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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
学院祭襲撃編
240/375

~239~

 レオーネの言葉を聞いた人がぞろぞろと集まってきた。

 集まったのは、広い範囲で大勢だった。


「これは多いな・・・。ちょっと上に上がって中心からするよ。」

「分かりました。では、私を中心に集まってきてください。」


 レオーネは手を上げて、重症患者の周りに軽度の患者を集めた。


「これでいいですか?」

「助かった。じゃあ始めるね。」


 リュシオルは翼を出して、空に舞い上がった。

 すると初めて見た人が多かったのか、おぉー!と歓声が上がった。

 前までずっと黒い翼を使っていたのだが、デモンストレーション用の色も用意しておいたのだ。

 つまり、見栄えのいい銀の翼である。


「皆さん!治療します。〖エリア・サルヴェイション〗」


 効果を見えるように光となって降り注ぐようにした。

 そして、次々と治っていくのを見て歓声が上がった。


「すごい・・・。」

「こんなにも治るのか・・・。」

「さっきまで動かなかった腕が・・・。」

「見える・・・目が見える!!!」


 もう治らないと思っていた傷が治っていくのを見て、徐々に歓声が上がった。


「ありがとうございます!!」

「シャドーブラック様―!!!」


 その場が混沌としかけていた。

 リュシオルはそれを見てまずいと思い、声を出した。


「皆さん!落ち着いてください!」


 風魔法を使い、声を響かせたことにより、全員に聞こえたようで口を閉ざした。


「ありがとうございます。この度は、このようなことになり、皆さんも怪我をしましたが、この通り、すべて元に戻ったと思います。しかし、亡くなった方は私でも治せません・・・。ですので、今から生きている方を全員で探したいと思います!見つけたらすぐに私を呼んでください。」

「でも、呼んでも聞こえないんじゃ・・・。」

「今からこの町全体に魔法を掛けます。合言葉を決めましょう。その言葉が発せられたら、私に言葉が届くようにしましょう。」


 話を聞き、口を開ける人間がいたりしたが、話を聞き、すぐに声を上げる人がいた。


「それなら・・・天使!天使と言ったら、あなたに声が届くようにしてください!」

「そうだ!それがいい!」

「私も頑張って探します!」


 治療された人たちは口々に言い始めた。

 リュシオルもむず痒いと思いながら、提案したこともあり、天使をキーワードに設定することにした。


「では、今から魔法を掛けます。なので、その言葉は発見した時のみでお願いします。」


 すぐにその場は静かになり、聞く体制に入っていた。


「ありがとうございます。今はこの学院も街の方も潰れているかと思いますが、救出が全て終わり次第、建物全て修復したいと思います。」


 リュシオルが全部修復すると言い出したことにより、またざわざわし始めた。


「そんなことは可能なんですか・・・?」

「私達・・・また元の生活が出来るんですか?」


 声を絞り出すように聞いてきたことにリュシオルは頷いた。


「ありがとうございます!」

「感謝を!」


 また盛り上がってしまった・・・。

 リュシオルがそろそろ救出に・・・っと声を掛けようとしたとき・・・


「じゃあ、探すぞ!」

「あぁ!やる気がみなぎってきた!」

「出来る限りさせてもらいます!」


 治療された皆の目に生気が宿っていた。

 次々と走り始めて、捜索が始まった。


「すごいですね・・・直せるんですね。」

「大したことはないけど、複合魔法になるから難しいかな?」

「なるほど。私には使えなさそうです。」

「土魔法を極めたら出来るかもしれないな。おっと!呼ばれたみたいだ・・・。」

「お願いします。」


 レオーネとしゃべった後、救出を求めている元へと駆けつける。



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