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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
学院祭襲撃編
238/375

~237~

 教会に走り出したリュシオルを見ていたAがふふっと笑い出した。


「ふふふふ!何か魔法を駆使して目星をつけたみたいだね。やっぱり飽きないよ君で遊ぶの!」


 さっきまで地面に立っていたが、スーッと足が地面から離れ、リュシオルが走って行った方に飛んで追いかけた。


「たぶんここらへんだったと思うんだけど・・・。」

「教会ならここをまっすぐに行ったとこだ。」


 お散歩などをしていたりしたノワールが先導を代わり、走っていく。


「(意外と外に出たりしていたんだな。)ここか・・・。潰れているからいそうだな。探すぞ!」


 走りながら中に入って行き、中を探す。

 瓦礫がたくさんあり、探すには時間がかかってしまうほどの量があった。


「これだと時間がかかりすぎるな。重力系で浮かせるか。〖グラビティ〗」


 重力を無くし、瓦礫を一気に上にあげると、祈りの祭壇に近いところにルーチェは倒れていた。

 ルーチェは酷い怪我と火傷で呼吸もヒューヒュー言っていた。


「これはまずい・・・〖ホーリーサルヴェイション〗!」


 聖なる救済の意味をする魔法にてルーチェの傷をいやす。

 しかし、なくなった血はすぐに回復することはできない。

 治療されたルーチェの呼吸は今は穏やかになり、意識は回復していないが体は元に戻ったはずである。


「これでいい。それにしても全く持って無茶をする・・・。確かにあのままでは倒す糸口が見えてこなかったけど。しかし、オレもまだまだだな・・・。」

「リュー・・・。」


 すると、また禍々《まがまが》しい気配がした。


「おめでと~!さすがだね!何をしたかは分からなかったけど、すぐに見つけたみたいだし。すごいよ!」

「こんな回りくどいことをさせたのはどういうことだ?」

「だから言ったじゃんか~。遊びたいって最近篭こもりっぱなしで飽きていたんだよ~。そこでこの計画があるって部下から聞いた時にこれだ!って思ってね。」

「そんなことのためにルーチェは・・・。」

「助かったんだからいいじゃんか~。それより、僕の部下にならない?君のその才能がそこで埋もれているのはもったいないよ?僕と一緒なら世界征服だって可能だよ?」


 Aは何のこともなくリュシオルを勧誘してきた。

 今さっきまでルーチェが苦しんでいるのを餌にしてゲームを楽しんで、リュシオルの怒りを買っていたのにだ。


「お前はおかしいのか?ルーチェを隠し、組織とは関係なく個人で恨みを買ったと思わないのか?」

「あれ?助かったから別にいいじゃん。その子奴隷でしょ?主人のために体を張って倒したんだからいいじゃない。名誉の死だよ。それに奴隷ぐらいいくらでも用意してあげるのに。その子にこだわるんだったら、もっと頑丈にしないとね~。僕が改造してあげようか?」


 Aは悪びれることなく、そんなことを言い出したのだ。


「お前と組むことは一生無い。」

「そんな~これぐらいだったら駄目だった?もっとサービスすると来てくれる?」

「何されても無駄だ。お前のイカレた思想にこっちは鳥肌が立つくらい嫌悪している。俺とは関わらないで欲しいぐらいだ。」

「あら~完璧にふられちゃったか~。」


 しょんぼりとAはしていたが、リュシオルは武器を構えて交戦体勢に入っていた。


「そっかぁ~。じゃあ今日は帰ろ・・・。ショックだな~。」


 Aは独り言をブツブツ言いながら、転移して行った。


今日は少し短めです^^;

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