子・王女の件だが・・・。」

「全くつかめていないから、足で稼ぐしかない・・・。」

「そうか。我々も出来る限り探そうと思う。」

「とりあえず情報屋でもなんでも話を聞くしかないな・・・。」


 途方もなく感じられる捜索が始まった。

数日後・・・。


「足取りが全く見つかりません。」

「全く情報がありません。」


 王城にて報告が行われたが、全く見つからなかった。


「あいわかった。下がるがよい。」

「はっ!」

「そろそろ、シャドーブラックが来るのか。」

「さようでございます。それにしても面妖なことを・・・。」

「そういうでない宰相よ。」

「はっ!」


 宰相が後ろに控えると、衛兵が入室の許可を求めてきた。

 許可を出すと、シャドーブラックとシャインゴールド、つまり、リュシオルとルーチェが入室した。

 入室してすぐに、臣下の礼をとった。


「ご苦労だった。顔を上げるがよい。」


 ゆっくりと礼をした体制のまま顔を上げた。


「ではその方からの要請があった通り、最低限人を下げるとしよう。」


 手を上げると、騎士団長と宰相以外謁見の間から退出した。


「これでよいか?」

「感謝致します陛下。」

「それでは、話に入ろうか。まずは顔を見せよ。」


 宰相に言われ、仮面をとった。

 すると、元の髪色に戻り、服も戻った。


「これは凄い・・・。してなぜ姿を隠しているのだ?」

「それにつきましては・・・。学院の一般的な生徒として学生生活を送りたかったからなのです。」

「なるほど・・・確かにその実力だと隠す必要があるな。」


 宰相より質問があり、そう答えた。


「学院生活は楽しいか?」

「はい。新たな発見があり楽しいです。」

「そうか。それでは本題になるが、そなたには伯爵の地位が与えられる。そしてそれに伴い、姓と土地が与えられる。ありがたく受け取るがよい。」

「ありがとうございます。発言よろしいでしょうか?」

「なんだ?申してみよ。」


 ゆっくりと顔を上げて、発言した。



「はい。貰える土地なのですが、いらないような所をもらい受けたく思います。」

「いらないようなとはどういうことだ?」

「やせ細った土地、何もないところ、敵の近くなどの土地がどこかにあるかと思われます。それらの土地をもらい受けたく思います。」

「宰相よ。そのような土地はありますでしょうか?」

「はい。ございます。一番いらないのであれば、ここから北の方の土地でしょうか?」

「確かにあそこは何もできないな。」


 王が宰相に確認したところあったようだ。


「どのような土地でしょうか?」

「北の方なのだが、土地は痩せていて、冬は雪が積もり、何もないところだ。そのような土地で良ければ広く存在するが?」

「その土地をいただけますでしょうか?」

「本当に良いのか?」

「はい。」

「では、そちに未開の地エルラドを与えることとする。そしてそちの姓はエルラドを名乗るがよい。」

「ありがたくお受けいたします。」


 王より剣を承り、リュシオルはリュシオル・エルラドとなった。


「わたくし、リュシオル・エルラドは王国にさらなる繁栄を!」


 立ち上がり、受け渡された剣を掲げて祝詞を言った。


「それではエルラド伯爵。一般には卒業と同時に公表とさせていただく。土地についてはいつでも向かうがよい。詳しくは宰相に聞くがよい。」


 そういうと、王は謁見の間から奥に下がった。


「それでは、土地について話をしようか。」

「はい。」

「」


 宰相の後に付いて行き、会議室にて土地の説明を聞くのだった。




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