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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
学院祭襲撃編
225/375

~224~

 楽しい演奏が終了した後、司会の放送が流れた。


~いや~いい演奏でしたね。中々な優雅さを堪能しました。聞きながらお茶をしたいですね。~

~え?飲んでるじゃないか。~

~違うんです!こう・・・優雅にドレスを纏って、揺れる椅子に座り、ゆらゆらしながら本を片手にお茶を嗜みたいのです。~

~あぁ・・・そうですか。では、妄想しているこいつは置いておいて、そろそろ決勝戦のお話をさせてもらいます。~


 いよいよ始まるとなって、また熱気が戻ってくる。


~いよいよ決勝はシュバリエ家とクレールス家の次期当主対決となりました!~

~どちらも女子に人気の高い2人ですね!~

~復活してきたか・・・。そして会場は女子の黄色い声援で溢れかえっております。~


 会場はラークを呼ぶ声と、プワソンを呼ぶ声で溢れかえっていた。

 一方、控室では・・・


「正々堂々と勝負しよう。」

「もちろんだ。どちらが負けても文句の無いように全力でさせてもらう。」


 男同士の熱い握手がされていた。


~それでは両者に入場していただきましょう!まずは、ラーク選手!~


 ラークは観客席に手を振りながら入場してきた。


~さすがラーク選手!女心を分かっていますね!ハートをキャッチされてしまいました!続いてはプワソン選手ですが・・・おっと?礼をしてから入場しています。~


 一方プワソンは礼をしてから歩き出し、競技場に着いてからは4方向に礼を1回ずつした。


~お~!これは紳士的です!これには女子はハートを撃ち抜かれた~!~


 女解説者の言う通り、お嬢様倒れをしている人が多数いた。


~それでは・・・!試合開始です!~


 審判の合図とともに、走り出し、剣を交えた。


「はぁ!」

「ふっ!」

「中々重い一撃ですね。」

「シュバリエ家から褒められるとは光栄だな。」


 ニヤリと両者が笑った後、再び斬り合いが始まった。


「さすがだな。」

「剣筋は騎士特有の習い方だから型がしっかりしている分、見切りやすい。」

「それはこちらとて同じ。シュバリエ家と我が家が違うことをやっていることはないからな。」

「それもそうだ。では、より磨きがかかっていた方が勝つということだな?」

「それは勝って初めてわかることだ!」


 斬り合いをする中で喋れるのはすごいことなのだが、それよりも2人の戦いに会場中を釘つけにした。

その中怪しい人影が会場の屋根にいた・・・。


「これはこれは・・・。埋め込んだ人間がここまで勝ち上がっているのであれば、後は待つだけではないですか・・・。」

「はい。ここまでうまく事が運ぶとは思っていませんでした。」

「イヌよ。これはうまくいきそうだ。」

「はい。これも邪神様が下さった幸運でございます。」

「そうだな。これは邪神様のために頑張らなくてはな。」

「はい。そうでございます。」

「では、次の段階の最終確認をするように。」

「かしこまりました。」


 2つあった影が一瞬で消えてしまった。

 この会話は誰にも届いておらず、リュシオルたちでさえ気づけなかった。


~盛り上がってまいりました!会場に鉄と鉄のぶつかる音が響き渡っております!~

~やはり、幼少の頃から鍛えられている2人はこれぐらいの時間戦っていることは苦ではないのでしょうか?~


「っと言われているようだが?」

「生身だ。いつか疲れるだろう。」

「そうですよね。実際に少し疲れてきましたが。」

「それは私にはチャンスだな!」


 ラークが軽口で言った途端、プワソンは猛攻を仕掛けた。


「あな!たは!つ!かれて!いない!ので!すか!」

「そうだな!あまり疲れていないな!」


~おっと!プワソン選手猛攻に出た!~


 すさまじい勢いでラークを押していく。

 すると、ラークの足は競技場の端に足を掛けることとなった。


「まずい!」

「このチャンスは逃がさない!」


 後一押しの所まで追い詰めたプワソン。

 一気に畳みかける


「うぉぉぉぉぉぉ!」

「くっ!」


 力のこもった一撃を受けたラークはそのまま場外に落ちてしまう。


~これは・・・!ラーク選手の場外で・・・プワソン選手の勝利・・・優勝です!~


 勝利宣言をした後、会場は大きな声援で溢れかえった。


~それでは、表彰・・・の前に!スペシャルマッチが行われます!~


 それを聞いた会場は一瞬静まったが、わぁ~!!!と歓声を上げた。




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